特集・連載
君はヴィンテージガソリンランタンを灯せるか?
アウトドア技&豆知識 みんなが喜ぶテント持ってる? おいしくステーキ焼ける?? スマートに焚き火できる??? 気軽に飲みにも行けない今日この頃、家で動画も飽きてきたし……、もうこうなったらキャンプ行こう!! と思い立ったはいいものの道具もなければテクニックも知らないし、どうすりゃいいの~!? テントや焚き火台をネット検索してみたら最後、種類多すぎてどれ選んだらいいかわからないし(涙)。そんなビギナーも、読めば、キャンプ場のヒーロー確実! 家族の前で、仲間の前で、彼女の前で、絶対に恥をかかせません!! この記事は特集・連載「アウトドア技&豆知識」#11です。
《LEDも便利だけど、チト味気ない?》
趣も灯りの質も違うから憧れはあるけど、なかなか手を出せないヴィンテージガソリンランタン。知れば即マネしたくなるテクニックを覚えて、新しい扉を開けてみよう!
一点ヴィンテージ主義なら“バースデーランタン”を
ヴィンテージアイテムを一点取り入れるだけで、こなれて見えるのはキャンプでも同じ。でもガソリンランタンって使い方が難しそうと、尻込みしがちですよね。
「下の手順をご覧の通り、ルールを理解すれば意外とカンタンなんです」とヴィンテージランタン専門店「ビブラント」の中村さんは話します。
「素人には扱いにくいガソリンランタンがつけられると、ヒーロー扱いされますし、一点ヴィンテージランタンを投入すると、雰囲気も出ます。しかも、一般的なLEDランタンよりも明るいって知ってました? ほんのり暖かいのもほっこりしますよ」。
オススメは赤いカラーリングがキャッチーなコールマンの200Aとのこと。「通称“バースデーランタン”とも呼ばれ、底面に製造年月が記されています。自分の誕生年月と重ねて購入する人も多いんですよ。部品も多数残っているので、メンテ次第では3世代にわたって使える一生モノです」。
利便性よりもロマンを追求するモノ好きなら、ぜひお試しあれ!
Coleman[コールマン]
200A
ブランドを代表するシングルマントルで、1951~’83年まで展開。シンプルな構造で初心者も扱いやすいことからヴィンテージランタン界で不動の人気だ。年々価格も高騰中。ホワイトガソリン満タンで約7時間使用可能。4万3780円(ビブラント 二子玉川店)
ガソリンランタンの灯し方
5つのステップをマスターすれば、ガソリンランタンも意外と簡単だと気が付くはず! お気に入りを手にして、トライしてみよう。
①タンクにホワイトガソリンを注ぐ
入れすぎや少なすぎは点火不良を起こす恐れがあるので8分目で。コールマン200Aの場合だと、同社の純正ジョウゴ4杯分程度。
②マントルを取り付ける
バーナーキャップ溝に、サック状になっているマントル掛け紐で締める。縛り方はしっかり結べていれば団子結びでもなんでもOK。
③マントルを焼き付ける
マントルに火をつけ、空焼きする。一度真っ黒になり、白くなっていけば炭化したという証拠。触るとすぐに割れるので優しくね♡
④ポンピングを繰り返す
ポンプの穴を親指で押さえながら20回ほど押し引きを繰り返し、軽く抵抗を感じるくらいが目安。すると、キレイに点火しやすくなる。
⑤火をつけながらガスをOPEN
先に火をつけてから、ゆっくりとバルブを開く。点火して灯りが安定したら、バルブを全開にしてから50回ほどポンピングしよう。
Finish!
指南してくれた方
ビブラント 二子玉川店 店長
中村優汰さん
購入したヴィンテージランタンが点火しなかったことを機に、3年前に医療関係の仕事から転職を果たした27歳。歴史も使い方も全部教えます!と、元気で前向きなランタンマニア。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。