日本の金属をアツく盛り上げる!鉄人の鮮技

1000年以上の歴史があるたたら製鉄をはじめ、日本にはさまざまな鉄に関する伝統が存在します。ここでは、その技術を生かしつつ、アイデアで今どき顔に仕立てた日用グッズをご紹介。クリエイターたちによるアッツ~い思いが生んだ鉄の最新伝統、とくとご覧あれ。

自由自在に変化!? アートのような錫皿

[ナガエプリュス]ラティオ
自分の手で形をデザインできる!

NAGAE+[ナガエプリュス]
ラティオ

富山県高岡市に伝わる鋳造技術を用い、越前和紙とイタリアの水彩紙に着想を得て製作されたお皿。素材は錫。非常にやわらかく、金属でありながらも簡単に曲げて形を変えることができる。W20×H9cm。6500円。(ナガエプリュス)
 

アートディレクターの顔を持つ鉄人

ナガエプリュス 非常勤取締役 鶴本晶子さん

ナガエプリュス 非常勤取締役
鶴本晶子さん

美大卒業後、現代美術家コラボレーターとして活動。NYや東京で活躍し、サスギャラリーブランドで真空チタンカップを開発。2015年より現職、日本の伝統品の再開発に尽力。

[高岡鋳物]
江戸時代より、鍋や鉄瓶といった鉄鋳物産業を継承。特に、酸化しにくく抗菌作用に優れており、古くから日用品として重宝される錫(すず)を用いた製品が有名だ。

ミニマムでモダンを兼ね備えた飾れる鍋敷

釜定[かまさだ]南部鉄器/鍋敷き 210、212
鍋敷きとしてだけでなくインテリアとしてもGOOD

釜定[かまさだ]
南部鉄器/鍋敷き 210、212

重厚な南部鉄器を用いながら、そのデザインは実にグラフィカル。製作した釜定は、岩手県盛岡市で130年超の歴史を紡ぐ南部鉄器の老舗で、世界的評価を得ている。左W25×H15.3cm。右W30×H14.6cm。各6300円。(designshop)
 

名匠かつ世界的デザイナー

釜定 3代目 宮 伸穂さん

釜定 3代目
宮 伸穂さん

明治時代に創業した、盛岡市でも屈指の老舗である釜定の3代目。南部鉄器における名工として伝統の製法を今に伝えつつ、新たな素材の開発などにも積極的に取り組んでいる。

[南部鉄器]
17世紀中頃、南部藩が京都から釜師を招いたのがはじまり。現在でいう岩手県盛岡市は良質な砂鉄や岩鉄が豊富で、また茶道が盛んだったことから鉄釜作りが発展した。

皿としてのデザイン性が高すぎる取っ手の取れるフライパン

[フライパンジュウ]フライパン&ハンドルセット
取っ手が取れて熱々皿として食卓を彩る

FRYING PAN JIU[フライパンジュウ]
フライパン&ハンドルセット

大阪の小さな町工場と東京のデザイン事務所による、厚さ1.6mmの黒革鋼板製フライパン。木製ハンドルは、スライドするだけで簡単に着脱が可能だ(特許出願中)。Mサイズ内径20cm&ウォルナットハンドル。8000円。(藤田金属)
 

高いクリエイティブ力を持つ鉄人

テント クリエイター青木亮作さん(左)治田将之さん(右)

テント クリエイター
青木亮作さん(左)治田将之さん(右)

デジタル機器畑出身の青木さんと、生活雑貨メーカー出身の治田さんによるクリエイティブユニット。デザインだけでなく、作り手探しからカタログ、在庫管理まで一貫し携わる。

[天下の台所・大阪]
江戸時代、日本の物流の中心地だった大阪。全国の藩が大阪に蔵を設けており、各地からさまざまな物資が大阪に集結していた。それに随じて、モノ作り産業も発展。

「用の美」が表現されたユースフルな爪切り

[ヨシタ手工業デザイン室]ネイルクリッパー・グリフ
刃が回転するから足の爪も切りやすい!

Yoshita Handi-Design Studio[ヨシタ手工業デザイン室]
ネイルクリッパー・グリフ

岐阜県関市の小坂刃物の爪切りを吉田守考氏がデザインした。刃の部分を回転させることができ、足の爪を楽に切れたり、指にフィットするように持ち手が設計されており、使い心地がよい。6600円。(ヨシタ手工業デザイン室)
 

柳宗理に師事した鉄人

ヨシタ手工業 プロダクトデザイナー吉田守考さん

ヨシタ手工業 プロダクトデザイナー
吉田守考さん

柳宗理デザイン事務所から独立後、生活用品のデザインを多く手掛け、長く愛着を持てるプロダクト作りを心がける。実家は、九谷焼の絵付けを行っていた。

[関の刃物]
鎌倉時代からの歴史を持つ関市の刃物作りは、刀鍛冶がはじまり。長良川の豊富な水や松炭など、刀作りに恵まれた自然環境が、戦国時代には多くの名刀を生み出した。

 
※表示価格は税抜き


[ビギン2020年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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