アメカジ系とは異なる「ピレネックス」の“脱アウトドア”なダウンを解説
ご当地アウターで“いつか”行く世界遺産の旅
バックパックを背負って世界中を旅したい、のは山々だけどハードルは激高。ならば世界のご当地アウターを着て、各国の世界遺産を巡る旅を夢想してみては? 陳腐というなかれ、いつか叶うその日を夢見てお気に入りのアウターを愛でるのもロマンチックでしょう♪
カトリックの聖地に仏のエスプリを
始まりはなんと708年! 聖オベール司教の夢に大天使ミカエルが現れ、この地の山上に聖堂を建造するように告げたという伝説から、付けられた名前は“モン-サン-ミシェル=聖ミカエルの山”。
そんなあまりにロマンチックな出自を持つ修道院は、この妄想世界遺産巡りのトップバッターとして申し分ないでしょう。360度、見渡す限りどこを切り取っても絵になる、これぞフランス!な名勝は、やっぱり同国のブランドを着て巡礼する方が、そのエスプリにより深〜く浸れるはず。
ということでまずはピレネックスが、その筆頭候補になります。1859年の創業時から、ピレネー山脈の麓にあるフォアグラの名産地サン・セベで、生産者から直接ダックの原毛を集め、ダウンへと加工&販売し続ける老舗中の老舗。
鮮度抜群の上質ダウンを贅沢に詰め込んだダウンなら、海風にさらされるのが宿命ともいえるこの遺産も、ヌクヌクで散策できるはず♪ アメカジ系ダウンとはテイストの異なる洒脱なデザインも、島中に張り巡らされた趣深い歴史的建造物とのシンクロ率も高し。
原毛調達から加工まで、現地で一貫管理
PYRENEX[ピレネックス]
ステン3 リップストップ
最高品質のフレンチダックダウンを贅沢に封入。ボリューミーな見た目に反して驚くほど軽〜い羽織り心地なのは、表地に超軽量なリップストップナイロンを採用してるからこそ。10万7800円(グリフィンインターナショナル)
美しくも厳かな遺産は脱アウトドアで攻略
マネブのシャツ4万8400円(HEMT PR) スティル バイ ハンドのカットソー1万1000円(スタイルデパートメント) タンジェントのパンツ3万9600円(タンジェント) パラブーツの靴9万6800円(パラブーツ青山店) E5アイヴァンの眼鏡4万9500円(アイヴァン PR)
コレも着たい! フランスのスマート顔ジャケット
AIGLE[エーグル]
ゴアテックス フーデッドダウンジャケット
防水・防風・透湿性に優れたゴアテックスの2レイヤー生地を使うことで、ダウンのポテンシャルを最大限に発揮。ジャケットの裾まで覆ってくれる長めの丈感も使い勝手よし。9万6800円(エーグル カスタマーサービス)
K-WAY[ケーウェイ]
カリス ヘビー ウォーム オットマン
ミリタリーのエッセンスを取り入れながらも、仏ブランドの妙技で都会的な顔つきに仕立てられた、比翼仕立てのミドル丈ジャケット。化繊中綿入りだから保温性も◎。6万1600円(スープリームス インコーポレーテッド)
モン-サン-ミシェル
[世界中の旅好きが巡礼するキング・オブ・世界遺産]
フランス西海岸のサン・マロ湾に浮かぶ小島で、島全体が修道院として利用されていることから、1979年に「モン-サン-ミシェルとその湾」として世界遺産に登録された。四方を海に囲まれた幻想的な景観から〝西洋の脅威〞との異名も。同湾は満潮時と干潮時で景観がまったくの別物になるので、事前に潮の情報を確認してから巡礼すべし。
※表示価格は税込み
[ビギン2025年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。