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ラペル幅の絶対値は8.5cm

ラペル幅の絶対値は8.5cmと覚えよう!
この絶対値から外れるほど、スーツは“軟派”な印象になる

時が移ろっても色褪せないベーシックなスーツが欲しい! という思いは、せっかく買うならいいモノを長く着たいと願う服好きが、当然抱くもの。最定番のネイビーやグレーの無地さえ選べば大丈夫な気もしますが…

ちょっと待って。世界基準の制服たるスーツは、まさに微差こそ大差の世界。いろいろ気をつけないと恥ずかしい思いをしたり、3年で時代遅れ…なんて目にも遭いかねません。

だったらどこを見ればいいのさ~!? というわけで教えを請うたのは、硬派なドレス好きが信頼を寄せるシップス。MDの秋山さんは「スーツの印象を大きく左右するのが、ラペル幅。まずはここを見るべき」と力を込めます。

加えて「最近は太幅のものも増えていますが、あくまで気分を楽しむものであって、9.2cmを超えるようなスーツはビジネスの場では野暮ったく映ります。ベストは、8.5cm。これならいつ、どこへ行っても通用します」と話します。

お手本として見せてくれたラペル幅8.5cmのスーツは、なるほど体に美し~く沿う現代的なシルエットにして、“信頼の置けそうな”正統なる雰囲気に満ちています。「首回りへ立体的に沿う、仕立てのしっかりしたスーツを選ぶといった基本も、普遍性には欠かせません。試着時にしっかり確認しましょう」
 

教えてくれるのはこの方

シップス メンズドレス MD 秋山智春さん

シップス メンズドレス MD
秋山智春さん

2005年よりドレスバイヤーを務め、’12年に現職に。ドレス一筋、正統派スーツを愛するジェントルにして、カメラは苦手なシャイガイ。

《スーツ弱虫マスイの実況中継》
ベーシックスーツ編

シップス SHIPS 3B段返りスーツ

《BEST BUY》
世界中、どこへ行っても通用する見目麗しきベーシック!

シップス SHIPS 3B段返りスーツ

シップス
SHIPS
3B段返りスーツ

ネイビー無地でラペル幅は8.5cm、3つボタン段返りにフラップポケットと、あらゆるベーシックが一堂に会したスーツ。素材は伊、ロロ・ピアーナの通年生地「フォーシーズンズ」を使用している。スーパー130’sという繊維の細い高級原毛を用いたそれは、艶やかかつしなやか。控えめにして、品のよさに満ちた一着だ。8万3000円(シップス 渋谷店)

《STYLE CHECK》
濃紺の無地ならシーンも選びません

シップス SHIPS 3B段返りスーツ

「シップスがずっと指名している、定番生地のスーツです。ラペルをはじめどこも奇をてらわない、どこへ着て行っても恥ずかしくないスーツと自負しております。」(秋山さん)

ジャケットの着丈は、尻がぎりぎり隠れるほどの現代標準。短すぎると軟派に、長すぎると野暮ったくなる。スーツ以外は参考商品。
 

《BASIC DETAIL》

 
※表示価格は税抜き


[ビギン2019年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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