Nov-10-2023

最強にホットなフリース[傑作潮流]“外レトロ、中ハイスペ”なフワモコ続出

L.L.Bean エル・エル・ビーンのソロン・フリース・プルオーバー

名門を追いかけたら、新たな狙い目が……“傑作潮流”シン・発見
服に靴にカバンにと、あらゆる分野の名門を追いまくったら発見しちゃいました……各ジャンルの未来を担う傑作潮流を! 名門謹製ゆえのハズレ知らずな安定感に、鮮度や機能といったプラスαが注入された、言わばシン・傑作。こりゃ追わにゃ大損こきますよ。

リバイ・バリュー(価値)なフリースが懐かしいのに新鮮!

アウトドアはハイテクの見本市。最新の機能素材や生活の便利ギアは往々にしてこのジャンルから広まります。ですが、こと暖を取るための保温着においてはフリースが未だにファーストチョイスなんですよね。

軽くてイージーケアで、もちろん抜群にヌクい。最新鋭の暖房機器でもコタツの幸福感には敵わないことに似ています。

そしてまた、アウトドア服というジャンルで見ても、フリースは日常使いしやすいアイテムの筆頭。起毛感がハイテク特有の無機質さとは無縁で、普段着としてつい手が伸びるんですよね。

だからこそ、ちょいレトロな90年代テイストのデザインならなおよし。そう考える向きは少なくないようで、各社から当時のフリースブームを彷彿とさせる逸品が続々登場しています。

例えばエル・エル・ビーンでは、90年代のカタログに掲載の一着がリバイバル。エアメールやFAXでオーダーしていた時代の甘酸っぱさが甦ります。一方でフリース地にはインビスタ社の中空糸サーモライトを採用。

中空糸ゆえ軽くて保温性が高く、さらに生地裏には同じフリースをボンディングすることでフワ&モコを両立!と、中身はきちんと現代的なスペックに。昔ながらが最前線で戦えるフリースにあって、素材のスペックはナウ、見た目は懐! このバランスが最強にホットなんです。

上身頃~袖が一枚生地でパターン面も最新の快適に

L.L.Bean エル・エル・ビーンのソロン・フリース・プルオーバー

L.L.Bean[エル・エル・ビーン]
ソロン・フリース・プルオーバー

日本企画のコレクション“ジャパンエディション”からリリース。細番手のサーモライトを使用し、ライニングにはバイカラーのフリースをボンディング。1万9800円(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター)

L.L.Bean エル・エル・ビーンのソロン・フリース・プルオーバー
当時は筆記体のブランドネームでした

入魂復刻に採用される往年のカタディン山脈ロゴ♪

L.L.Bean エル・エル・ビーンのソロン・フリース・プルオーバー

1990年代のアーカイブがなんだかお洒落に見えてくる

L.L.Bean エル・エル・ビーンのソロン・フリース・プルオーバー

一枚でも挿し色でもバリューなビビッドオレンジ

CHUMS チャムスのエルモフリース ハリケーントップ

CHUMS[チャムス]
エルモフリース ハリケーントップ

毛足が長くしっとりとした肌触りが実に気持ちいいエルモフリースを、同ブランドの代名詞としてお馴染みのハリケーントップ型プルオーバーに。

前立て部のナイロン使いとスナップボタンは90年代テイスト全開であり、スタンドカラーで首まわりを暖かく包み込む。加えて、どことなくレトロな雰囲気を醸しアクセントに◎の絶妙なオレンジのカラーもGOOD。1万1880円(チャムス表参道店)

CHUMS チャムスのエルモフリース ハリケーントップ
はつらつ発色が90年代テイスト

クレイジーパターンがリバイバル!

gym master ジムマスターのリバーシブルマウンテンジャケット

gym master[ジムマスター]
リバーシブルマウンテンジャケット

アウター感覚で羽織れるフリースをお探しならこちら。ボリューム感のあるボアが印象的なリバーシブルジャケットは、その実は衿元にフードが収納されたマウンテンパーカで、着こなしは4way。

裏面側はナイロン素材で耐風性を高め、スースーと風が抜けるフリースの弱点を克服。またフロントはジップとボタンによる2段留めゆえ防寒性もハイクオリティだ。1万5180円(グランド・ワン)

リバーシブル

gym master ジムマスターのリバーシブルマウンテンジャケット
裏返したナイロン素材面も惜しむことなくクレイジー

パイピング使いの懐かしさに首ったけ

MANASTASH マナスタッシュのマウンテンゴリラジャケット

MANASTASH[マナスタッシュ]
マウンテンゴリラジャケット

肉厚かつワイドなシルエットで、コーディネートのメインとなるインパクトで人気のゴリラジャケットが今季も登場。

フリースには薄手のシートが忍ばされ、風の侵入を防ぎ保温力を高めている。何よりテープ使いによる切り替えと、パイピングを活かしたデザインが’90年代を彷彿とさせる。ホワイトのナチュラルカラーは意外と街着として使いやすい。2万2000円(マナスタッシュ原宿店)

MANASTASH マナスタッシュのマウンテンゴリラジャケット
ブランドロゴ入りのテープがアクセント

ノルディック柄と思いきや、実は……

Columbia コロンビアのヘルベチアハーフスナップフリース

Columbia[コロンビア]
ヘルベチアハーフスナップフリース

1990年代に人気のあったスノー柄などのノルディック柄。それをそのままリバイバルさせているのではなく、緑豊かなアメリカの森をノルディック調の柄へとデザイン。

素材はボリューム感のあるクラシカルなシェルパパイルフリース。スナッププルオーバーのオーセンティックなデザインも相まって、古着のような雰囲気を放っている。9790円(コロンビアスポーツウェアジャパン)

 
※表示価格は税込み


[ビギン2023年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2023年11月号

Begin 2023年11月号

傑作モノ シン・発見

定価850円(税込)

詳しくはこちら

Begin Recommend

facebook facebook WEAR_ロゴ