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ツールとして機能していた名品!職業別道具な服&靴今となってはファッションの定番として地位を築いた名品も、かつてはガチな仕事服として往時に活躍した道具といえる。ここでは一休みとして職業別に誕生&愛用されたウェアや靴を紹介。歴史や必然性から生まれたワークとしての機能を知れば、より愛着が深まるってモンです。

船員 Sailor

漁師や水兵など、船上で仕事をするにあたって大事な服は、航海の際に雨風から守ってくれる暖かいもの。13世紀頃に漁師の作業着として考案されたフィッシャーマンセーターは油分タップリの羊毛が防水力を、ザックリした編み地が保温性を高める理にかなったウェアだ。そして16世紀頃になると視界の悪い海上で身分を区別できるようにボーダーが採用される。ちなみに横縞は新米兵に多かったという。

船員の服&靴の名品はオーシバルのマリンシャツとヘリーハンセンのパイルヘンリージャケットとスペリートップサイダーのデッキシューズ
海に落ちてもスグに脱げるボートネック まるで船底のようにラウンドしたゆるやかな衿型は甲板作業員が水難に見舞われてもササっと素早く脱げるように考慮されたという。

オーシバルのマリンシャツ頑丈かつ複雑なラッセル編みを正統に受け継ぐフランスの老舗

1939年にフランスのリヨンで創業。得意とするラッセル編みは1858年よりフランス海軍のユニフォームで採用されていた複雑かつクラシックな技法。今では専用機が少なく、ココの専売特許に。年代に同軍への供給歴がある。9240円。(問)ビショップ ☎03-6427-3710

マリンシャツ拡大イメージカットソーに比べて糸を多く使うラッセル編みは頑丈にしてツルリとした表面感が特徴。今ではフランス国内に編める機械が少ないため希少だ。

寒い会場でも保温機能に優れるフリースの元祖 陸上より風が強く、冬の寒さが厳しい海上では暖かい服がマスト。密度が高く厚みのあるココの生地は後に誕生するフリースの原型だ。
ヘリーハンセンのパイルヘンリージャケット
水に濡れても乾きやすく漁師にも愛された

厳しい寒さに対峙する船乗りを守る防水ウェアの発明により誕生したノルウェー銘柄。保温性と速乾性に優れるファイバーパイルを使った本作は1961年に誕生。後の1979年に開発されるフリースの先駆けだった。1万1550円。
(問)ヘリーハンセン 原宿店☎03-6418-9669

ジャケット拡大イメージホッキョクグマの毛から着想を得たという密度が高く、肉厚なパイル地はポリエステル100%。着てビックリのストレッチ性で着心地も◎。

濡れた甲板でも滑らない刻みのあるソール 波しぶきが浸るだけで滑りやすい甲板で、安全に歩行できるよう刻みをつけており、スペリーソールと呼ばれている。柔らかいラバー製。スペリートップサイダーのデッキシューズ創業者ポール・スペリーの愛犬がヒントに

氷上でも滑らない犬の足の裏をヒントにソールを開発した世界初のボートシューズ。その実用性の高さから今でもアメリカの海軍学校や同国代表セーリングチームの正式靴に採用される。アイビーリーガーの足元でも名を馳せた。6825円。
(問)ABC-MART ☎03-3476-5448

シューズ拡大イメージ細かく設けた波形の溝が特徴。甲板とソールの間に入った水を効率よく排出させてグリップ力を高めている。車のタイヤのような役割だ。

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