string(38) "https://www.e-begin.jp/article/363839/"
int(1)
int(1)
  

人気ブランドには、アイテムの見た目に負けず劣らずの興味深い生産背景や秘話があるもの。ここでは、知ればグラミチ&ディッキーズをもっと欲しくなる秘話を厳選して紹介します!! ということで、前編となる今回はグラミチの意外な(?)薀蓄です。
 

秘【1】

ウェビング先端の
ワンポイントは
当初ロゴなしだった!!

extra_170720_gramicci_05
上からGロゴ、クライマーロゴ、ランニングマンロゴ

 
グラミチといえば、その象徴的なディテールのひとつがウェビングベルト。先っちょのランニングマンがアイコンとしてお馴染みだが、実は当初は意外にもロゴなしだったのだとか! のちにランニングマンの前身ともいえるクライマーになり、Gのロゴを経て現在に至っている。ちなみに現在のランニングマンには、アウトドアへの情熱が込められているのだとか。
 
 

秘【2】

グラミチパンツの元ネタは
カンフーパンツ

extra_170720_gramicci_01
クライミングを楽しむ創業者のマイク氏

 
創業者のマイク・グラハム氏は、当初フツーの格好でクライミングを楽しんでいた。そんななか、ブルース・リーが見事な開脚で蹴り技を決める映画を観て閃き、カンフーパンツをヒントにあの180度開脚が可能なガセットクロッチを考案。でも実は、当時クライミングパンツは別に存在し、ガセットを搭載したモデルはストリートパンツと呼ばれていたのだ。
 

extra_170720_gramicci_03
1995年のカタログに登場した元祖クライミングパンツ。足元の視認性を高める裾リブは、こちらもカンフーパンツに通ずるかも!?ブルース・リーの見事な開脚が、名ディテール誕生のきっかけに。

 
 

秘【3】

日本にグラミチがあるのは
L.L.Bean本店と関係が!

extra_170720_gramicci_07
24時間営業のL.L.ビーン本店
 
米・メイン州フリーポートにあるL.L.Beanの本店。24時間営業で、地元のハンターや漁師に紛れ日本からもバイヤーが訪れていた地で、1991年の夏、現アナトミカ東京の代表、寺本欣児氏がグラミチパンツを発見。自身も気に入り、並行輸入したものを渋谷のレッドウッドに紹介したのが日本での初お目見え。当時無名にもかかわらず、1週間で約100本が売れたのだとか!
 

買い付けたのは服飾業界の仕掛け人
extra_170720_gramicci_08
アナトミカ東京 代表 寺本欣児さん

「独自のディテールに興味を惹かれたのはもちろん、当時グラミチは自然界にある色目を打ち出していて、それを象徴するかのようなコバルトブルーのパンツに一目惚れでした」


 
 

秘【4】

街穿きスタイルは
日本がパイオニア

extra_170720_gramicci_06
90年代のニュースポーツファッション

 
街穿きスタイルは、日本のセレクトショップが ‘90年代前半にアウトドアを街中で着るニュースポーツファッションを提案したのが始まり。当時グラミチのトップスにはフレンチラコステの長袖ポロ、足元はラグソックスにテバのサンダル、そしてポークパイハットといったスタイルが流行。まさに今のアウトドアミックスとリンクする着こなしだ。
 
 

秘【5】

ウェビングベルトは
デイパのハーネスから生まれた

 

extra_170720_gramicci_04
デイパのハーネス

extra_170720_gramicci_02
ウェビングベルト

 
手先が器用だった創業者のマイク氏は、当時パタゴニアからクライミングギアの製作を業務委託されていた。そのため、自宅ガレージは豊富な資材が揃う環境に。そこで閃いたのが、あのウェビングベルト。締める・緩めるが片手でできるデイパック用のハーネスを、ベルトに転用することを思いついた。誕生の背景にパタゴニアが関係してたってのも驚きだ!
 
 

【ビギン2017年8月号の記事を再構成】
文/伊藤美玲 イラスト/TOMOYA

Begin Recommend

facebook facebook WEAR_ロゴ