持ちジャケでいざ！に備えよ［傑作潮流］機能的トラッドジャケットが全盛

名門を追いかけたら、新たな狙い目が……“傑作潮流”シン・発見
服に靴にカバンにと、あらゆる分野の名門を追いまくったら発見しちゃいました……各ジャンルの未来を担う傑作潮流を！　名門謹製ゆえのハズレ知らずな安定感に、鮮度や機能といったプラスαが注入された、言わばシン・傑作。こりゃ追わにゃ大損こきますよ。

羽織れば“構築”な持ちジャケにせよ

ビジネスコードが緩和の一途を辿る今、あえて提案させていただきましょう……持ちジャケせよ！と。理由は単純。羽織ってる人が減ってる分、自分が羽織ればキッチリ見られるでしょ（笑）？　

ただ今や真冬の直前まで残暑が続き、気温的には羽織らずとも乗り切れちゃう時代。とはいえ礼節が必要な場面では羽織らにゃいけない。だったら持ちジャケして、いざ！ってときに備えましょっていう話。

そこで頼りになるのが、“構築的な作り”と“シワに強い”という、一見相反する要素を両立させた、機能的トラッドジャケットです。マッキントッシュ フィロソフィーの虎の子たる、トロッタージャケット フレスクロスなんかはその好例。

トロッター フレスクロス

この独自素材（上参照）のおかげで、伸縮性抜群でシワになりにくいのに、高級天然素材顔負けのクラス感があって、クシャッと持ち歩いても羽織ればピシッと見えちゃう。脱ぐ⇔着るの頻度が多い出張なんかにも利くし、費用対効果は鬼高ですよ。

「クシャ」でも……「ピシッ」

MACKINTOSH PHILOSOPHY［マッキントッシュ フィロソフィー］
トロッタージャケット フレスクロス

ビギンでプッシュするやいなや大ブレイクしたのが、“トロッター フレスクロス”という独自生地を採用したジャケット。こちらはその秋冬版で、4本の強撚糸を寄り合わせた太糸を、英国発祥の伝統生地“フレスコ”状に平織りしたオリジナルファブリックを採用。

通気性に優れるうえ、家庭で手洗いできるし、伸縮性も抜群だし、シワにも強いしと、もういいこと尽くめ。でいて同ブランドお得意の美プロポーションは健在だから、クシャッと持ち歩いても、羽織れば即ちゃんと見え。

2本の強撚糸を撚り合わせた太糸を用いていた春夏版と比べて、よりハリコシが強く、構築的な仕立てが際立っている。6万1600円（SANYO SHOKAI カスタマーサポート）

肉厚な“冬フレスコ”がシワにならずちゃんと見え

マッキントッシュ フィロソフィーのパンツ3万800円、同バッグ4万4000円（SANYO SHOKAI カスタマーサポート）ジョン スメドレーのポロシャツ4万1800円（リーミルズ エージェンシー☎ 03-5784-1238）　パラブーツの靴9万9000円（パラブーツ青山店☎ 03-5766-6688）

最も構築的なトラベラージャケットはオーダージャージージャケットだった

azabu tailor［麻布テーラー］
ドレスジャージーコレクション

良心価格で手の届くビスポークを実現している全服好きの味方が、“ジャージー素材だけど会社に着ていける”をコンセプトに開発したのが、その名もズバリ、“ドレスジャージー”コレクション。

今季はコットン、ウール、ナイロン等を混紡した、写真のツイード調のジャージー素材をはじめ、コーデュロイジャージー等、英国調の素材が充実。パッと見はとてもジャージーには見えないのに、しっかり伸びてくれるから、羽織心地はストレスフリー。

でいてテーラーならではの立体的なパターンワーク＆半毛芯によるドレス仕立てで、ビズにも対応する佇まいに。オシャレは我慢を死語にする傑作ですよ！　4万8950円※オーダー価格（メルボメンズウェアー）

ツイード調なのにじつはジャージーだからグイ〜ン♪

 
※表示価格は税込み

［ビギン2023年11月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。