特集・連載
sio 鳥羽周作さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #032
100人をめぐる、これからのシン・スタンダード モノを持たない風潮の今、本当に価値のあるモノってなんだろう? 身の丈に合わないモノはいらないし、ファストな使い捨てモノなんてもっといらない! とはいえ一切無駄を省いた生活もなんだか味気ないような……。大切なのは、何を所有するかよりも、どう向き合うかという視点。モノ選びの賢人たちは今、何を選び、どんなライフスタイルを志向するのか? 100人への取材を通じて、これからのスタンダードを探ります。 この記事は特集・連載「100人をめぐる、これからのシン・スタンダード」#32です。
「人生で一番うまいサンドイッチが作れた」
sio オーナーシェフ 鳥羽周作さん
朝食や店のまかないで使うホットサンドメーカーで、今までで一番テンションが上がったのが「家事問屋」のホットパンです。これは溝が画期的。内側に溝がある二重構造で食パンの縁がぐるりとプレスされる仕組みだから、パンパンに具を入れても中身がはみ出しにくい。
アルミ鋳造のフライパンでがっちりロックされるので、中はふっくら、外はカリッと仕上がります。特にくまなく加熱される耳は神がかっていて、カリカリどころかグァリッグァリに!
今回作ったツナメルトサンドは、ツナやチーズに加え隠し味のりんごジャムなんかも入れて攻めていますが(笑)、パンパンにしてもこんな感じで余裕。チーズがはみ出るくらいがシズル感があってなおよし。
このホットパンならカレーパンやあんパン、肉まんと何を焼いても熱々にシズっちゃう。直火式のホットサンドメーカーでは珍しくIHにも使えるところや、汚れがするっと落ちるフッ素樹脂加工という点にも惚れ込んでいます。
目下、これで作る新メニューを考案中。目の前にある食材を何でも使って、居酒屋メニューからミシュランクオリティの一品まで美味しく作るのが僕のモットーだから。でもこれがあれば、たとえプロじゃなくても美味しいものが作れることは保証できますね。
家事問屋
ホットパン
上下は簡単に分解でき、ミニフライパンとしても使用可能。アルミ鋳物のため熱伝導性に優れ、ホットサンドなら3〜4分で焼き上がる。ガス&IHに対応する。W16×H35×D4.5cm。1.13kg。1万3200円(家事問屋 下村企販)
sio オーナーシェフ
鳥羽周作(とばしゅうさく)
1978年生まれ。ミシュラン一つ星のフレンチレストラン「シオ」のオーナーシェフ。この秋東京・青山にオープンした「ホテルズ」など業態の異なる6店舗を手掛けるほか、テレビやYouTubeでも活躍中。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。