ミレニアル世代の洋画に出てくる日本の凄いモノ[2003年〜2016年]
2000年代以降の洋画から、世界観やキャラクターの個性を演出するために採用されたメイド・イン・ジャパンなモノを、映画の魅力とともにご紹介。近年のアナログブームのきっかけとなった懐かしのアイテムや、意外なロケ地まで網羅!
[2003年]あの戦闘シーンを境に世界のオニツカへ
オニツカタイガー
TAI-CHI-NM
同監督が映画『死滅遊戯』でオニツカタイガーの「メキシコ66」を履いたブルース・リーのスタイルをオマージュしたのは有名。本モデルは主人公が黄色いトラックスーツ姿で敵地に乗り込むシーンで着用していたシューズがモチーフ。太極拳シューズをもとに、細身のフォルムや鮮やかな色で同社の高いファッション性を世界に印象付けた。3万3000円(オニツカタイガージャパン お客様相談室)
妊娠と結婚を機に殺し屋組織から足を洗ったザ・ブライドだが、結婚式のリハーサル中に組織のボス・ビルと部下たちに襲撃され、昏睡から目覚めたのは4年後だった。全てを失ったザ・ブライドの復讐の旅を、タランティーノ監督が愛する映画たちへのオマージュを込めて描く傑作。
[2004年]ジャパニーズウイスキーの名を世界に響かせた!
サントリーウイスキー
響 JAPANESE HARMONY
作中で「響」のイメージキャラクターを務める俳優が、日本語と英語の壁に戸惑いながらCM撮影に臨むシーンに登場。映画公開の翌々年「響 30年」がインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ最高賞「トロフィー」を獲得し、その名を世界に轟かせた。6050円(サントリーお客様センター)
CM撮影のために来日した俳優と、夫の仕事に付き添って来た女性がホテルのバーで偶然出会う。孤独なふたりが、異国の地で心情を交わす短い時間を描いた日米合作映画。ロケ地となった渋谷や京都の街並みも見どころ。2004年アカデミー賞脚本賞を受賞。
[2013年]ラギッドな佇まいに熟練の職人技が光る
matsuda
M3023
トニー・スタークが着用。アセテートリムを囲むメタルリムに施された精緻な彫金は職人の手作業によるもの。フレームは6㎜厚のアセテートを2枚重ねて削り出し、12㎜厚の風防を一体化。日本の職人ならではの技が光る逸品だ。9万6250円(マツダアイウェアジャパン)
シリーズ3作目となる本作は、主人公トニー・スタークが、自身の過去が招いた危機や、戦いによって生じたトラウマ、胸に残る兵器の破片など、内面と外面に抱えてきた問題に決着をつけようとするヒーロー映画。ディズニープラスで見放題独占配信中。
[2016年]繊細なキータッチを再現する名ピアノ
コルグ
SV-2
セブがバンドに参加した際に演奏するE.ピアノの後継機種SV-2Sに搭載のRH-3鍵盤は、京都・美山町で製造。指先の繊細なニュアンスを再現するクオリティに、プロミュージシャンのファンも多い。オープン価格(実勢価格 22万9000円)(コルグお客様相談窓口)
L.A.でジャズピアニストを目指すセブと、俳優になる夢を追い掛けているミア。二人の恋と夢を描いたミュージカル仕立てのラブストーリー。デジタル配信中、4K ULTRA HD 8580円、ブルーレイ2750円、DVD1980円 (発売元ギャガ/販売元ポニーキャニオン)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。