特集・連載
クラークス“幻”の’90年代英国軍デザートが復活!
クラークスが好きでたまらない スニーカーはちょっと飽きた。でも、すぐには革靴に戻れません(涙)。そんな気分の今、注目が集まるのが“元祖”カジュアル革靴のクラークス。代表モデルのデザートブーツが誕生したのは1950年。英国陸軍に従軍していた4代目のネイサン・クラーク氏が、非番の将校が履いていた、カイロのバザールで作られたラフなスエードブーツからヒントを得てデザイン。ドレス靴かワーク靴しかなかった当時、その中間を行くカジュアルな革靴は画期的だったんです。発売当初は“風変わり”なんて酷評されましたが、'60年代に北米でヒット。以来、世界中で2000万足超(!!)も売れているんです。さあ、みんな大好き♡なクラークスを、定番から最新作までレッツスタディ! この記事は特集・連載「クラークスが好きでたまらない」#04です。
ミリタリー由来の無骨さが好き
元々、英国陸軍の兵士が履いていた靴からヒントを得て開発されたデザートブーツですが、世界中に広まったのは飽くまでも“カジュアルな革靴”として。なんですが、’90年代の湾岸戦争時に英国軍に支給されたミリタリーモデルがあるって知ってました?
それがクレープソールの代わりにゴツゴツしたコマンドソールを装着したデザートトルーパー。未だにオリジナルを探すヴィンテージ通もいるほどの超希少なモデルです。
この秋、そんな“幻”の傑作が、デザートロックと名前を変えて、インラインから約10年ぶりに復刻! 定番のデザートブーツとソールが違うだけなのに、グッと無骨になったその佇まいが男心をくすぐります。これは欲しい。これは欲しくてたまらんぞ~。
英国アーミー由来のコマンドソール装着!
Clarks[クラークス]
Desert Rock(デザートロック)
デザートトルーパーからデザートロックと名前を変えて約10年ぶりに登場。デザートブーツのアッパーにコマンドソールを装着した通なモデルだ。サンドベージュ、ブラック、オークモスを展開。各2万5300円。
ブラック&オークモスもあり
軍パンとの好相性は言わずもがな
1950年誕生の大定番デザートブーツはそもそも英国軍由来なのだ
デザートブーツ開発のヒントになったのが、アフリカの砂漠地帯に駐屯する部隊がエジプトのカイロで作らせていた靴。デザート(砂漠)ブーツという商品名、代表カラーであるサンド(砂)ベージュも、この出自に由来する。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]写真/木村武司 文/編集部 スタイリング/宮崎 司(CODE) イラスト/TOMOYA