【blurhms(ブラームス)】大柄なバッファローチェックはマイルド&小綺麗に着こなす
冬の旅はアウターで始まる
冬のアウター選びでは、寒さに耐え得るスペック面はいわずもがな、いかに外に飛び出したくなるかがキモです。そこで今回は、トレンチコートやライダースなど、街で着るには決めすぎ!?な絵になるアウターを旅のシーンごとに提案しています。旅という目的があれば、憧れのアウターも馴染むし、街でも着こなしを学べば鮮度がアップ!
アシメ大判チェックで大胆不敵に森道を闊歩
古きよき大柄チェックを小綺麗に着るのが新鮮!
週末に遠出して、森でキャンプ。それもまた旅。機能的なシェルを着て行くもいいのだけれど、よりプリミティブに、ウールベースのアウターを羽織って行けばフェティッシュなんでない? たとえばそう、赤と黒の大柄、バッファローチェックのジャケットとか!
赤 × 黒のブロックチェックの出自は、ハンティング。ハンター同士の誤射を防ぐべく、森の中で目立つようにと考案されたのでした。色の識別が困難な鹿は赤と黒を判別できないため、獲物からは目立たないのも特徴。また、柄のデザイナーが庭でバッファローを飼っていた、というのは豆知識です。
ブラームスのこちらは、そんな目立ってナンボのバッファローチェック生地をより大柄にしつつ、身頃の左右であえて柄合わせせずに使用。ショルダーやポケットのデザインもアシメトリーにした、大胆不敵な一着。ドレープが美しく表れるビッグシルエットも相まって、最高に目立つことウケアイです。
それでいてふんわりとした起毛感の素材は上質感も満点ときているから、まんまハンター然、森林ワーカー然としないのがイイところ。街使いも「Usual Outfit」の写真のとおり、キレイめなグレーパンツにだってばっちり馴染む♡次第です。
キャンプ旅で着るなら、これまたプリミティブなワークウェアであるオーバーオールとの合わせが気分。ここでは、ショールカラーのニットを挟んで硬軟のメリハリを付けました。ヘヴィデューティでいて、どこか小綺麗。狙うべきは、そんなバランスと心得たし!
柄・ディテールのズレによるアンバランス感でマイルドに
blurhms[ブラームス]
バッファロープレイド クルーザージャケット
身頃の左右で異なるデザインを採用し、あえて大柄チェックの方向も変えてアシメトリーに仕上げた一着。ウール × ナイロンの生地は、縮絨の後に起毛をかけて、羊の毛並みのように仕上げたフワフワのそれ。ドレープの美しさも申し分ない。10万5600円(ワンダリズム)
(左)インパクト抜群! 超がつくほど大柄の赤黒ブロックチェック (右)右肩はドルマン、左肩はラグランのアシメトリーな袖付け
Travel Outfit
キャンプスタイルの定番でもある、オーバーオールとの相性は抜群。足元をビーンブーツで固めれば、ヘヴィデューティ感満点のスタイルを装える。無造作に突っ込んだ手袋をポケットから覗かせる……なんてのもお洒落のコワザ。バフィーのニット4万4000円(ビームスF) ライブロのオーバーオール6万500円(アウターリミッツ) エル・エル・ビーンの靴2万7500円(L.L.Beanカスタマーサービスセンター) テクネの帽子1万3200円(カナル)
Usual Outfit
グレーパンツと合わせて、大人のアーバンアウトドアMIXを実践。ブラームスのニット5万1700円(ワンダリズム) ユーゲンのシャツ7万1500円(イデアス) タンジェントのパンツ4万2900円(ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店) パラブーツの靴9万6800円(パラブーツ 青山店) フラテッリ ルイージのスカーフ4万7300円(シップス インフォメーションセンター)
Big Check Jacket Catalog
クルーザージャケットを伊製の極上ウールで♡
WOOLRICH BLACK LABEL[ウールリッチ ブラックレーベル]
フーデッド ジャケット
米国の鬼才、トッド・スナイダーが手掛ける新コレクションより、名品“クルーザージャケット”をベースにしたフード付きの一着。伊製の上質なウール生地は、モッチリと肉厚。それでいて風合いはなめらかで、一段格上の風格が漂う。20万1300円(ウールリッチ 二子玉川店)
極厚・堅牢なウールはそのままに大胆イメチェン
FILSON[フィルソン]
マッキノーウール クルーザージャケット
1914年に米国で特許を取得、森林で働くワーカーたちから“森のタキシード”と称され愛された極厚アウターに、ブラウンチェックの新色が登場! ベーシックな赤 × 黒チェックとは一転、森の景観に馴染む落ち着いた雰囲気もまたイイじゃない。9万9000円(アウターリミッツ)
これまた存在感大! な緑 × 黒のブロックチェック
L.L.Bean[エルエルビーン]
ラムスキンレザーバイカージャケット
ウール × ナイロンからなる程よい肉感のフランネル生地を用い、シャツのように軽く仕上げた一着。袖口や首周りにはウルトラスエードを用い、肌当たりのよさに配慮している。緑 × 黒ってのもカブらなくてイイんでない? 3万800円(L.L.Beanカスタマーサービスセンター)
※表示価格は税込み
[ビギン2025年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。