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「最高級カジュアル」とは何か……? それを探るためには、やはり“プロの意見”を聞かないワケにはいきません。ここでは、日々その鋭い目を持って数々の名品と向き合う、MD&バイヤー陣を直撃! 今回はジャーナル スタンダード バイヤーの宮川 治さんに聞きました。いったい何が選ばれるのでしょうか?

 

目指したのは楽チンなフィッシャーマンでした

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ANDERSEN–ANDERSEN
Product_フィッシャーマンズセーター
Price_各4万2000円
定番フィッシャーマンズセーターの別注品。4色展開。10月発売予定。9月上旬よりECサイトから予約可能。

 

想いを叶えた最高級のアップデート

「アンデルセンアンデルセンと出会ったのは、バイヤーになる前の販売職時代。2009年デビューの同ブランドの代名詞、デンマークの伝統的なフィッシャーマンズセーターは、当時主流の薄くて柔らかいニットとは逆の、分厚い仕立てにまず驚いたのを覚えています」

そう話す宮川さんは、実は自身が熱狂的なフィッシャーマンズセーター好き。「上質なメリノウールによる高級感漂う表情や、昔ながらの伝統の製法で仕立てられた分厚くも目がギッシリ詰まった生地感など、シンプルながらもほかとは一線を画すデザインが気に入って、何年も着ています。それでもまったくヘタらないし、デザインも飽きがこない。まさにリアルな一生モノ」と絶賛されているのですが、ただ一方で“好きだからこそ”なんとかしたいなぁと思っていたこともあったそうで……。

「このアイテムは屈強ゆえに少し窮屈と感じる箇所もあって。その悩みを解消してみたかったんです。例えば首回り。前後のないデザイン性と分厚い生地感が相まって、着用すると首元にシワが寄ってしまう。そこでネックに若干のゆとりを与えることで、それを解消。見た目にも着心地的にもよりスマートな装いを表現しました」。

自身が愛用しているからこそ目指した、楽チンアップデートはさすが。作ってて本当に楽しかったそうで、「ほかにも裾リブを短くしたりと、本来のよさを損なうことなく、上手い具合に別注できたと思います。正直、ブランド側もジャーナル20周年だからこそ、ここまでわがままを聞いてくれたんでしょうね(笑)」

 

着用者にしか気付けない絶妙な悩みを巧みに解消

首回りに若干のゆとりをもたせ、裾リブをスリット入りのショートに変更することで、屈強な作りゆえの少し窮屈だった着用感をゆとりある着心地に解消。ナイスアイデアです。

 

普段は内側にくる「厚みのあるリンキング」を表に

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普段は内側にあって見えることのない、生地の裏面に施されるリンキングをあえて表側に。パッと見は気付きづらいが、普通のフィッシャーマンズより、つなぎ目の凸凹感が強い。

 

c_mono_1710_selectcasual_06_eジャーナル スタンダード バイヤー 宮川 治さん
販売職を経て、現在はメンズカジュアルウェアのバイヤーを担当。販売時代に培ってきた数々の洋服の知識と実体験をもとに、今求められているものを展開するのがモットー。

 

(問)ジャーナル スタンダード 渋谷店
TEL.03-5457-0700
http://andersen-andersen.com/

※表示価格は税抜き

 


[ビギン2017年10月号の記事を再構成]
写真/上野 敦、船元愛美(プルミエジュアン) 
文/吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 いくら直幸 伊藤美玲 桐田政隆 安岡将文 黒澤卓也
スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦

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