“あの人”の財布が見てみたい! —ラコタ 取締役社長 血脇 弾さん—
業界でもお洒落感度が高く、一目置かれる重鎮たちが、一体どんな財布を使っているのか、興味ありません? 財布は持つ人の性格を表すといわれているだけに、ファッションリーダーたちは、きっとこだわり満載なはず。で、聞けばやっぱり、さすが! と頷くことばかり。十人十色の財布事情、ぜひご覧あれ!!
ラコタ 取締役社長
血脇 弾さん
アメリカの革靴ブランド、オールデンの輸入総代理店・ラコタを指揮する若きリーダー。物心ついたときから財布は前ポケ派ゆえ、小型サイズがマストだとか。
キャッシュレスな時代だから必要なモノだけ入れば満足
ポケットにすっぽり入るサイズで時代に適応
「クライスの財布ですが、これは内装をナイルクロコの革に変更した個人オーダーのものです。特徴は、日本札がちょうど入るコンパクトなサイズ。カードは4枚入るいたってシンプルな設計で、入れるのは普段使うクレジットカードや免許証など必要最低限のカードだけ。キャッシュレスの今の時代の財布として、十分役割を果たしてくれます。
表版はコードバン&内作りはクロコといった2種類の革が同時に楽しめるのもポイントです。また内装のクロコにアタリがつくのが嫌で、凹凸のあるカードは裏側に収納しています」と。
なお新作が出来上がるたび、全商品を自らが使ってチェックしているとのこと。
「どこか欠点があれば製造元と相談して改善します。ユーザーによりよいアイテムを使ってもらいたいですからね」。常に探究心を忘れないのも、このブランドの人気の理由なのでしょう。


クライスの2つ折り財布
ホーウィン社のコードバンを表版に贅沢に使ったミニ財布。経年変化によって増す、マットな質感が魅力だ。室内は札入れ1室と、4つのカード室のシンプルな作り。写真はオーダー品。現行モデルは6万円。
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年4月号の記事を再構成]
写真/恩田拓治 吉岡教雄 上仲正寿 文/宮嶋将良(POW-DER)