東京五輪以降、さらに人気を増した「スケートボード」。堀米選手をはじめとした、日本勢のメダルラッシュの効果もあってか、心なしか街にもスケーターが増えているような気がするし、90年代の一大ブームを経験した世代はもちろん、大活躍した選手たちと同年代であるZ世代的にも、やはり気になってしまいますよね。とはいえ、実際に始めるのは、ハードルがやや高め。ならばモノ・ファッション誌ビギンならではの視点で。まずはスケートボードシューズ、通称スケシューを履いて、スケーター気分を味わってみればいいじゃない!

ってなワケで、この連載では定番から新作までブランド別にスケシューをご紹介! いずれもスケボーに対応するクッション性がありグングン歩けるし、カルチャーを感じるデザインに男心も掴まれる。とはいえ、一口にスケシューといっても種類はマジで豊富。「ぶっちゃけ、合わせ方がわからない…」なんて方に向けて、ビッタビタにハマるスタイリングもご紹介!

いつもの装いにプラスするだけで、テクニカルなトリックよろしく、ちょうどいい塩梅の小技が効いた装いに。街でも滑らないゴン攻めな大人ストリートスタイルが簡単に出来上がるのがスケシューの魅力。ってわけで、ってわけで、第4回目の今回は、「CONVERSE SKATEBOADING」。アメカジ定番ブランドのストリートな一足に乞うご期待!

CONVERSE SKATEBOADING

2018年にスタートした国内初の「コンバース」のスケートボードシューズライン。耐久性やデザイン性の高さが日本のスケートボーダーの間で話題となっている。リアルスケーターに向けた本格仕様の〈+SERIES〉と、基本スペックを搭載した〈STANDARD SERIES〉、ニーズ別に2つのシリーズに分けて新作を展開中。

「マジでぶっ壊れねぇ」と評判の耐久靴
プロライド SK コーデュラ OX +

アーカイブのバスケットボールシューズをスケートボード仕様にアプデした〈+SERIES〉の一足。まずアッパーの素材はアウトドアブランド御用達“CORDURAR 1000ナイロン”がベース。ダメージを受けやすい箇所はスエードで補強し高い耐久性を実現しています。次に履き心地をサポートする2つの特徴について。1つ目に言及するのはインナーシステム。伸縮性に優れたネオプレン素材を施しており、足を包み込むようなフィット感を生み出します。2つ目は高機能カップインソール“REACT HD”。高機能な多重構造となっており、足が地面から突き出されるような反発力を体感できます。ほか軽量性、安定性、通気性にも優れ、たとえ長時間のスケーティングでもノンストレスで熱中できるプロのスケーターも大注目のモデルです。

“プロライド SK コーデュラ OX + ”をワードローブに落とし込むなら……男らしいアウトドアスタイルに!

バテンウェアのマウンテンパーカ6万2700円(アリガインターナショナル)  カーハート WIPのニット1万9800円(カーハート WIP ストア トーキョー) ライブロのパンツ2万8600円(アウターリミッツ) その他はスタイリスト私物

マウンテンパーカは通年使えるヘビーデューティーな男の上着。これからの時期は、山っぽいニットと厚手のワークパンツで無骨にキメたいところですが、足元にボリューミーなトレッキングブーツを持ってくると少々コスプレチックに。そんな時にちょうど良いのが、「プロライドSK コーデュラ OX + 」。コーデュラナイロン製で丈夫さは他のアイテムに気劣りしないし、スケシューならではのスマートさも兼備。洗練され過ぎない自然な街っぽさを醸し出せるんです。

ワントーンで合わせやすい!

