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瀬戸内造船家具のプロジェクトメンバー。左からオズマピーアールの一ノ瀬寿人さん、ConTennaの吉野聖さん、山下ささらさん、オズマピーアールの南部日菜子さん。

昨年の秋にローンチした、ビギンの職人応援企画「ビギンファンディング」。6回目となる今回は、愛媛発、造船職人の命を守る足場板を家具に再生する「瀬戸内造船家具」が登場しました。

ブランド初となるコラボレーションがビギンで実現。塗料や焦げの跡をそのまま活かした座面に、黒皮鉄の脚を組み合わせたスツールを共同開発しました。温かみのある音が拡がるスピーカー機能も携える、“再生”をテーマにした一脚です。

瀬戸内造船家具

足場板の再生プロジェクトでありブランド。愛媛県今治市の造船会社「浅川造船」、伊予市の真聖建設が運営するセレクトショップ「ConTenna(コンテナ)」、そして企画・運営を行う「オズマピーアール」の3社によって発足。

『ビギンニュース』では、その開発ストーリーを全3回に分けてお届けしています。今回は僕らが家具を作る理由編。「瀬戸内造船家具」は足場板の再利用として、なぜ家具を作るのか。ビギンとのコラボレーションがどのように進んだのかも合わせてご紹介します。

足場板を使った家具の存在感に圧倒された足場板再生プロジェクトが始動

オズマピーアールの一ノ瀬寿人さん

「足場板を有効活用したい!」という浅川造船の昔年の思いを昇華させるべく、立ち上がったのは東京を拠点とするPR会社のオズマピーアール。一ノ瀬さんは古くから付き合いのあった浅川造船の村上さんから、足場板を家具にするアイデアを持ちかけられ、足場板再生プロジェクトを企画しました。

「相談を受けて村上さんのご自宅に伺うと、足場板を天板に使用したテーブルがあって。その存在感に圧倒されてしまい、この古材を有効活用して家具ブランドを立ち上げたいと思いました。でも、船を造るのと家具を作るのでは使う技術が全く違うらしくって……。浅川造船では製作をすることはできないと断られてしまったんです」。

村上さんの奥さんと知り合いだったんです

そこで白羽の矢が立ったのが、愛媛県伊予市で工務店、真聖建設の代表を務める吉野さん。地域の土木事業を引き受けながら、住宅の建築やインテリア系セレクトショップのConTennaを運営する、この業界25年のマルチプレーヤーです。

「ただ単に家具を作るのであれば、僕よりも適任がいると思います。でも、地元の造船業の力になれたらという気持ちがあって。古材感を残すという、ブランドのコンセプトにも共感しました」


「できると思ったら、なんでもやってみる」と続ける吉野さんは続けます。2018年の秋にオープンしたConTennaも、自らの手でリノベーションしたお店。増設された2階の床材にも足場板が使用されています。

2階は、ConTennaのオリジナル家具がディスプレイされている。床材は瀬戸内造船家具にも使用している足場板。

かくして、浅川造船、オズマピーアール、ConTennaの3社が共同し、発足した地元産業発のアップサイクルブランド「瀬戸内造船家具」。これまでは足場板の大きさを活かした大型家具をラインナップしていましたが、「手軽に取り入れられるものを」というプロジェクト・メンバーの思いから、ビギンとのコラボレーションでスツールが誕生しました。

ビギン読者と一緒に考えた、ブランド初コラボ

今回のコラボでは、本作の他に、幻のスツールが2型あります。それが上の写真のアイテムで、猫が爪研ぎできるレッグにロープを巻きつけたモデル(写真中央)と昔懐かしい図工室にありそうなモデル(写真右)です。

ビギンとオズマピーアールとConTennaでアイデアを持ち寄り、商品化をする前にビギンマーケットのインスタグラムでライブを配信! インテリア用品ということで、ビギンの妹誌『ララビギン』のアカウントと同時配信で、読者の皆さんにご意見を伺いました。

どのデザインも良くて、選ぶのが本当に大変だったよね〜

今回のコラボレーションをプロデュースしているオズマピーアールの南部さん(写真右)もインスタライブに出演。インスタライブで寄せられたご意見や感想をもとに、取材日、吉野さんに試作していただいた3種のスツールをプロジェクトメンバーとビギンであれこれ意見を出し合いつつ、スピーカー機能付きの一脚に決定しました。

「やはり、決め手は足場板の座面と黒皮鉄のレッグの組み合わせが生み出す、シャビーシックな雰囲気。和室にも洋室にもなじみそうですし、実はワイヤレススピーカーというギミックもユニークで面白いですよね。でも……このモデルに絞るのは無茶苦茶悩みました。図工室に置いてあるようなデザインのモデルは、横にすれば机として使えるし、横に寝かせた状態で座ると私にとってはすごくいい高さで(笑)」と南部さん。

吉野さんの右腕として今回の企画をサポートしている山下さん(写真左)は、「レッグにロープを巻いたモデルは、インテリアの一部として存在感が抜群で、猫を飼っていない場所においてもよさそうでした。将来的に商品化もあり!?なんて、話しもしています」

次回は奏ではじめた再生ストーリー編。スツールが一体どのようにして作られているのか。吉野さんの工場に潜入して、その作業風景をお届けしていきます。

“再生”をテーマにした一脚が完成

瀬戸内造船家具の重厚感に、ビギンの得意とする洒落を利かせたアイデアが相呼応。足場板の風合いは可能な限り残しているため、座面の趣が一脚一脚全て異なり、世界に一つだけのスツールが完成しました。家族団欒を楽しむダイニングや一人暮らしのワンルームにプラスしやすいヴィンテージ・ライクな佇まいも魅力のひとつです。

座るのはもちろん……

踏み台としても活躍!

どっしりとした重さがあり、安定性が高いので、座るのはもちろん踏み台としても活躍します。そのほか、ソファーの隣でサイドテーブルのように使ってもいいですし、座面の上に観葉植物をおいてディスプレイしてもよさそうです。>>>詳しくはこちら

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