ライター兼「CRT」ディレクター トロピカル松村さんの俺的名作時計
【セイコー】ダイバーズ レディース
持っている4本すべてセイコーで僕のベストなんだけど、あえて一つを選ぶならこの「セイコー ダイバーズ レディース」! 僕は14歳から日本の70年代のサーファー、スポーツファッションが好きで。
高校1年のころ、もっとリアルな当時のスタイルを突き詰めたくて、70年代のサーファーズ・ヒットで「タートル」と呼ばれるセイコー サードダイバーを買おうとしたものの、高校生には予算オーバー……。
それで、よくサーフィンに連れて行ってくれていたおじさんに「あの頃、みんなセイコー ダイバーズのレディース着けよったな」と教えてもらい、1万円台で手に入れた。もう、高校生でも楽に買えるタイムトラベルとして最高の体験でした!
気に入っているのは文字盤のヴィヴィッドなカラーや小ぶりで可愛いサイズ感。僕は腕が細いので、おさまりもちょうどいい。
色んな着け方もしてきて、例えばストラップをマジックテープ式のバンドにしたり、板に当たっても傷がつかないようにガードを着けたり、日本のサーフカルチャーの文脈でアレンジを楽しんできましたね。
当時のセイコー ダイバーズと言えば、米国のサーファーが日本に来たら必ずお土産に買って帰るという、ロレックスよりもステータスな存在。
日本では、フリスビーやってる子もスキーやってる子もテニスやってる子もみ~んな着けてた。大好きなスポーツカルチャーから大ヒットしたものなので、ベストに選ばざるを得ません!
セイコー
ダイバーズ レディース
1981年モデル。「国産」で「海由来」であることに加えて「世界に通用するジャパニーズブランド」ならではの精確さ、堅牢性、機能性に惚れ込んで愛用中。今もディスコに着けていくと、70~80年代のブームを知る人に「懐かしい!」と話しかけられるそう。
当時の『JJ』広告にも登場! 小ぶりなサイズで男女問わず、タウンユースとしても人気を博した
シリコン製プロテクターも、高校生のころからコツコツ買い集めてきたモノ
ライター兼「CRT」ディレクター
トロピカル松村さん
昭和とサーフカルチャーにめっぽう強い編集ライター。2023年2月よりアメリカン&スポーティーなジーンズブランド「CRT」も運営。
[おいしい時計選びの極意]品質も見た目も硬派な「セイコー」一択!
[ビギン2023年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。