タンにあしらわれた「CORDURA」タグもポイント

ブラックモノクロームのカラバリ展開もありますが、アウトドアスタイルに合わせるなら自然派のコヨーテで。アウトソールも同系色だからコーデをワントーンでまとめやすいし、インナーやソックスで白を足すと爽やかな印象もバッチリ。タンに付いたコーデュラナイロンのタグの色味も、装いの引き締めに一役買ってくれますし。ちなみにトウスプリングは低めに設定。安定性を高めるために接地面を増やす、スケシューならではの仕様も当然ながら押さえています。プロ納得の耐久性と履き心地を兼ね備えた一足を普段着に取り入れる贅沢、ぜひ一度ご賞味あれ!

クラシックな一足をより履きやすく!
CX-PRO SK サイドゴア HI

「CX-PRO SK サイドゴア HI」は〈STANDARD SERIES〉の最新作。ベースとなっているのは、1970年代に発売された「CX PRO-250」。クラシックなデザインでヴィンテージ好きの心を射止める一足をスケートボード仕様に。ハイカットのすっきりとしたシルエットを保ちつつ、脱ぎ履き楽チンなサイドゴアパターンに落とし込んでいます。基本スペックは「プロライド SK コーデュラ OX + 」と相違ありませんが、インソールには独自配合によって生み出される“E.V.A. CUP INSOLE”を。表地がメッシュ素材だったり、無数の通気孔のある構造を採用していたり、靴の中が蒸れにくい工夫がされています。厚手の靴下を履いても、快適な履き心地が長時間継続!

“CX-PRO SK サイドゴア HI”をワードローブに落とし込むなら……新鮮さを出したい渋い装いに

すっきりとした顔立ちの「CX-PRO SK サイドゴア HI」は、その強みを生かして大人に履きこなすのがベター。履き心地は抜群なのに、さながらジェントルマンの休日靴、チャッカブーツのような存在感を放ってくれます。例えばトレンチコートにトラウザーを合わせた装いに。インナーをスウェットに変えて全体のバランスをとると、フレッシュな印象でクラシックスタイルを楽しめます。ワンポイントテクとして紹介したいのは、シューレースの結び方。スケートボーダーのスタイルを取り入れ、足首にグルリと一周巻いてから結んでみて。するとホールド感もアップするし、見る人が見ればわかる程度に“ファッション通”をアピールすることも叶います。

機能性を兼ね備えた色気のあるスリップオン
CS スリップオン SK LP

STANDARD SERIES〉からもう一足ピックアップしたのは、スリップオンタイプのこちら。ブラックをベースカラーにレパード柄を組み合わせたクールなデザインで目を引く一足。1975年に誕生したブランドを代表するアイコンシェブロン&スター”ロゴは、ボディと同色のブラックでアウトカンターにオン。もちろんデザイン性だけでなく機能性も◎な出来栄え。インソールに“E.V.A. CUP INSOLE”を採用するなど、「CX-プロ SK サイドゴア ハイ」と同様のスペックを誇りながら、スリップオンならではの気軽さを兼備。スケートボードシーンではもちろん、洒落た街履き用スニーカーとしても頼りになるモデルです。

“CS スリップオン SK LP”をワードローブに落とし込むなら……クリーンに着こなす大人ストリートに

たまには知的な雰囲気を身にまとってもいいかも。な〜んてギャップ作りを目論んでも、結局いつものストリートな装いに収まりがちな人いますよね?  ブラックスエードとレオパードという色気のある顔立ちをした「CS スリップオン SK LP」を使うコーデは、そんなあなたに最適。なぜなら上品なカーディガン×無骨なワークパンツを合わせた、キレイ目になりきれない装いをスマートにまとめてくれるのですから。極め付けに“ストリート系アイテムなのに上品”という微妙な立場を共有できる、レザータイプのガチャベルトを腰に巻けば、遊びの効いた大人のストリートスタイルが完成! マンネリ化したワードローブを蘇らせる救世主、あなたの下駄箱に一足プラスしてみては?

【掲載スニーカーのお問い合わせ先】
コンバースインフォメーションセンター
☎0120-819-217
https://converseskateboarding.jp/


写真/星川 洋嗣 文/妹尾 龍都 スタイリング/コダン

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