特集・連載
リゾルト 林 芳享さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #030
100人をめぐる、これからのシン・スタンダード モノを持たない風潮の今、本当に価値のあるモノってなんだろう? 身の丈に合わないモノはいらないし、ファストな使い捨てモノなんてもっといらない! とはいえ一切無駄を省いた生活もなんだか味気ないような……。大切なのは、何を所有するかよりも、どう向き合うかという視点。モノ選びの賢人たちは今、何を選び、どんなライフスタイルを志向するのか? 100人への取材を通じて、これからのスタンダードを探ります。 この記事は特集・連載「100人をめぐる、これからのシン・スタンダード」#30です。
「イカツく見えないし、驚くほど軽くて疲れない」
リゾルト デザイナー 林 芳享さん
若い頃、映画『イージーライダー』のジャック・ニコルソンに憧れて以来、サングラスが外出時の必需品になりました。
主に米国のクラシックなサングラスが多かったのですが、近頃掛けているのはもっぱらアイヴォル。最近はコロナ禍でサーフィンに行けなくなったので、体を動かすためにウォーキングをするのですが、なかなか調子いいんですよ。
クラシックなサングラスって重みがあるしパッドが硬いから、どうしても鼻が痛くなったりして疲れてくるでしょ?でもコレは23gと非常に軽くて、パッドの素材も柔らかいからストレスフリー。
しかもテンプル裏にはラバーが取り付けられていて汗をかいてもズレにくい。あまりの快適さに感動すら覚えました。今まで我慢して掛けていたのは何だったのかと(笑)。
もちろん機能的なサングラスは他にもありますが、アイヴォルはスポーツグラス然としていない見た目もいい。今一番気に入っているのは、ボストンシェイプの鼈甲調フレームにオリーブ色のレンズを組み合わせた、徳島のボーイズマーケットの別注モデル。
クラシックな雰囲気だし、サイズが通常より小ぶりだから、僕が掛けてもイカツくならないんです。見た目で怖がられることも多い自分にぴったりの一本ですね(笑)。
Eyevol×BOYS MARKET[アイヴォル×ボーイズマーケット]
サングラス“KNOX”
アイヴォルの中でもシャープなラインのボストンシェイプ。鼈甲調フレームにオリーブ色のレンズを組み合わせた別注モデルは、目線が見える薄色レンズもイカツく見えない理由。「KNOX」2万7500円(ボーイズマーケット)
リゾルト デザイナー
林 芳享(はやしよしゆき)
1956年生まれ。レプリカジーンズブームを牽引した「ドゥニーム」で長年デザイナーを務め、2010年に日本人のための日本製デニムブランド「リゾルト」をスタート。サングラスは約20本を所有している。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。