Oct-26-2023

編集部員が見つけたネクストBeginブランドをディグ![IT'S NEW BRAND]

1.5万円で買える懐の深いミニ

定番もいいけど、次なるスタンダードにも敏感でいたい。ここでは編集部員が自信をもってオススメする、期待の新星を深掘りしていきます!

半世紀の知見を活かした新鋭ブランド
ANINSANE[アンインセイン]

ANINSANE アンインセインのN03

半世紀以上にわたり、バッグの業界で最前線を走り続けているメーカーが、若手が中心となって新たなブランドをローンチした、と聞いて取材したところ、「こんなに至れり尽くせりなのにこの価格でいいの?」と疑うような3点を紹介してくれました。

「お客様相手にバッグに携わる身として、固定観念や縛りに囚われていた気がしたんです。開発をスタートしたのが2020年で、世の中がガラリと変わろうとしていた時期。今までの常識を取っ払い我々の知見をつめ込んだ提案を、『AN(否定)』と『INSANE(非常識)』という2つの単語を組み合わせて名付けました」

2022年にクラウドファンディングを募る形でお披露目したのが、N01。シンプルな黒デイパですが、表地はカーボネートコーティングを施したコーデュラナイロン、接地面にはスケボーバッグにも使われる滑り止め素材を使用。

上品とタフさの担保がなされた選択は、長年バッグと向き合ってきた賜物です。ボトルや貴重品の収納も、シーンを想定した隙のない仕上がり。見過ごしていた不便さをすっと解決してくれます。

また、子育て世代の夫婦や遠出する休日を想定したボディバッグもローンチ。近年のトレンドよりも収納量は大きく、でも見た目はミニマルに。ボトルと折りたたみ傘を入れても余裕な収納力のボディバッグで、邪魔になることなく休日をアシストしてくれそうです。

「意識せずとも、気づけばこのバッグが生活の一部になっているのが理想です。地味に末永く、これぞ作り手の本望ですね」

ブランド解禁のきっかけとなったマクアケ主催のイベントで、実物を見ることができる機会もあるそう。常識を変えてくれそうな期待のバッグブランドです。

企画 菊地勇太さん

企画
菊地勇太さん

名だたるブランドのバッグの生産や企画に携わってきたメーカーの営業・企画担当。ルールに囚われないバッグを作りたいと社内を説得し、クラウドファンディングを実現。

ANINSANE アンインセインのN03

ANINSANE[アンインセイン]
N03

休日に必要なものが十分に収まりながら、体にフィットするミニマルなボディバッグ。背負った時に何がどこにあると便利かを想定した収納配置により、整理整頓に一役買っている。W34×H20×D9cm。1万4300円(アンインセイン)
 

ガジェット収納を想定し、内側は起毛素材に

ANINSANE アンインセインのN03

 

ジップを開けやすいようにさり気なく持ち手を装備

ANINSANE アンインセインのN03

約2万円で買える計算し尽くされたデイパも

ANINSANE アンインセインのN01とN02

ANINSANE[アンインセイン]
(左)N01/(右)N02

N01はビジネスシーン、N02は休日に必要な荷物の配置が計算されたバックパック。週7日使えるシンプル顔ながら高機能、なのにこのプライスは驚愕。N01がW29×H44×D17cm。2万2000円。N02がW34×H42×D17cm。1万9800円(アンインセイン)
 

ビジネスマンの“欲しい”は全て詰め込みました(笑)

ANINSANE アンインセインのN01

 

N01の機能を維持しながら、フォルムも中身もマイルドに

ANINSANE アンインセインのN02

ANINSANE アンインセインのデイパ
ペットボトルや傘が外から見えず、スーツ姿をスマートに

ANINSANE アンインセインのデイパ
小物を取り出しやすいようポケットは斜めに配置

 
※表示価格は税込み


[ビギン2023年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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