【SLOW、GREGORYなど】“2024年リュックの旅”とにかくデカいデイパで行こう!
10年だっていけるタフさ“米国骨太デカ・デイパ”
心も体も鈍る冬が明け、いろんな制約からもようやく解き放たれつつある2024年春。今年こそ気の向くままに、思いのままに旅を楽しみたい!トロリーよりも気軽なリュックなら、ゴロゴロ引く必要もないし人混みもスイスイ。ロッカーを探す手間も時間も華麗にスルーできちゃう。1~2泊でいい、1~2人分の荷物さえ入ればいい。とにかくデカいやつを背に出かけてみることにしよう。
デイパを生んだ米国こそまず目を向けるべき存在
普段使いの定番として愛されているいわゆるデイパは、アメリカのアウトドアブランドが発明したもの。ピークハントやトレッキングなど、アウトドアアクティビティが盛んな場所で必要とされて生まれ、荒波に揉まれながら育ったデイパというカルチャー。
それはつまりアメリカこそが源流であり、骨太な背景がもたらした10年後も現役を貫けるタフな作りにこそ、僕たち定番好きは惹かれてしまうんですよね。
ご覧のフィルソンのデイパも“骨太そのもの”。500デニールのコーデュラリップストップナイロンを採用し、第二次世界大戦期のUSアーミーから着想を得たデザインは、定番ラギッドツイル×レザーシリーズばりの男っぽさ! どうです、旅路の背後を任せるにふさわしい佇まいでしょう? ミリタリーバッグをベースにしているだけあって、2泊分の着替えも余裕で収まるサイズ感。見た目を特徴づけているフロント2つのポケットのほかにも充実した収納スペースを備え、背面にはなんとPCスリーブまで!
アメリカのデイパマインドは失うことなく、それでいて現代のニーズにもしっかりフィットする米国デイパこそ、まずは注目すべき存在ってことがおわかりいただけたのではないかと!
SLOW×BEAMS[スロウ×ビームス]
W40×H42×D17(cm)
縦型の筒を意味する「ボンサック」と呼ばれ、軍用として活躍したカバンをデイリーに。軽量で微光沢を備えたナイロンを外装に、巾着のように天面を絞る仕様が背中にニュアンスを生んでいる。5月下旬発売。現在予約受付中。2万5300円(ビームス 原宿)
コインロッカーも探さなくていいしネ♪
キャプテン サンシャインのブルゾン6万3800円、同パンツ3万9600円(以上、キャプテン サンシャイン) その他はスタイリスト私物。
FILSON[フィルソン]
W29.21×H48.26×D23.49(cm)
軽量で高撥水なコーデュラ社製生地を外装に、YKKの防水ジッパーをPC室開閉部に採用。メイン室を守るフラップを備え、人間工学に基づいた肩ストラップが快適性に貢献する。4万1800円(フィルソントウキョウストア)
男旅をより“渋く”彩るラギッドな佇まいがそこに
コノロジカのコート7万4800円、ワン フォー ワンのパンツ1万6500円、ヨークの靴4万4000円(以上、HEMT PR) ポストオーバーオールズの帽子1万2100円(ポストオーバーオールズ中目黒)
ガシガシ使って安心のタフなコーデュラ生地
米国アウトドア由来の雄は……より“ミニマル”に
W43×H50×D19.5(cm)
GREGORY×Begin market[グレゴリー×ビギンマーケット]
“デイパック”と双璧をなす定番“デイアンドハーフパック”。本来フロント上部に備わっているはずのグレゴリーロゴを、まさかの背面上部に変更したのがこの別注作だ。33ℓの大容量サイズに、4本のコンプレッションベルトを備えたアウトドア感満点のデザインが、ロゴがないだけでこんなに都会的な顔つきに!? コーデュラバリスティックナイロンを採用した外装も、男旅の背中に安心感をもたらしてくれる。3万4100円(ビギンマーケット)
定番型が裏ロゴ仕様で都会的にアカ抜け!!
米国ミリタリー由来の雄は……より“分厚く”
W35×H53×D19(cm)
BRIEFING[ブリーフィング]
米国ミリタリズムをベースとしたラゲッジブランドからは、まさにトラベルを意識したデイパをピックアップ。軽量でハリのあるコーデュラエアーとポリカーボネート樹脂を使ったポリコーデュラ素材を併用。高撥水性を備え、手厚すぎる3室構造の内部にも大小多様なポケットを搭載している。十八番のフロントテープは一部ハンドルとして機能し、必要に応じて持ち替えられるのも旅向きだ。5万5000円(ブリーフィング 六本木ヒルズ店)
3室構造で厚くとも底部が斜めでスマート
※表示価格は税込み
[ビギン2024年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。