十人十色の一生モノ
バーニーズ ニューヨーク&シップスの若手バイヤーが仕掛けた“ベーシックじゃない”一生モノとは?
トレンドの最前線に身を置き、日々新たなモノに触れている方でも、当然ながら、長年手放せないモノや、何度もリピート買いしているモノはあるものです。なぜそれを愛し続けてきたのか? 彼ら賢者のコメントから、一生モノを入手するヒントを見つけてくださいませ!

今、注目の若手バイヤーがそれぞれの“処女作”を語る
初オーダーに込めたこだわりとは?
ともに企画から関わるのは初にもかかわらず、全服好きが納得の仕上がり……そんな良くデキの服を手がけた2人の新進バイヤーが、オーダーの背景を語り合いました。

松尾教平さん
シップス バイヤー
1994年、兵庫県生まれ。2017年入社。販売スタッフから社内公募でPR部に移動。その後2025年よりメンズカジュアルウェアのバイヤーに。趣味はランニング。

鈴木飛優さん
バーニーズ ニューヨーク アシスタントバイヤー
2001年、静岡県生まれ。2022年入社。店舗の販売スタッフを2年半ほど経験したのち、社内公募でマーチャンダイジング部メンズ部門のアシスタントバイヤーに。
ベーシックだけが一生モノじゃない!?
ダブルを意識せず気負わず羽織れます
松尾 この「ヨーク」のレザーライダースは、ダブルなのに、とてもクリーンでミニマルな印象ですね。ボクはレザーのハードなイメージが苦手なのですが、これなら積極的に着たくなります。
ヨーク/バーニーズ ニューヨークのレザーダブルライダース

一生着てほしい最高の1stオーダー!
各所のジップを割愛し、フロントも小さなメタルボタンで閉じる仕様とした、ミニマルを極めたデザイン。薄手のカーフレザーを用いたことで、抜群に軽い着心地だ。18万7000円 ※9月販売予定(バーニーズ ニューヨーク)
鈴木 お客様にテーラードジャケットを羽織る感覚で着てもらいたくて、デザイナーの寺田典雄さんにオーダーしたんです。無駄を削ぎ落としたデザインゆえ、チンストラップをどうするか悩みましたが、個人的に襟を立てた着こなしも好きなので、つけていただくことに。

松尾 シンプルなデザインの中で良いアクセントになっていますよ。
フレンチワークを自分なりに再構築
鈴木 シップスさんのスリーピースもすごくいいですね。ワークテイストなのに、アメリカものとは明らかに違う雰囲気があります。
シップス メイドインフランスの3ピース

一生着てほしい最高の1stオーダー!
フレンチワークな雰囲気漂う3ピース。ミドルオンスのコットンは、洗うほどに目が詰まり、味わいもアップ。ジャケット3万9600円、ベスト2万9700円、パンツ3万3000円(以上、シップス インフォメーションセンター)
松尾 わかります? 以前からお付き合いのあるフランスの工場で作っていただいたもので、生地の先染めコットンもフランス製です。
鈴木 意匠的には何か元ネタが?
松尾 ベストはフランスの農民が着ていたもの、パンツはミリタリーのM52チノがモチーフです。

鈴木 一生モノ=ベーシックというイメージがありますが、我々が今回紹介した服って、そこからちょっと外れていますよね。
松尾 でも、だからこそ、少し個性的な服を纏いたい方々にとっては一生のワードローブになり得るんじゃないのかなと。ルーツを辿るなど、先輩バイヤーの皆さんの生産背景に対するこだわりを継承しつつ、今後も自分らしいオーダーをしたいと考えています。
鈴木 まったく同感です。ともに頑張りましょう(笑)。

※表示価格は税込み
[ビギン2026年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
