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Tangent タンジェント ブリティッシュファティーグ

MILITARY TROUSERS
平面を立体に変えてミリをトラへとシフト

トラウザーズとは何か。主に英国圏で使われる長ズボンの呼称ですが、その定義を改めて下のように明文化しました。

そもそも「トラウザーズ」って何なのヨ?
 
[其ノ一]キレイに穿けるテーパードシルエット
[其ノ二]クリースまたはタック入りで“キチンと見え”すること
 
→英国圏で使われる言葉で、要は“カチッとした長ズボン”のこと

①「テーパードシルエットである」。②「クリースまたはタックが施されている」。この2要素が備わっていれば、普通のパンツより断然トラッドで品がある“トラウザーズ”と呼べるのではないかと。

そしてその模範として真っ先に推したいのがこのミリトラです。ミリタリーパンツをトラッド化して“無骨”と“品”を両得するというお題には数々のブランドが挑んでますが、選びの目線と仕立て、その双方で突出しているのが昨年デビューの新鋭、タンジェント。

ベイカーという愛称でも親しまれるこのファティーグパンツは一般的に米国軍モノが王道とされるなか、同ブランドは英国軍モノをベースに選定。理由は主張を抑えた細やかな縫製、前者よりやや細身かつほんのりテーパードが利いたシルエットなどドレスとの相性のよさにあります。

これを現代的にワイドにアレンジしつつ、国内の実力派工場との二人三脚によって仕立てにも入魂。速度重視で大量生産されていたミリタリーパンツは元来平面的ですが、要所に隠しプリーツや芯地をあしらうなど、さながら高級スラックスのように緻密に仕立てることで見事に立体化。

かくして雄々しくもエレガントな英国ファティーグの完成と相成ったわけです。カジュアルな装いのなかに品を求める大人はぜひ。

米国モノよりカチッと穿ける!? 英国ファティーグ解説

英国ファティーグ解説

寸胴な骨太ストレートをウリとする米国モノに比べ、英国モノはわずかに細身でテーパード。キチンと重視なら必然的に英国に軍配が。
 

品よく穿ける英国ファティーグは新鋭タンジェントが狙い目!

Tangent タンジェント ブリティッシュファティーグ

Tangent[タンジェント]
ブリティッシュファティーグ

’80年代の英国ファティーグがベース。尾州で織られた上質ウールフランネルは、程よい伸縮性と微光沢を備える。無骨なパッチポケットも、シングルステッチ仕上げで上品な印象だ。3万9000円(タンジェントクロージング)

[TORAトラdetail]
其ノ一:ストレートテーパード
其ノ二:センタークリース

 

腰回りに立体感を生む隠しプリーツでトラッ度UP!!

Tangent タンジェント ブリティッシュファティーグ

ファティーグパンツの象徴たるパッチポケット裏面に隠しプリーツを入れて立体化。さらにマーベルトの裏側に芯地を入れて型崩れを防ぎ、腰にカチッと収まるフィット感も獲得するなど、見えない部分まで趣向を凝らしている。

バラクータのブルゾン5万7200円(バラクータ カスタマーサービス) サウスウィックのシャツ2万2990円(シップス 渋谷店) オールデンの靴14万1900円(ラコタ) ビナインの眼鏡2万8600円(エヌエスナイン) アンダーソンズ×ビームス エフのベルト1万9800円(ビームス 六本木ヒルズ)

 
※表示価格は税込み


[ビギン2021年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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