オールシーズン使えるブーツ顔
通年履くなら「短レトロ」。ブーツ顔とコーデしやすさのいいとこ取りが◎
アウトドアブーツ最前線
2024年夏もサンダルとスニーカー頼りだったけれど、そろそろブーツが恋しいんじゃない? 「今すぐ履けて、しかもなが~く使えるブーツってなんだろう?」と考えた結果、答えはアウトドアブーツにありました。「いま欲しい」が必ず見つかる“ブーツ前線”はすぐそこです!!
味のある“ブーツ顔”通年履くなら……“短レトロ”
シボ革で風味を増した老舗の短モデルが渋イイ
見た目はラギッド、でも屈曲性の高いジャンヌソール
Paraboots × DISTRICT UNITED ARROWS[パラブーツ × ディストリクト ユナイテッドアローズ]
クリュサ
グッドイヤーウェルト製法を採用してボリュームを抑えたソール周りと、独自のジャンヌソールによる返りのよさで快適な履き心地の短丈モデル。黒の替え紐も付属。9万2400円(ディストリクト ユナイテッドアローズ)
【名作アヴォリアーズの短靴モデル】
より着脱しやすく、グッドイヤー製法で見た目もすっきりした街向きの一足だ。9万200円(パラブーツ)
ブーツ顔と履き回し易さのザッツいいところ取り!
ビギンのブーツを特集のなかで、まさかの短丈? そう思う人がいるのも無理ありませんが(笑)、正味なハナシ、そもそも登山に行かないって人も珍しくないわけで、となると本格度の増すハイカット靴は「えいやっ」なトゥーマッチ感がありますよね。とはいえ秋に向かうにつれ、その雰囲気はファッション的には欲しいというのも実際のところ。
その幸せな折衷案(!?)が、クラシックな名品登山シューズの短丈版になるかと。
ディストリクトUA別注によるパラブーツも、顔つきは同社の本格山靴「アヴォリアーズ」そのままに、7アイレット→5アイレットへと短丈化したもの。オーセンティックさと街馴染みとのいいところ取りになっていると思いません?
バーンストーマーのパンツ3万5200円、ラングルのソックス2970円、ジュゲムのニット2万2000円。(以上、HEMT PR)、インディビジュアライズド シャツのシャツ3万8500円。(以上、メイデン・カンパニー)
ディストリクトUAの審美眼により、よりソフトなシボ革と、よりアーバンなブラックソールへと別注されている点も、クラシック顔でかつ普段履きしやすい履き味へのアレンジと言えましょう。ウールスラックスに合わせたりするとご覧の通り、無二の好相性を発揮します。
クラシックかつソフトなシボ革に別注
レースアップだから存外シーンレスだし、ハイカットと比べて暑苦しさがないからシーズンレスでもある。「こういうの欲しい」の塩梅を具現化した一足、それが老舗の名モデルを短丈化した「短レトロ」に他ならないのです。コーデ的にはアウトドアブーツと同じ気分でチョイス!
★取り入れやすいくるぶし前後丈
★いま気分なアウトドア要素の素材
★ベーシック顔で合わせやすい
アナタはどれに惹かれる?
「短レトロ」ブーツ ジャンル別 CATALOG 全6選
[既視感=安心感]ド定番の短靴ver.
【L.L.Beanのガムシューズ】
汎用性なら「ビーン・ブーツ」より一枚上手。不変のレトロ顔ながらも、今回レザーは一層しなやかに、ゴムは丈夫になるなど、今なお実用的であるようアップデートがなされている。1万8700円(エル・エル・ビーン)
【RED WINGのクラシック モック オックスフォード #8092】
傑作「#875」の短靴ver.である「#895」をモチーフにしたもの。短丈な分だけマイルドで街映えするうえ、持ち前の厚底ソールでクッション性は十分、オフロードでもへこたれない。4万5760円(レッドウィング)
[頼り甲斐ハンパ無い]ゴアテックス仕様
【Timberlandのヘリテージ GTX モックトゥ】
表情豊かなゴアテックスのフルグレインレザーにボリューミーなアウトソールが相まって、パッと見かなりの重厚感。フカフカの履き口で足首を包み込めば、履いた時の安心感も半端ない。2万8600円(VF ジャパン)
【DANNERのダナー フィールド ロー】
「ダナー フィールド」のローカットver.である本作はゴアテックス、ビブラムソール、オーソライトインソールという怖いものなしの最強スペック。このレトロ顔とのギャップがやっぱり堪らん。3万800円(ダナー)
[街に馴染むオシャレ顔]セレクト別注
【CLARKS ORIGINALSのデザート ロック ロー 】
デザートブーツのソールを軍用にコマンドソールへ差し替えた「デザートロック」の短丈ver.。ビ―ミングが深みのある“モールグレー”に別注したことで、一転して知的な仕上がりに。2万4200円(ビーミング by ビームス)
【DIEMME × Bshopの別注 コルナロ ガンマ】
イタリア山岳地帯で誕生し、登山靴から一流メゾンのスニーカーまで製造を請け負ってきたディエッメ。インソールまでレザーという高級感ある一足に、この配色を仕掛けたビショップには脱帽だ。6万2700円(ビショップ)
ブーツ丈でも通年履くなら
軽技をトッピングした“中トロ”だと!?
ブーツらしい重厚感まで欲張るなら、軽快に履ける意匠が施されたくるぶし上丈がベスト。コッテリ感もサラリと味わえる、言わば「中トロ」的な3足がこちら!
柔らかくて軽い!
【Padmore&Barnesのオリジナル ミッド】
1960年代にカジュアルシューズのはしりとして取り沙汰されたのは、柔らかいスウェードとフカフカなクレープソールに依るところが大きい。それまで外履きでは革靴以外なかったと考えれば納得だ。3万6850円(メイン)
ランシュー並みにラク
【Onitsuka tigerのメキシコ リンカン】
名作「メキシコ」のレトロな顔つきを損なうことなく、ブーツ仕様に仕上げたのが本作。ランシュー由来ならではの軽快さを享受できる。はっ水性のあるアッパーも高ポイント。1万9800円(オニツカタイガージャパン)
鍵はズバリソール
【nonnativeのエクスプローラー レース アップ ブーツ】
ディエッメのアーカイブモデルを街向きにアレンジ。ノンネイティブが軽く薄いソールを持ち込んだことで、無骨な表情からは想像できないスニーカーのような履き心地を実現した。8万7780円(ノンネイティブ ショップ)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。