wook vol.11

東京五輪以降、さらに人気を増した「スケートボード」。堀米選手をはじめとした、日本勢のメダルラッシュの効果もあってか、心なしか街にもスケーターが増えているような気がするし、90年代の一大ブームを経験した世代はもちろん、大活躍した選手たちと同年代であるZ世代的にも、やはり気になってしまいますよね。とはいえ、実際に始めるのは、ハードルがやや高め。ならばモノ・ファッション誌ビギンならではの視点で。まずはスケートボードシューズ、通称スケシューを履いて、スケーター気分を味わってみればいいじゃない!

ってなワケで、この連載では定番から新作までブランド別にスケシューをご紹介!いずれもスケボーに対応するクッション性がありグングン歩けるし、カルチャーを感じるデザインに男心も掴まれる。とはいえ、一口にスケシューといっても種類はマジで豊富。「ぶっちゃけ、合わせ方がわからない…」なんて方に向けて、ビッタビタにハマるスタイリングもご紹介!

いつもの装いにプラスするだけで、テクニカルなトリックよろしく、ちょうどいい塩梅の小技が効いた装いに。街でも滑らないゴン攻めな大人ストリートスタイルが簡単に出来上がるのがスケシューの魅力。ってわけで、第5回目の今回は、老舗「LAKAI」と新鋭「LAST RESORT AB」の魅力を比較しながらご紹介。

ニッチ層の支持が厚いインディペンダントな両者のバトル、ナイスメイクであなたの心を掴むのはどっち⁉︎

まずは両者の代表作を徹底解説

先行:1999年創業の老舗スケシューメーカーLAKAI

 

有名スケートボーダーのこだわりで、本格派を狙い撃ち!

ラカイは1999年に誕生したカリフォルニアのスケシューメーカー。90年代のスケートボードシーンを牽引していたスケートチーム、PLAN-Bのメンバーだったリック・ハワードとマイク・キャロルによって設立されました。コンセプトは、「私たちがスケートボードをする靴」。その言葉の通り、ラインナップには業界に影響力を持つ創業者2人のこだわりが詰まっています。質実剛健な魅力を放つ、スケートボーダーによるスケートボーダーのためのスニーカーとして、本格派なら押さえておきたいブランド!!

TELFORD BLACK SUEDE

ホールド感とクッション性◎

TELFORDは、往年のバスケットボールシューズからデザインの着想を得た定番モデル。中綿がしっかり詰まった履き口と厚タンによるホールド感。加えて独自開発のテクノロジー“XLK”カップインソールを採用したクッション性が魅力です! またアウトソールは素材の配合からこだわり、柔軟性を高めるため3種類のパターンを組み合わせた溝を入れています。足がソール全体で支えられるので、ボードコントロールがアップしプレイ中の怪我予防もバッチリ。という、プロも納得の機能的なスケシューです。(1万4300円 問オーエスシーディストリビューション ☎03-6804-7317)

後攻:2020年に彗星の如く現れたニューカマーLAST RESORT AB

 

いい塩梅の今っぽさに、お洒落猛者からの視線が集中♡

スウェーデン発のスケシューメーカー、ラストリゾート。その前身はアートディレクターのサミ・トルッピが立ち上げたスニーカーブランド「3-3-20」。2020年からスケート界の奇才ポンタス・アルヴをデザインチームに引き入れ再出発となりました。古き良きスケートボードカルチャーにリスペクトをしつつ、現代のファッションシーンにマッチするデザイン性をプラス。ミニマムなボディやキャッチーなブランドロゴ“EYE’S”など、クールとユーモアの割合が絶妙なスケシューが揃います。

VM002 SUEDE LOW CHEDDAR/BLACK

オーセンティックで合わせやさ抜群!

