特集・連載
知っておくべきアウトドア傑作ギア年表[1989〜1999年]
アウトドア技&豆知識 みんなが喜ぶテント持ってる? おいしくステーキ焼ける?? スマートに焚き火できる??? 気軽に飲みにも行けない今日この頃、家で動画も飽きてきたし……、もうこうなったらキャンプ行こう!! と思い立ったはいいものの道具もなければテクニックも知らないし、どうすりゃいいの~!? テントや焚き火台をネット検索してみたら最後、種類多すぎてどれ選んだらいいかわからないし(涙)。そんなビギナーも、読めば、キャンプ場のヒーロー確実! 家族の前で、仲間の前で、彼女の前で、絶対に恥をかかせません!! この記事は特集・連載「アウトドア技&豆知識」#17です。
誕生から何年、何十年と時を経た今もなお、定番であり続ける傑作ギア。とはいえ、当たり前すぎてじつはよく知らない……なんてギアもあるのでは? ここでは、エポックメイキングな必修ギアとその傑作たる所以を、誕生年とともにおさらいします!
1989年
国産キャンプギアメーカーが生んだ永世定番
country:日本
UNIFLAME[ユニフレーム]
ツインバーナー
入手が容易なCB缶を使う、キャンプ用ツインバーナーの先駆け。風防付きの安定した火力と高い携行性は、キャンプが本格レジャー化する機運を盛り上げた。W54×H29×D32.5cm。2万2500円(新越ワークス)
誕生当時のデザインは年々スタイリッシュに
1989年
大企業を辞めてまで追いかけた、軽量で快適な高耐久睡眠パッドの夢
country:アメリカ
THERMAREST[サーマレスト]
Zライトソル レギュラー
ボーイング社を退職したエンジニアを含む3人の仲間で立ち上げた、自らの理想のマットレスを作る会社、サーマレスト。同社が生んだ蛇腹に畳めるクローズドセルマットは、断熱性と蓄熱性、クッショニング、携行性の融合でフォームパッドのイメージを刷新。アウトドアマットの寵児となった。W183×H2×D51cm。6820円(モチヅキ)
1990年
温度800℃→1300℃、耐風性抜群、使用時間60%アップの魔法的ギア
country:日本
SOTO[ソト]
ポケトーチ
風に弱い使い捨てライターに取り付けるだけで、安定した火力のトーチに変身させる秀逸なアイデア。本ギアのヒットを契機に同社はアウトドアギアを展開。工業用バーナーメーカーとして培った高い技術をもって、燃焼機器のトップブランドへと駆け上がる。W6×H11×D2.3cm。オープン価格(実勢1400円前後)(新富士バーナー)
コンビニで買えるライターが大化け!
1996年
自然を傷つけずに行う焚き火が当たり前に!
country:アメリカ
SNOW PEAK[スノーピーク]
焚火台 S
’90年代、第1次オートキャンプブームが日本を席巻するなかで頻発した、直火による芝生へのダメージ。その問題提起として発売された本ギアが「焚き火は直火が当然」の常識を覆し、今では当前の直火禁止のマナー化に貢献。焚き火台というジャンルを生んだ同社を象徴するロングセラーだ。W28.5×H20.5×D28.5cm。9460円(スノーピーク)
1999年
軽量&簡単設営、快適な寝心地の新時代ハンモック
country:アメリカ
HENNESSY HAMMOCK[ヘネシー ハンモック]
エクスペディションA SYM ZIP
腰を折らずにまっすぐ寝られる非対称な形状や、開口を減らして軽量化に役立つボトムのスリットの出入り口など、快適さへの工夫が満載。業界に一石を投じた記念碑的ハンモック。2万7500円(エイアンドエフ)
手のひら2つ分くらいのコンパクトさ
※表示価格は税込み
[ビギン2021年6月号の記事を再構成]文/ヤマシタユウスケ(あすなろ組)イラスト/TOMOYA