特集・連載
台湾発の「大同電鍋」ならワンタッチで本格中華が完成! お手軽レシピもご紹介♪
『これから』の新定番 世界的災厄でさまざまな価値観も一変した今日この頃。マスクがさながら下着のように、着けていないともはや恥ずかしいというレベルに……。ひと昔前とは常識がちょっと変化してきていますよね。それでは常識が変わった今、「買うべきモノ&欲しいモノって一体ナンダ?」。そんな疑問に、ブツ欲とはノーディスタンスを貫くワレワレBegin編集部が手に入れるべきアイテムを、今こそ真面目に追求ッッ! まだまだ社会的自粛ムードは続きますが、買いモノ自粛はここらで止めてもいいころな♪ こちらを読んで新世界の常識人となりましょう! この記事は特集・連載「『これから』の新定番」#22です。
便利機能とスイッチを多数備えているがゆえの画一的なデザイン。我々日本人の生活には欠かせない「炊飯器」ですが、ど~しても所帯染みた感が否めず、機能も結局「炊飯」しか使ってない……それならいっそ、台湾発の「大同電鍋(タートン・ディエングォ)」はどう?
大同(タートン)なる台湾の大手家電メーカーが生んだ電鍋は’60年に東芝との共同開発で生まれ、そのレトロなデザインは当時からほぼ変更ナッシング!
キッチンを彩る昭和レトロなデザインに保温と加熱のスイッチが備わり、加熱が終わると自動で保温に切り替わるから吹きこぼれや焦げ付きの心配もしなくてイイのが便利なんです♪
一般家庭にも一台はあるといわれるほど台湾の生活に馴染んだこの電鍋は、当然台湾中華を作るのにもおあつらえ向き。台湾に魅入られた料理研究家の口尾さん直伝のお手軽レシピを参考に、本格的な台湾中華を実践してみるべし!
所帯染みない昭和レトロな個性的デザイン
大同電鍋(タートン・ディエングォ)
シンプルな設計なのに使い方はバリエ豊富!
TATUNG[タートン]
大同電鍋
外釜と内釜の二重構造で、外釜に入れた水が加熱されて発生する水蒸気が食材を加熱。外釜の水がなくなると自動で保温モードに切り替わり、焦げ付く心配もない。蒸し料理をはじめ、炊く&煮る&温めるなど多用途だ。Mサイズ。赤、緑、白。1万1636円。(大同日本)
大同電鍋ってなに?
台湾の一般家庭でもリアルに活躍している
台湾を代表する家電メーカー「タートン」と東芝の提携によって1960年に誕生。当時からほぼ機能を変えることなく、台湾では家庭に一台といわれるほどポピュラーに。シンプルな機能と、キッチン映えするレトロなデザインも人気の所以だ。
保温スイッチ&加熱のツマミだけのシンプル設計
手間いらずで本格!
男の電鍋(ディエングオ)手抜きレシピ
材料を入れて待つだけで本格的になる~!?なんて疑念を吹き飛ばす、男子向きレシピをご紹介。台湾マニアな口尾さんにレシピを指南いただき、実際に編集部員が作ってみました♪
まずは基本! 炊飯をマスター
① 研いだお米3合に3目盛り分の水を投入
② 1カップ分の水を外釜に入れる
③ 保温をオンにし蓋をして加熱スイッチを下げる
④ 15~25分で保温に。約15分蒸らして完成
甘辛味と香りで白米がすすむっ!!
魯肉飯[ルーローファン]
豚ひき肉250g、酒大さじ2、しょうゆ大さじ3、砂糖大さじ1、油葱酥(ヨウツォンスー)1/2カップ※市販のフライドオニオンで代用可、五香粉小さじ1/2、ゆで卵3個、厚揚げ1枚、水200ml、ごはん適量
① フライパンで豚ひき肉を炒め、色が変わったら酒、しょうゆ、砂糖、五香粉を入れてさらに炒め、全体に馴染んだら油葱酥を入れて混ぜ合わせる。
② 電鍋の外釜に水1.5カップ注ぎ内釜をセット。1とゆで卵、食べやすい大きさに切った厚揚げ、水200mlを入れ、蓋をしてスイッチを下げる。
③ 25分ほどでスイッチが上がり保温になったら、ごはんに盛り付けて完成。
味の決め手
中国のミックススパイス 五香粉(ウーシャンフェン)
ワンポイント
材料を事前に炒めて味と香りを際立たせる
「ひき肉を炒める時間も含め正味30分くらいなのに味が超染みてるっ!! とくに台湾中華らしい五香粉のシナモンの香りがクセになる♡」
中華なおでんは冷やしもウマい
關東煮[グァントンジュー]
大根3cmの輪切り2~3枚、厚揚げ2枚、トマト2個、干しエビ大さじ1、薄口しょうゆ(またはダシしょうゆ)大さじ3~4、水(またはダシ汁)500ml
① 厚揚げは食べやすい大きさに切り、トマトは皮付きのままヘタを取る。大根は面取りして十字に切れ目を入れて竹串がスッと通るくらいに下ゆでする。
② 電鍋の外釜に水0.5カップを注ぎ内釜をセット。干しエビ、薄口しょうゆ、水500mlを入れ、1を加えてスイッチを下げる。
③ 20分ほどでスイッチが上がり保温になったら、そのまま保温で20分おいて完成。
味の決め手
ウマ~いダシが出る干しエビ
ワンポイント
トマトは途中で取り出して煮崩れを防止
「要は中華風おでん。が、干しエビの香りが好アクセントに! 火加減を気にせずほったらかしで完成ってのもズボラにはうれしい(笑)。」
恐竜の卵!?な台湾の定番おやつ
茶葉蛋[チャーイエダン]
卵8個、烏龍茶葉大さじ2、八角1~2個、しょうゆ大さじ8(120ml)、塩小さじ1、砂糖大さじ2、水600ml
① 鍋に卵と十分に浸かる量の水を入れて火にかけ、6~12分加熱してゆで卵を作る。冷水に浸け、殻全体にスプーンなどでヒビを入れる。
② 電鍋の外釜に水2カップを注ぎ内釜をセット。1と水、烏龍茶葉、八角、しょうゆ、塩、砂糖と水600mlを入れ、蓋をしてスイッチを下げる。
③ 35分ほどでスイッチが上がり保温になったら完成。保温状態でしばらく加熱するとより味が染み込む。
味の決め手
烏龍茶葉と八角が独特の風味を生む!
ワンポイント
中身を割らないよう殻にヒビを入れる
台湾コンビニの定番という煮卵は日本のと全然違う! 八角の甘い香りを茶葉がマイルドにしながら、旨みが口いっぱいに広がります♪
教えてくれたのは
料理研究家 口尾麻美さん
書籍や主宰する教室を通して旅をテーマにした料理を発信する料理研究家。参考にした『はじめまして電鍋レシピ』(1500円)の他、新著『台湾ローカル 旅とレシピ』(1600円)を上梓するなど台湾愛が半端ない。インスタグラム/asamikuchio(グラフィック社刊)
『はじめまして電鍋レシピ』
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。