VM002はブランドの原点のモデルをベースに、つま先に丸みを持たせた新型。ツートーンのオーセンティックな面構えが魅力的ですが、バルカナイズドソールを採用しており履き心地に関しても問題ナシ。軽量で足に馴染みやすく、靴底の溝も砂利が詰まらない角度に調整されています。ほかに靴紐の周りをダブルステッチで補強していたり、履き口にフェイクレザーを使っていたり。スケシューならではの細かなディテールも抜かりなく搭載! ただデザインに特化しているだけじゃないので、モノ好きからも定評のある一足です。( 1万3200円 問モータル トウキョウ ☎03-6416-3181)

大人ストリートにハメるならどっち⁉︎

風格漂うゴツめボディのラカイ「TELFORD BLACK SUEDE」は、ストリートスタイルの軸となる

オフショアのジャケット1万5400円(ザ センス)  ザ・ダファー・オブ・セントジョージ1万4300円(ジョイックスコーポレーション) カーハート WIPのTシャツ6380円(カーハート WIP ストア トーキョー) リーバイスのデニムパンツ9900円(ダメージドーンセカンド)  オールドスライダーの帽子6600円(メイデン・カンパニー) その他はスタイリスト私物。

ブランド名にロサンゼルスとカリフォルニアの頭文字を採用するなど、西海岸カルチャーとの結びつきが強いラカイ。それゆえ、素直にスト系のウェアと合わせるだけでカッコいい。やっぱりワイドパンツと好相性なゴツめボディがたまんないポイントかと♡ ただしテクニカルトリックよろしく、高度なお洒落テクで女子ウケを狙うなら、アウトドア風に仕上げるのがベター。ボルドーのナイロンJKやディープグリーンのコーデュロイキャップなど、いい意味で田舎っぽいアイテムと合わせるとイカつさもマイルドに。落ち着いたストリートスタイルが完成します!

革靴代わりにもなる、ラストリゾート「VM002 SUEDE LOW CHEDDAR/BLACK」はキレイめに好相性

マルセル ラサンスのジャケット5万2800円 同パンツ2万4970円(共にシップス 渋谷店) インディビジュアライズド シャツのシャツ2万7500円 ハイランド 2000の帽子5280円(共にメイデン・カンパニー) その他スタイリスト私物。

すっきり顔のラストリゾートは、いつものスタイリングにストリート感をプラスしたい!なんてときに重宝します。たとえばハンドトゥース柄のセットアップなど、お利口なレザーシューズでキメたいところだけど、あえてラストリゾートを選んでみる……と、あら不思議。ボリュームが控えめだからテーパードパンツにハマるし、絶妙なヌケ感も演出できるのです。シューズには、キャッチーなブランドモチーフがさりげなく散りばめられているので遊び心も取り入れられる。胸に缶バッチを付けてバランスをとったら、大人の余裕を醸し出すストリートMIXなキレイ目コーデの出来上がりです!

オレはこっちでゴン攻め!

スタイリスト コダン氏の場合…

圧倒的にラカイ派ですね! とにかくボリューミーでカッコいい。バチバチのストリートウェアにも、負けない存在感が魅力的だと思います。対して、デザインはシンプルだから合わせやすいのも嬉しい。履き込めば履き込むほど味が出てきて、足にも馴染んでくれますし。また、ラカイはシューズを作る際のラバーのクズを廃棄せず再利用している。環境に配慮したモノづくりをしているブランドの姿勢にも惚れちゃいますね。ストリート好きならビッタビタにハマること間違いなしでしょう!

ライター セノオ氏の場合…

僕は、ラストリゾート派ですね。ブランド名の由来は、困ったときに手を差し伸べてくれる人やもの。まさにその通りで、キレイ目にもカジュアルにも振れる汎用性に頼りっぱなしです。’90年代を彷彿とするマスタードイエローも個人的にツボ。オリンピックで実況アナウンサーが西矢選手に向けた言葉「13歳、真夏の大冒険」よろしく、「29歳、真冬の大冒険」ってことで赤提灯系で呑み歩きたい!って違うか(笑)。


写真/星川 洋嗣 文/妹尾 龍都 スタイリング/コダン ヘアメイク/畑江千穂

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