暖冬や太パン時代には“ちょいミドル丈”が正解!名門4ブランドの傑作アウター
【名門が授けるお悩み解傑(解決)作GUIDE】
リバイバル傑作もアツいですが、今季は定番ブランドの最新作も傑作揃い。ここではその中から、イマドキのお悩みを鮮やか~に解決してくれる“お悩み解傑作”をフィーチャー。ジャンル別Q&A形式で紹介していきます!!
Q. 暖冬の今、そもそもロングアウター着る?
A. 今どきナイスな“ちょいミドル”
昨今は猛暑とセットで日常となっている暖冬。お気に入りのロングアウターを引っ張り出したはいいけれど、あれ……冬なのになんだか暑苦しくない!? ってなケースを経験した人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで注目されるのがトレンドでもある短丈のアウター。でも、ちょっと待って。あんまり丈が短過ぎるとヤンチャに映ったり、インナー選びに悩んだり、今度は腹が冷えたり!? と、難しさもあり。だからこその正解が“ちょいミドル”丈なのです!
腰よりちょい下、太腿の付け根あたりまでを覆うちょいミドル丈のアウターなら、スタンダードな着丈のニットやシャツと合わせたときに、スソが隠れすぎず出すぎずのベストバランスで着られます。何も考えずともレイヤードの一役を乗せられるのは、ちょいミドル丈のアウターなればこそ♡ 昨今主流の太パンとの相性も◎となれば、活用しない手はありません。
長めの短丈=ちょいミドルで大人気、バブアーのトランスポートは、まさにお手本となる解傑作! 写真の一着は襟をスタンドカラーに変えることで、よりブルゾンライクな外観に進化したそれ。スポーティな趣がまた、新鮮でしょ?
“長めの短丈”で大ヒット中の名作がブルゾンになった!
出自がMTBライダーに由来するトランスポートの着丈は、自転車に乗った際に裾が邪魔にならないようデザインされたもの。オリジンは裾や袖口の内側へゴムシャーリングを配した二重構造なのだが、本品では簡易化。丸みあるシルエットも新鮮だ。モルガーノのニット3万8500円(ビームスF) ラファーヴォラのパンツ4万2900円(ラファーヴォラ) 他はスタイリスト私物。
Barbour[バブアー]
トランスポートブルゾン
1999年に誕生。古着市場で人気を博し、2020年に復刻されるや“長めの短丈”の万能ぶりで大ヒットとなった傑作がスタンドカラー化。裾や袖口もギャザー仕様となり、よりリラックスして着られるブルゾンへと進化した。6万3800円(バブアー パートナーズ ジャパン)
裾や袖口はシングル&ギャザー入り
新鮮なスタンドカラーでスポーティーな着こなしにも
米軍のベトナムジャケットをヒス流にアレンジ
問答無用で目を惹くバックスタイル。マナベのシャツ5万1480円(ヘムトPR) トラディショナル ウェザーウェアのパンツ2万6400円(トラディショナル ウェザーウェア 渋谷店)
HYSTERIC GLAMOUR[ヒステリックグラマー]
キルティングジャケット
刺繍が印象的な通称“ベトジャン”をモチーフに、生地をプリマロフト中綿入りの撥水オニオンキルトにアレンジ。背面へヒスお馴染みのギターガールの刺繍ワッペンをあしらったジャケットは、シャツ裾が覗く塩梅もイイ感じ♡ 7万7000円(ヒステリックグラマー)
軽くて温かいプリマロフト®を採用
タキシードの起源となったガウンをばっさりジャケットに
フロントはボタンレス。バサッと羽織るだけで、抜け感満点のスタイルに。ユーゲンのシャツ3万5200円(イデアス) ナイジェル・ケーボンのパンツ4万1800円(アウターリミッツ)
ENGINEERED GARMENTS[エンジニアド ガーメンツ]
スモーキングジャケット
モチーフは、喫煙室で寛ぐ紳士が着用したことに由来するジャケット。タキシードの原型ともなった由緒ある衣服を、ライトオンスのツイードでアップデート。軽やかなアウターに仕上げた一着は、豊かなドレープもたまらない。6万2700円(エンジニアド ガーメンツ)
ベルトを締めてアクセント出し
世界最古のスポーツ生地をブルゾンに贅沢使い
ニットインで上品カジュアルが完成。J.プレス オリジナルスのニット3万3000円(J.プレス & サンズ 青山) スティルバイハンドのパンツ2万4200円(スタイルデパートメント)
TOMORROW LAND × Valstar[トゥモローランド × ヴァルスター]
別注ドライビングブルゾン
傑作ブルゾン「ヴァルスタリーノ」をベースに、素材を世界初のスポーツ用服地とされる1922年誕生の仏・ドーメル社の「スポーテックス」の現代版「トレーサブル スポーテックス」で別注。上質なウール地がさらなる品格を添える。17万6000円(トゥモローランド)
泣く子も黙るドーメルの生地
※表示価格は税込み
[ビギン2025年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。