次に流行るのは!? トレンドファッション15年分から導く“2025年のキーワード”
どこまでついてこれる!? SNS全盛の時代に振り返る
BUZZコーデ年表
2010年からSNSの普及によりファッションは多様化、流行の変化が著しくつかみにくい時代に。そこで、ここ15年の世間およびBegin本誌のトレンドファッションを整理! 変遷を読み解くことで、ナゼ流行ったか、これからナニが流行るか予測してみましょう。
2010年
[#アウトドアミックス]空前のキャンプブームで街着アウトドアが拡大
のちのパンデミック期まで続くキャンプブームが始まり、ガレージブランドが群雄割拠に。マウンテンパーカやマウンテンブーツ、サコッシュなどのアウトドアアイテムをミックスしたスタイルが広まる。「山ガール」や「森ガール」が流行したのも久しい……。
#細身軍パン
#クロップド丈
2011年
[#ビジネスバブアー]元祖マイルドワラントなスリム化バブアー
バブアーの定番「ビデイル」が細身になった「ビデイル SL」が登場し、多数のセレクトショップで人気爆発。Iシルエットがスタンダードだった当時、野暮ったさを感じない佇まいがモノ好きにもウケた。Begin本誌でも、同年で一番注目された服として紹介したことも。
BB100では堂々の1位!
#バブアー
#ビデイル再燃
●ツイッターが普及
2012年
#エスパドーリーユ
#膝丈ショーツ
2013年
[#ノームコア]ラク&ベーシックで誰もがジョブズ風
シンプルでベーシックなデザインを基調とした「ノームコア」。今日までのカバンレス化を先駆けたクラッチバッグや、快適なリブパンツ(ジョガーパンツ)も同時に流行し、その着飾らない、気張らないスタイルは、さしずめ“ファッションゆとり世代”といえよう。
#カナダグース
#プロデューサー巻き
●WEARがリリース
2014年
#パラブーツ
#イージーパンツ
2015年
[#スポーツミックス]ブランドを誇示するスニーカーブーム
ラッパーのカニエ・ウェストがアディダスと契約し、「イージー」シリーズのスニーカーが大ブーム。スタンスミスやインスタポンプフューリーなど、レアスニ以外も人気に。SNSでコーデを投稿する文化との相乗効果により、スニーカーバブルが幕を開けた。
#グラミチNNパンツ
#スニーカーブーム
2016年
[#ネオセットアップ]コンフォートを極めたビジカジがアップデート
クールビズの定着により、これまでのノームコアファッションの潮流がビジネスカジュアルにも浸透。アンコンショルダーかつ高機能な化繊セットアップをまとい、きちんと見えする白スニーカーを履いて出勤するサラリーマンが増加した。ジム通いの普及が一因した可能性も。
[#サチモスのヨンス]気軽にお洒落を楽しむ古着ブームが再び
ファンキーなサウンドで人気を博したロックバンド、サチモスのヴォーカリストが愛用するアディダスのジャケット「ATP」が古着市場で高騰。「スポーツミックス」トレンドとも好相性だった。以後、タレントのメディア露出による古着人気も本格的にスタート。
[#菅田将暉]軍モノも高騰しリアルヴィンテージに
俳優の菅田将暉が「ECWCSレベル7」を着用したことで、古着もといミリタリーアイテムの人気が到来。それが影響したか、モッズパーカやM-65パンツなど、定番のミリタリー古着が価格高騰した。一点モノの付加価値に魅せられたリユース文化が幕開け。
#古着
#ミリタリーミックス
●インスタグラムがビジネスツールを導入
2017年
[#ラルフ・ローレン]イイ違和感のスニーカーが御大にも大ウケ
ファッションフリークスの間で注目されつつあったサロモンやホカなどのトレイルランニング系のハイテクスニーカーが本格的に人気に。式典でラルフ・ローレン御大がサロモンを着用したことも話題となった。のちの「ダッドスニーカー」ブームのきっかけの一つ。
[#ジャスティン・ビーバー]ハイブランドで固めた平成後期のサグスタイル
先のスニーカーブームや、ランウェイ参加ブランドのストリート化が進み、「ラグジュアリーストリート」が勃興。当時のファッションアイコンの一人であるジャスティン・ビーバーが得意とする、グランジファッションやレイヤードスタイルがテンプレとなった。
[#G-DRAGON]韓国ファッションを決定づけたネオストリートファッション
もう一人のトレンドセッターである、韓国のK-POPアイドルグループ「BIGBANG」のG-DRAGON。バケットハットやダメージ加工のスキニージーンズ、マーチンブーツなど流行の影響は計り知れない。のちにシャネルの広告モデルに起用され、モード界でも高い評価。
#ウェストポーチ
#トラックパンツ
●インスタグラムのショッピング機能が実装
2018年
●スニーカー抽選アプリ「SNKRS」が実装
2021年
[#短丈バブアー]ストリート系に馴染んだ新たなバブアーバブル
1990年代に存在したバブアーの短丈モデル「トランスポート」が登場し、セレクトショップ別注が立て続けに登場。これまでのストリートファッション人気の影響か、コーチジャケット感覚で、太パン・ローテクスニーカーに難なく合わせられるためベストセラーとなった。
各ショップがこぞって別注!
#バブアートランスポート
#ヴィンテージ
2022年
[#ジェイソン・ディル]スニーカーに変わるカジュアル革靴が台頭
ストリートファッション人気がまだまだ盛んななか、シュプリームのルックにLAのカリスマスケーター、ジェイソン・ディルがG.H.バスを着用。白黒コンビのローファーをスニーカー感覚で履く若者が急増した。同時にクラークスのワラビーなどカジュアルな革靴に大人気に。
#クラークス
#GHバス
2023年
[#Y2K]若者には新鮮に映る平成文化がレトロに昇華
多数の韓国アイドルのファッションが注目され、2000年前後を示す「Year 2000」から由来する「Y2K」ファッションが特に若い女性の間でブーム。メンズでは、20年前のお兄系、裏原系、ギャルなどがリバイバルしているとか。Aシルエット&タイトが復活を遂げている。
#ダッフルコート
#オニツカタイガー
●インフルエンサーフリマアプリの「ピックユー」が始動
2024年
[#ゴープコア]テックを重視した次世代アウトドア系
アウトドア携行食を意味する「Good Old Raisins and Peanuts」の頭文字からとった「ゴープコア」。テック系のアウトドアアイテムを取り入れるのが特徴で、5年前にルイ・ヴィトンのアートディレクターを務めた故ヴァージル・アブローの影響が強い。
[#クワイエットラグジュアリー]清貧を追い求めた究極のノームコア
これまで主流となっていたストリートファッションのカウンターパートとして流行。10年間の流行だったノームコアをさらに突き詰め、ハイブランドもしくは超上質なアイテムでありながら、いやらしさを感じさせないベーシックなスタイリングを特徴とする。
#プーマ
#アークテリクス
2025年:イイモノはイイと認められる時代!?
SNSにコーデアップすることで、ブランド自慢に近いストリート系は落ち着いた印象。イマ人気のクワイエットラグジュアリーの延長線上に、オーセンティックの魅力を再認識する時代が来る兆しも感じる。果たしてビギンがトレンドの一翼を担うか!?
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※表示価格は税込み
[ビギン2025年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。