特集・連載
東京紳士の正装は「硬派な麻」が正解だ
東京上級ショッピング すっかりネットショッピングで何でも手に入るようになった今だけど、いや何でもかんでもネットの今だから……、リアルショッピングが楽しくて楽しくてたまらない! 円安だ物価高だとなんだかんだ言っても、東京は世界中からハイセンス&ハイクオリティなモノが集まる、未曾有のショッピングタウンだ! この記事は特集・連載「東京上級ショッピング」#21です。
【 夏の上質素材 】蒸し暑いコンクリートジャングルを爽快に過ごす服。紳士にめかしこむならば、ハイテク素材より味のある麻素材がオススメ。特に硬派な2ブランドが手掛ける名品は狙い目です。
名門のアメトラセットアップはリネン混で肩肘張らない
ENGINEERED GARMENTS[エンジニアド ガーメンツ]
Andover Jacket, Pant
同ブランドの人気シリーズ「アンドーバー」が、3年ぶりに復活!
3ボタンやチェンジポケット、今季からはサイドベンツも採用したテーラードジャケットに、トラウザーズ仕立てのダブルパンツといかにもクラシックな意匠が光る一方、リネンにコットンを混紡し、洗いをかけた柔らかく軽やかな風合いは、肩肘張らずにラフに着られる。
生地は程よい厚みはありつつドライタッチゆえ、着心地もすこぶる快適だ。青山にあるエンジニアド ガーメンツなどで取り扱いあり。ジャケット6万2700円、パンツ3万6300円(エンジニアド ガーメンツ)
エンジニアド ガーメンツのTシャツ1万3200円(エンジニアド ガーメンツ) アリアンナのスカーフ2万2990円(シップス 渋谷店)MHL.のスニーカー1万6500円(MHL.)
希少なヘンプ100%の骨太ワーク
Nigel Cabourn[ナイジェル ケーボン]
FRENCH WORK PANT
ヘンプの糸は伸度がなく、高密度な平織組織を織るのは難しいとされている。ましてやヘンプ100%なんて不可能……が業界の常識なのに、作っちゃったのがナイジェル ケーボン。
シャリッとしたコシのある風合いと、リネンを凌ぐ吸水性と速乾性を誇る貴重なヘンプキャンバスで仕立てたのは、懐中時計用のポケットやハンマーポケットを配した得意のワークパンツ。
もとよりトラッドで骨太な印象がさらに味を増し、後ろ姿までサマになる。ナイジェル・ケーボン アーミー・ジム フラッグシップスなどで取り扱いあり。4万2900円(アウターリミッツ)
MHL.のニットベスト2万900円(MHL.) カミサス マノロのシャツ4万6970円(シップス 渋谷店) パラブーツの靴7万9200円(パラブーツ 青山店)
※表示価格は税込み
[ビギン2023年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。