
語り継がれるであろう珠玉の一着を厳選
君たちの伝説になるアウター大事典
「“伝説になる”とは、また随分大きく出たな」と思った方が大半ではないでしょうか?でも今回、本特集を通じてお伝えしたいのは、想像するほどそんな大仰なことではないんです。30周年を迎え、本号で発刊350号のBeginは、何着ものアウターが“伝説化”する姿を見届けてきました。そんな時代のうねりを見続けるなかで至った結論。それは、「伝説のアウターとは着る人とともにある」。要するに自分のライフスタイルを鑑みて“ハマる”一着こそがあなたの伝説になるアウターだということ。そして、そんな愛すべき一着とともに過ごす、何げない日々の積み重ねこそが伝説だ!と言いたいのです。胸を張って長年愛せるアウターを厳選しました。どの一着を伴侶とするか、あとはあなた自身が選ぶのみ!
飽きずに毎日付き合える一着こそ
あなたにとって伝説のワードローブになる
極地制覇を支えたダウンジャケットが伝説のアウターとして語り継がれるのは、当然の話。ですがどんなに有名なアウターだったとしても、着る者の思い入れがなければ本当の価値はありません。大切なのは相対価値じゃなく絶対価値。振り返ればコレばかり着てたなぁというような着る者にとっての絶対価値がそれぞれの伝説を生むのです。だからこそ「飽きずに毎日付き合える」ことが、まず考慮すべき魅力だとビギンは考えます。つまり、マッキントッシュの写真のようなコートが“伝説のアウター”となる! デザインは、魔法使いのローブを思わせるニュアンス満点のフードが付いた、いわゆる「ウィザードコート」。右頁のように羽織るだけでサマになる、首回りの豊かな表情が魅力ですが、加えてダウンだから軽くて暖かい♡ “オフオン”の両用バランスもミソ。あくまでオフ目線な一着ながら、マッキンならではの上品さを備え、真の意味で万能なアウターといえましょう。“恒久ブランド”の安心感も考えれば、毎日着たくなって当然。いつの日かアナタの伝説になることは約束されたも同然です!
ド定番ブランドにこんなのあったの~ ⁉
伝説的変化球アウター[傑作選]
古くは江夏のカーブ、今なら千賀のフォークばりに、マジっすか~⁉と二度見確実! ここでは、周囲をアッと言わせる、伝説級の変化球アウターを厳選。ド定番ブランドだからこそ、見逃しがちかもよ?
詰まるところ、ダウンは
羽毛が命だ
背景に本物の機能がある
伝説の道具服
“機能的な”アウターは数あれど、本物としての背景を持つアウターは数少ないもの。本パートでは、極限状況下で培われてきた防寒着や都市生活を最適化する最先端のウェアを、その道具としての背景とともに深堀りします!
もはや世界基準になった
TOKYOブランドその伝説の一着とは?
本パートでは、世界のファッションシーンに影響を与える“TOKYO”を牽引してきた4ブランドのデザイナーにインタビュー。毎冬登場する魅力的なアウターの中でも、ブランドの真髄が凝縮された“伝説の一着”とは?
ん?……そうだったのか!な
アウターにまつわる伝説事典AtoZ
最後にご覧に入れるのは、アウターに関する「そうだったのか!」な伝説級のウンチク集。覚えておけば、買い物の参考に、はたまた自慢のタネに、活用できること間違いなし。しっかりチェックしてくださいね!
理由があるから欲しくなる
心に残る時計&小物
じわじわと年の瀬が近づきつつある今日この頃。そんな時期に街へ出ると、何かと時計や小物が気になってる自分に気付きませんか? たぶんそれって、ギフトシーズンだったり、ボーナスが頭をチラッとよぎったりするからですよね。そんな買いたい意欲上昇中のモノ好きが、つい欲しくなる“理由のある”時計と小物を集めました。
“気付くといつもコレ”
そんな時計と小物は心に残る
別に意識はしてないけれど、気付けばいつも同じモノばかり身に着けていること、使っていることってありますよね。仕事の重要なプレゼンの日、気の置けない友人との飲み会、一生に一度(じゃない人もいるけど。苦笑)の結婚式、家族と過ごす休日etc.……。なにげない日々も、人生の節目となる日も、ともに過ごした時計や小物は、きっとずっと心に残るはず。もしかしたら、思い出のあの日の写真にも写ってたりなんかして。あの日、あのとき、あの場所で。出会ったことに感謝したくなるようなモノを持つことって、モノ好きにとっての本懐じゃないでしょうか。でも、そういうモノにどうすれば出会えるの?ってことで、その答えを探ってみた次第です。
使える、かつ造形の美しいモノに人は所有欲をかき立てられる
ART
絵画、彫刻はもちろん美しいモノに心惹かれるのは、いつの時代も変わらぬ人のサガ。世界的デザイナーや新進気鋭のアート集団が手掛けた、コレクター心をこれでもかと揺さぶられる珠玉の“使えるアートピース”をどうぞ。
ふとした発想から生まれた便利さは手放せないほどクセになる
IDEA
人の印象に残るのはなにもデザインだけではありません。一度使うとやみつきになる便利なギミックもまた、強いインプレッションを生み出します。そんな「あったらイイな」をカタチにした珠玉の4アイテムがこちら!
その道の達人に聞く!「大切なモノ」長持ち方法
メンテナンス大全集
「メンテ特集なんて毎回同じでしょ?」と思ったアナタ、その考え方は間違っています!!! メンテにも時代、時代の流行り廃りがあるんです。例えば今でこそ当たり前なドレス靴のトウポリッシュ、日本で広まったのはじつは2000年以降で、それまではトウをビカビカに光らす概念すらありませんでした。また、最近人気の楽チンストレッチ生地、じつはお手入れが意外とデリケートだって知ってました??? 今回はそんなじつは……な新解釈メンテから、350号やったからこそわかる基本メンテまで網羅しました。ぜひ覧あれ!
[靴]じつは…
黒カーフ靴は【青系クリーム】で磨くと見違える!
酷使を余儀なくされる靴は、ことにメンテが重要。ってことでビギンは、これまで何度も靴のメンテを取り上げてきましたが、その道の達人によると、まだ「じつは」な意外性ある秘術があるのです!
Feature

〜コート編〜
絶品品質!で「不滅[レア・イタリア]」を極める
最新こそ最良という一般論がある。しかし洋服の世界ではどうか? たとえばあなたが着ているスーツ。原型は17世紀誕生、21世紀の今もっと楽な服は存在するが、もっぱら着るのはウールのそれ。やはり“昔ながら”でしか表現できない風合い、そして風格を持つからだ。アウターも同じ。とくに老舗ミルが培った歴史が魅せる風合いは何にも代え難く、レアな価値がある。今コラボコートはその点に迫った。世界最古の伊・ミルが10倍の時間をかけて作る風合いを、高級ウールとカシミアで贅沢に表現。それを不朽のチェスター型にのせ、お手頃設定に。胸を張って「一生不滅の価値」と呼べる一着が生まれた。

This month’s Begin Market

冬目前
アウター価格別カタログ
秋もめっきり深まり、そろそろ軽快な装いを終えて、寒さをしのぐ暖かい冬支度の始めドキ。そこで冬ファッションの要、アウターの見逃し厳禁の良作を、わかりやすく価格別で色分けしました。まずは即戦力アイテムが揃う秋~冬編から。
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次号予告
