特集・連載
小ぶりでも個性を演出したいなら、ハミルトンのベンチュラが最善手
一生モノの腕時計は絶対に“小ぶり”がいい 「わかりやすく男らしい径40mmオーバーの時計を着けてインパクトを出す」。こと服装がライトになる夏~晩夏にかけて、そうしたい気持ちはわかります。ただ想像してみてください。体型や雰囲気、腕の太さ、さらには服装までも変わっているだろう20~30年後も着けるとしたら、その大きい時計は似合うと思いますか? それが30mm台の小ぶりであれば、別の話。歳を重ねた男の腕にすっと馴染むし、“今”着ければ、通も唸る「洒落た一手」として大いに活躍してくれることでしょう。小ぶりゆえのトラッドな佇まいは長年愛せる定番服と最高の相性を誇り、着用感も当然ライト。そのクラシックなオーラは流行の影響も受けにくく、価値も失わない。ね、小ぶり時計が絶対いいでしょ? 今回は8本を厳選してお届け! アナタのご愛用時計と比べたりしながら、ぜひご堪能くださいませ。 この記事は特集・連載「一生モノの腕時計は絶対に“小ぶり”がいい」#03です。
何に合わせてもずっと似合うトラッドな趣。無理のない着け心地のよさ、損なわれない価値。投資としても、腕時計は“小ぶり”が正解です。
1.定番ファッションに合うトラッドな佇まい
2.無理のないサイズ感、着け心地のよさ
3.トレンドに流されずその価値を失わない
非凡なセンスを主張する’50sスタイルの傑作
ベンチュラ ―32.3×50.3mm―
小ぶりの時計がいいんだけど、自分としては小さくともしっかり個性を演出できる一本がいい。そこで改めて目をつけたのが「ベンチュラ」。この三角シェイプってやっぱり名デザインだと思うんだ。
デザイナーはキャデラックも手掛けた鬼才リチャード・アービブ。アバンギャルドな形状は世界初の電池式腕時計の誕生を華々しく見せるためで、じつは普及型として丸型もあったそう。
でも当時の人たちは三角ベンチュラの“新しさ”を支持。エルヴィス・プレスリーが公私で愛用したことも人気に拍車をかけ、以来ずっとブランドの看板に君臨してきたわけだ。
大胆なデザインながらどこか華奢な感じもあり、スーツやジャケットに合わせやすいのもいいよね。米国生まれだからか、スウェット+チノのようなトラッドなカジュアルとも好相性。それでいてフトした瞬間にエッジの利いたケースがギラリと主張し、只者じゃない感じに見せる……。
この時計、歳を重ねた人がサラリと着けていても相当カッコいいはず。そんなクールなオヤジになりたいよなぁ。
前衛 にしてもはや古典 。個性演出の最善手
永遠に古びない三角シェイプの粋
HAMILTON[ハミルトン]
ベンチュラ
1957年に世界初の電池式腕時計として誕生した「ベンチュラ」。その革新的ルックスは、現行のクォーツモデルが完璧踏襲! 32.3×50.3mm。SSケース。レザーストラップ。10万100円。より小ぶりの24×36.5mmサイズはSSケース9万6800円、イエローPVDケース10万7800円(ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)
ループウィラーのスウェット1万7600円(ループウィラー千駄ヶ谷) トラディショナル ウェザーウェアのパンツ2万900円(トラディショナル ウェザーウェア 青山店)
①近未来的でアイコニックなデザイン
②世界初の「電池式」時計というご威光
③ドレス感を高めるレザーストラップ
もう少し小さいケースサイズ(24×36.5mm)も
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。