Nov-26-2024

【CONCETTO(コンチェット)】美しいドレープを生む“ゆったりトレンチ”はいかが?

コンチェットのブリティッシュ トレンチコート

冬の旅はアウターで始まる
冬のアウター選びでは、寒さに耐え得るスペック面はいわずもがな、いかに外に飛び出したくなるかがキモです。そこで今回は、トレンチコートやライダースなど、街で着るには決めすぎ!?な絵になるアウターを旅のシーンごとに提案しています。旅という目的があれば、憧れのアウターも馴染むし、街でも着こなしを学べば鮮度がアップ!

美しいドレープを生むゆったりトレンチで船旅に出る
機能的ディテールは旅に出ると説得力を増す

トレンチコートの出自は、第一次世界大戦中に英国軍が塹壕戦用に開発したミリタリーコート。だから、日常ではその機能的ディテールを過剰に感じることもままあります。

でも、それが非日常の旅、たとえば豪華客船によるロマンチックな旅ならどう?

たとえばデッキに立って冷たい風に吹かれた時、ダブルのフロントを上までボタンできっちり閉じ、腰のベルトもキュッと結ぶ。そして衿をチョイと立ててみる。なるほどこういうシーンでこそトレンチって頼りになるし、様になるんだなと改めて実感することでしょう。

コンチェットのブリティッシュ トレンチコート

ここで着用するのはヴィンテージウェアの再構築に定評ある国産ブランド、「コンチェット」の一着。かなり古い年代のトレンチを参考にしたようで、大きなラペルから推察できる通り、ダブルの前身頃が深く重なる設計で、身幅もゆったりです。

コンチェットのブリティッシュ トレンチコート

コンチェットのコート20万3500円(エスディーアイ) ハンティングワールドのバッグ23万1000円(ハンティングワールド帝国ホテル店)

でも、だからこそ美しい生地のドレープが楽しめ、ベルトを結んだときに雰囲気あるブラウジングが生じるんですね。十分なゆとりから背にインバーテッドプリーツを入れる必要がなく、一枚生地で作っているのもポイント。アンブレラヨークもあえて廃されたため、後姿がじつに絵になる!

コンチェットのブリティッシュ トレンチコート

もちろん、巧みなパターンや、コットン100%ではなく、ギャバジン生地の起源とも言える、ウールと交織したしなやかな生地も、着用時のムードあるシルエットに貢献しています。

まさにデザイナーのこだわりがこれでもかと詰まったトレンチ。そのひとつひとつの意味を紐解くためにも、旅に出るのは有効な手段と言えましょう。

しなやかなウール交織ギャバジンがクラシカルな意匠とマッチ!!

コンチェットのブリティッシュ トレンチコート

CONCETTO[コンチェット]
ブリティッシュ トレンチコート

エレガントで力強い印象を与える大きな衿は、ヴィンテージのトレンチを参考に前身頃が深く重なるよう設計したため。全体的にゆとりあるシルエットで、前を開けても締めても美しいシルエットを描く。生地はウール65+コットン35%。20万3500円(エスディーアイ)

コンチェットのブリティッシュ トレンチコート
(左)上品な光沢と奥行きある美しい色合いの高密度なギャバジン (右)ヴィンテージウェアの再構築に長けたいま注目の日本ブランド

Travel Outfit

コンチェットのブリティッシュ トレンチコート

ワイドなパンツでバランスを。オールドジョーのパンツ6万6000円(オールドジョー フラッグシップ ストア) インディビジュアライズド シャツのシャツ3万3000円(メイデン・カンパニー) アルクーリのタイ1万5400円(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) サンダースの靴6万1600円(サンダース ジャパン) ハンティングワールドのバッグ23万1000円(ハンティングワールド帝国ホテル店) E5 アイヴァンの眼鏡5万2800円(アイヴァン PR)

Usually Outfit

コンチェットのブリティッシュ トレンチコート

街でトレンチコートを着崩す際、フーディにスウェットパンツが定石だが、トップスを柄モノのフリース、そしてパンツをネイビーのカシミアを使用したリブパンにすることで、ワンランク上の着こなしが実現する。キャップを被るとよりカジュアルに。ビームス プラスのベスト2万6400円(ビームス プラス 原宿) ボーディのパンツ11万円(以上、アルファ PR) パラブーツの靴5万600円(パラブーツ 青山店) クランブの帽子1万7600円(ビームスF)

Trench Coat Catalog

シルエットが綺麗に出る上質なピーチスキン生地

エイトンのウエストポイント オーバーサイズトレンチコート

ATON[エイトン]
ウエストポイント オーバーサイズトレンチコート

100年ほど前のトレンチを参考にしたエイトン定番のオーバーサイズコート。上品な光沢をたたえた微起毛生地は低速シャトルで織り上げた綿100%のオリジナル素材で、程よく厚手ながらもタッチはしなやか。ゆえに美しいドレープが楽しめる。14万8500円(エイトン青山)

前を開けても閉めてもムードあるスタイルが築ける

イーヴォのブリンディジ コート

HEVO[イーヴォ]
ブリンディジ コート

ダブルなのに2ボタン、そしてベルテッド仕様という個性的デザインを特徴とするブランドの代表作。たっぷり生地を使いつつも、巧みなパターンで子供っぽいオーバーシルエットとならないのがイイ。ウール80+ナイロン20%。13万2000円(トヨダトレーディング プレスルーム)

雨風を防ぐギミックが独特のモードテイストに貢献

ノルウェージャンレインのメイフェア オム コート

Norwegian Rain[ノルウェージャンレイン]
メイフェア オム コート

北欧ノルウェーのコート専業ブランドの一着。もともとはトレンチ風の女性用コートだったが、それをメンズにアレンジ。雨や風の侵入を防ぐためのベスト状のパーツが、デザインとして効いている。生地はリサイクルポリエステル100%。15万9500円(ノルウェージャン レイン)

 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2025年1月号

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