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ギアにこだわるランナーやお洒落なランナーの足元で目にする機会が急増したブルックス。本国アメリカでは不動のNo.1シェアとして幅広く知られている、由緒正しきランニング専業メーカーだ。1972年五輪マラソン競技にて、米国のフランク・ショーターが金メダルを獲得。以降全米でランニングブームが起こり、ブルックスもこの市場に注力するよう舵を切ることに。実は100年ブランドでもある同社の歴史を、ここらで一度、学んでみよう。

【1914】
フィラデルフィアで創業
当初は子ども靴などが人気に

ブルックスの前身となる靴工場がフィラデルフィアに設立されたのは、なんと1914年。もうすぐ110歳の100年ブランドなのだ。当初は水泳・海水浴用のシューズ、バレエシューズなどを手掛け、優れた品質で高い評価を得ていたのだそう。ちなみに当時のブランドの表記スペルはBRUXSHUだったとか。へぇ~。

【1964】
ヤンキースの本塁打王
ミッキー・マントルもご愛用

1921年には野球スパイクの、1930年にはアメフト靴の製造を開始。以降、ブルックスは数多くのプロスポーツの現場で愛用される。なかには1950~’60年代にかけて4 度の本塁打王に輝いたミッキー・マントルの名も!

【1974】
ランナーズワールド誌が認めた
名作『ヴィラノバ』誕生

今日では「ヴァンガード」の名で知られるヘリテージモデル、「ヴィラノバ」の登場がブルックスをランニングカテゴリーでの成功に導く。ナイロン製アッパーは柔軟性に優れ、1/2インチのウェッジヒールを装備して保護機能を高め、全米の足元をレスキューしていった。

【1975】
ランニングシューズで初めて
EVAソールを採用

1975年、発泡素材EVAを名作「ヴァンテージ」のミッドソール材に採用。EVAはゴムよりも軽量かつ衝撃吸収性に優れ、当時一般的だったラバー製スポンジと比べて蹴り返しの反発性が格段に高い。今やお馴染みのEVA素材をランシューに世界で初めて使ったのはブルックスだった!

【1980】
ランニングシューズで初めて
ゴアテックスを採用

1980年に登場した「ハガーGT」。モデル名にピンときた人はご明察で、ゴアテックス製のアッパーが特徴だ。これまた世界初採用だったという先進性に驚かされるとともに、踵をハグするように包むシューレース構造も斬新。

【1989-2002】
エポックメイキングなシューズを
次々開発!

ハイドロフローは、各個人の体重や歩幅に対応した画期的なショックアブソーバー! 踵の着地時に液体シリコンがリアからフロント部へと流動し、踵が上がると液体シリコンがリア部へと戻る仕組みだ。ミッドソールに硬軟2 種類の素材を使用し、内足側に硬く高密度なフォームを配した『ビースト』。ランナーの足が内側に倒れ込む悪癖を防ぎ、スネの筋肉痛やヒザ痛を予防するシューズであると評判に。そして『アドレナリン GTS4』では、『ビースト』に採用したフォーム材の硬度差を利用したモーションコントロールをアップデートして搭載。着地から蹴り出しまでの動作をスムーズにする設計に改良され、最高傑作と評価された。

【2011】
ランニング専門店のシェアが
全米第1位に

アメリカの中規模以上の街には、必ずと言っていいほど存在するランニング専門の個店。ブルックスはそのランニング専門店で29%のシェアを記録。現在までトップシェアを維持し、米国内では特にレース時着用率の高いブランドとして知られている。

【2012】
伝説の投資家
ウォーレン・バフェット氏が株式購入へ

2012年、ランニング市場でシェアを伸ばすブルックスにある人物が注目。その男の名はウォーレン・バフェットで、何をか言わんや。カリスマ投資家の投資以降、さらに成長が加速していった。

【2018】
ブランド史上もっとも柔らかい
ミッドソールを開発

1989年のハイドロロフトに端を発する、ランナーの体型やスピードの変化に応じ最適なクッション性を提供するミッドソールを刷新。上図のようにEVAフォーム、ラバー、気泡が配合され、異次元のフワリ感&ヘタりにくさに。

【2021】
初心者から上級者まで履ける
『ゴースト14』

ロードラン用のマックスクッションモデル。ミッドソール全体が「DNA LOFT」へとアップデートされ、よりスムーズで柔らかなライド感に。またアウトソールのラバーは複数に分割され、滑らかな蹴り出しを促してくれる。新鮮さと懐かしさが同居する〝いなたい〞デザインにも注目!

【2022】
進化し続ける
ゴーストシリーズ!

配合のバランスはそのままに軽量かつソフトな履き心地を実現した”DNALOFTv2”ミッドソールを採用した『ゴースト15』。また、エンジニアードメッシュアッパーの快適性と包み込むような履き心地を実現する3Dフィットプリントによって、長い時間の着用時でも快適に保ち続けられるように進化した。1万6500円。

※2022年Begin5月号の記事をもとに、再編集しています。

問い合わせ先/アキレスお客様相談室70120-89-4192 ブルックス公式ホームページ
写真/若林武志 文/礒村真介 イラスト/TOMOYA

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