履き心地? 本物の風格? どちらで選ぶ「ジャーマン アーミー トレーナー」
夏の装いを足元から見直す![HOT TOPIC]
気分がアガる一方、Tシャツにショーツなど薄味になりがちな夏の装い。となれば、キモになるのは文字通り足元ではないでしょうか? 今アツいトピックをベーシック好きに刺さるブランド&モノから厳選! 夏の装いをさり気な~くクールに格上げしてくれるはずです。
“シン・ジャーマン”
履き心地のよさで選ぶ? 本物の風格で選ぶ?
【ALTERUM(オルタム)のジャーマンアーミートレーナー】
アーカイブを再現したラストを使用しつつ、随所に国内のタンナーに特注したレザーを使用。人体工学に基づいて設計されたビブラムソールはコンパウンドの配合によって耐久性も高められている。2万3000円(オルタム)
【ジャーマン アーミー トレーナー オリジナル】
1994年時点でいったん生産が終了したものの、1999年にドイツ軍物資部主導のもと再始動し、現在もドイツ軍に支給されている公式シューズ。シュータンに国際標準化機構(ISO)によるサイズ規格などが刻印されているのもオリジナルならでは。2万6000円(アップル)
ジャパンメイドならではの高級感と品質で勝負!
ジャーマン アーミー トレーナーといえば、1970年代からドイツ軍兵士に支給されている屋内用のトレーニングシューズです。90年代の終わりには、ミニマルデザインとスラッとしたフォルムに目をつけたフランスメゾンがレプリカモデルを発表。これを機にブレイクを果たし、一躍キレイめスニーカーの代名詞となりました。
もはや流行を超越した存在ですが、近頃は欧州製のオリジナル以外にも魅力的な選択肢があるんです。そう、長年ジャーマンを作り続けてきたデザイナーによる日本発のブランド、「オルタム」です。
【シン・ジャーマン】国内タンナーに特注したシュリンク&ベロアレザー
【オリジナル】ドイツ・ハイネン社のナチュラルカウハイドレザー
オリジナルと見比べてみると、アーカイブを忠実に踏襲しただけあって、ぱっと見はほぼ同じ。ただ、オルタムはアッパーをドイツ製のレザーから、国産の肉厚なシュリンクレザー&ベロアレザーに変更することで高級感がアップ。
さらに通気性に優れた滑らかなピッグスキン製ライニングをはじめ、衝撃を吸収・分散する中反発弾性ウレタンフォームのインソール、グリップ力に優れたビブラムソールで履き心地もアップグレードされています。製法もサイドマッケイに変更されたことでソールの返りが向上し、ソールの交換が可能になった点も見逃せません。
【シン・ジャーマン】優れた耐久性とグリップ力のビブラムソール
【オリジナル】足裏から背骨までを支えるBW SPORTソール
もちろん40年超の歴史を持つオリジナルには独特の本物オーラがありますが、履き心地のよさや長持ちする点に関してはシン・ジャーマンに軍配が上がります。価格もほぼ同じゆえ、購入する際にはじっくり比較検討してください。
さらに見比べてみる「シン・ジャーマン」と「オリジナル」
【シン・ジャーマン】ソール交換できるサイドマッケイ製法
【オリジナル】由緒正しきヴァルカナイズド製法
【シン・ジャーマン】ナチュラルピッグスキンで足入れも心地いい
【オリジナル】軍用規格に基づいたマイクロファイバー
【シン・ジャーマン】肉厚シュータンが甲に優しくフィット
【オリジナル】国際標準化機構によるサイズ刻印
※表示価格は税込み
[ビギン2024年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。