ディッキーズのクリーンな“白”と“百”年柄のペンドルトン
“白”と“百”
クリーンな“白”にど派手な“百”がハマる
ワークパンツの金字塔たるディッキーズの874が“白”!?というだけで興味津々ですが、JSR別注品は一味違います。まず素材はTCツイルではなく、ポリエステル100%サージ。
いつもの調子かと思いきや、タッチが滑らかなうえトロっとして柔らか(驚)。さらにパターンも現行のそれより股上が深く、ストンと落ちるワイドストレートなのです!
この素材とシルエット、じつは80年代に見られたもので、バイヤーの私物を元に現代に蘇らせたんだとか。ワイド&ソフトだから自ずとドレープも豊かに現れ、白が相まって、その印象は超絶エレガント。これがディッキーズ!?ってなシン境地に惚れ込むこと請け合いです。
翻ってもう1つの主役は“百”年柄のペンドルトン。ただパンチ力抜群ゆえ活かすために一考……お洒落は引き算→百から一本引いたら“白”じゃん(笑)!と先にディッキーズを紹介したわけ。
で、戻るとこちらはチーフジョセフに次ぐペンドルトンの定番柄であり、今年で誕生100周年を迎えたハーディング柄のアウターです。おさらいするとハーディング柄は、アメリカ合衆国第29代大統領を務めた、ウォレン・ハーディングにちなむ柄。
彼がオレゴンを訪れた際に、地元部族の酋長が夫人へと贈ったブランケット生地のショールが、この柄だったのです。そんな由緒正しきハーディング柄のメルトンを用いたジャケットは、力強い柄×ど派手なカラーが相まって、一枚で勝負できる迫力満点の面構えに。なればこそボトムスは、クリーンな白がハマるのよ。
ディッキーズ史上最もエレガントな純白の874、誕生
Dickies×JOURNAL STANDARD relume
[ディッキーズ×ジャーナル スタンダードレリューム]
874
80年代のディッキーズ874に存在した、ワイドストレートのシルエットで別注。とろみのあるポリエステルサージも当時あった仕様で、白と相まって品のよさにあふれる。1万4300円(ジャーナル スタンダード レリューム 自由が丘店)
[深掘り!!]クリーンな“白”がトップスの色柄を際立たせる
100年の歴史を誇る由緒正しき柄を、大胆配色で
[深掘り!!]インパクト満点の色柄ゆえレイヤード不問でサマに
PENDLETON[ペンドルトン]
ジョージスナップジャケット
100周年を迎えるハーディング柄のメルトン生地を用いた、迫力満点の一着。背中央には、大きな十字が堂々鎮座する。なお裏面は中綿入りのキルティングになっていて、防寒性も折り紙付きだ。12万1000円(エイアンドエフ)
※表示価格は税込み
[ビギン2023年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。