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洒落者たちの愛用器をリサーチした結果、最大派閥だったのが民藝品。和を尊ぶ日本人の心に馴染む歴史ある器たちを、デイリーユースする。その魅力を熱弁していただきました。
 

愛用器を紹介してくれたのは

瀬谷俊法さん

シップス バイヤー 瀬谷俊法さん

その目利きを買われて、3年前に弱冠23歳の若さでバイヤーを任された敏腕。生来の凝り性で、ただ今次なる輪島塗の入手を画策中。

「陶器より漆器のほうが経年変化しやすくて育てがいがあるんです」―瀬谷さん

Wajima-Nuri 輪島塗

約2年前、まだ20代前半で器に開眼したという、早熟な瀬谷さん。

「たまたま輪島キリモトという工房の代表と知り合いだった縁もあって、輪島塗に興味が湧いたんです。木を削る加工、漆塗り、乾燥、研ぎ作業まで完全ハンドメイドという背景にも惹かれたし、実際に器を見せていただいたら、全然詳しくないのに一目で“これは本物だ!”と惚れてしまって」。

輪島塗は完全ハンドメイド
輪島塗は完全ハンドメイド

使ってみると、その予感は見事的中。漆器ならではの魅力にどっぷりハマっていったそう。「陶器より経年変化しやすいところが、愛着が湧くポイント」。

Wajima-Nuri 輪島塗
瀬谷さんがじっくり育成中の「千すじ高麗中皿」。Φ19.7×H4.1cm。各2万5300円(輪島キリモト)

「千すじ仕上げという、輪島キリモト独自の技法で作られた器は、漆器特有のツルツルピカピカではなく、質感がマットでザラつきを感じるところもいい。軽くて傷がつきにくいし、普段使いにはもってこい。サラダをのせるだけでサマになるんで、来客時にも重宝してます」(瀬谷さん)

Wajima-Nuri[輪島塗]

Wajima-Nuri 輪島塗

石川県輪島市で作られる漆器の総称。室町時代に根来寺の僧が普及させたとする説をはじめ、起源については諸説あり。輪島特産の地の粉を下地に塗った、堅牢で優美な器で著名。
 

使い込んでいくうちに浅いオリーブに変化

Wajima-Nuri 輪島塗
 
※表示価格は税込み


[ビギン2021年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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