特集・連載
材料入れたらほったらかし♪ カンタン料理の究極「メスティン」のキホンのキ
メスティンはじめよう ここ数年、アウトドアフリークたちの間で爆発的な人気を集めている「メスティン」って知ってる? アルミ製の極めてシンプルな調理器具ながら、高い熱伝導率により、食材を入れてほったらかしでもカンタンに旨い飯が作れちゃうんです。しかも軽くてコンパクト。ダッチオーブン以上に手入れも楽々♪ となれば、今すぐはじめない手はないでしょ? この記事は特集・連載「メスティンはじめよう」#01です。
メスティンは♂(オス)のカンタン料理の終着地だ!
料理ド素人でも面倒抜きで手軽に美味しい料理が作れたら……。胃袋は満たされ、女子からの評価もウナギ上り♡ そんな思いから、ビギンはこれまで数々の激ウマ飯の最短ルートをナビしてきました。
身近な食材を使った手抜きレシピやアレンジも大好評! (左)コンビニ飯が本場ハワイ料理&和スイーツに変身! (右上)チキンラーメンが担担麺風に!
なかでも入れるだけ~♪で豪華料理ができるダッチオーブンレシピは大好評で、ムック本も重版出来!
誰でもプロ級の出来! 入れるだけ〜♪のダッチオーブンレシピ
そしてこのたび、ダッチオーブンをも凌ぐ手軽さを備えた「メスティン」に注目!キャンパーやハイカーらがこぞって愛用するだけあり、外でも家でも気軽に調理が可能。♂(オス)のためのカンタン料理の究極、メスティンならぬ“オスティン”(笑)、お試しあれ~!!
アウトドア道具のプロ直伝
メスティンのキホンのキを押さえよう
メスティンって何?って人のために、まずはキホンのキから。購入予定の編集部ヒラノが、アウトドア料理や道具に精通する小雀さんにメスティンについて&正しい使い方を取材してきました!
アウトドア道具のプロフェッショナル
小雀陣二さん
多くのアウトドア雑誌やイベントで活躍し、本誌「入れるだけ~♪のダッチオーブンレシピ」連載でもお馴染みのアウトドアコーディネーター。三崎港でカフェ「雀家」を営む。
にわかメスティナー
編集部 ヒラノ
編集部きってのアウトドア好きで、週末はキャンプや登山を楽しむ。料理は苦手だが、SNSで話題のメスティンの映え写真撮りたさに購入を決意した、にわかメスティナー。
[キホンのキ]其の一
メスティンの1丁目1番地はトランギアだ
多くのメーカーから似たようなものが出ているけれど、ビギン読者ならば本家本元はしっかりと把握されたし!
類似品がいろいろあるけどどれを選べばいいの?
メスティンは軽くてコンパクトだから誰でも扱いやすい! ただし、薄いアルミ製のため、焦げ付きやすいデメリットも
TRANGIA[トランギア]
メスティン
熱伝導率の高いアルミ製の飯盒。弁当箱や小物入れとしても使える。ハンドルは取り外し可。レギュラー(750ml)/W17×H9.5×D6.2cm。150g。1600円。ラージ(1350ml)/W20.7×H13.5×D7cm。270g。2500円。(イワタニ・プリムス)
1925年創業、スウェーデンの調理器具メーカー「トランギア」が開発したハンドル付きの飯盒。熱伝導率の高いアルミ製のため、手早い調理が可能。また直訳すると「mess=軍隊での食費」、「tin=容器」となる通り、軍隊でのレーション(食事)をイメージしたものとされ、軽量かつ携行性に優れた四角い形状が特徴。多くの類似品の原型となっている。
[キホンのキ]其の二
メスティンを使う前にやるべき2つのこと
購入したらソッコー使いたいところ。ですが、後々の使い勝手を考えて最初にやるべき儀式だけは怠るべからず。
①扱いやすくするための「バリ取り」
出荷前に工場でバリ取り作業は行われているが、より扱いやすくするために再度バリ取りをしておくのがベター。縁が丸く滑らかになるようにヤスリでこする。
粗めの240番手のヤスリがオススメ!
②焦げ付きを軽減する「シーズニング」
たっぷりの水に野菜くずを入れて火にかける。沸騰したらそのまま約10分熱する。アルミの表面に酸化皮膜がついて腐食を防ぎ、焦げ付きや黒ずみも軽減できる。
米のとぎ汁を使ってもいいみたい!
[キホンのキ]其の三
準備ができたらまずは米を炊いてみる
炊飯器や窯と違って米が対流しにくい形状だから、白米をふっくらと美味しく炊くには少し工夫が必要だとか。
[キホンのキ]其の四
焦げは“酸”で落とす!
使用後は洗剤で洗えばOK。ですが焦げ付きが気になる場合は、自宅にある“酸性”のものでキレイにしましょ!
軽い焦げ付きの場合、ティースプーン一杯のクエン酸と水をたっぷり入れて火にかけ、沸騰してから10分ほど熱する。レモンスライス(2~3枚)やワインでも代用可能。
わっ! キレイになった
ひどい焦げ付きは、硬めのスポンジで削り、再度シーズニングすればOK
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。