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昨年の秋にローンチした、ビギンの職人応援企画「ビギンファンディング」。6回目となる今回は、愛媛発、造船職人の命を守る足場板を家具に再生する「瀬戸内造船家具」が登場しました。

瀬戸内造船家具

足場板の再生プロジェクトでありブランド。愛媛県今治市の造船会社「浅川造船」、伊予市の真聖建設が運営するセレクトショップ「ConTenna(コンテナ)」、そして企画・運営を行う「オズマピーアール」の3社によって発足。

ブランド初となるコラボレーションがビギンで実現。塗料や焦げの跡をそのまま活かした座面に、黒皮鉄の脚を組み合わせたスツールを共同開発しました。温かみのある音が拡がるスピーカー機能も携える、“再生”をテーマにした一脚です。

ビギンニュースでは、その開発ストーリーを全3回に分けてお届けします。最後には愛媛観光したくなる、番外編の配信も予定していますので、最後までどうぞお見逃しなく。

造船業社が抱える長年の課題とは?大型船一隻に1万本の足場板


“今治タオル”で有名な愛媛県今治市は造船業も盛んで、日本全土の30%を超える船舶を建造しています。この街で創業76年の浅川造船は、地場産業を引っ張る造船会社の一社。石油精製品などを運ぶケミカルタンカーの製造量が世界3位で、それを主力として世界有数の建造数を誇っています。



そんな浅川造船が抱えていた悩みの種は、役目を終えた足場板。船の建造時に使用される全長3メートル、厚さ5センチのサイズをした杉材のことで、浅川造船では古い足場板を捨てずに、有効活用する方法を模索していました。

というのも、大型船を造るには一隻で約1万本の足場板が必要で、それらは数年周期で取り替えられてしまうんです。現状、その大半は焼却処分されており、造船業界全体でも長年の課題となっています。


国の定める環境規制のルールは守って当たり前。“海”を商いのフィールドとする造船会社として、もっと地球にやさしい取り組みができないか。瀬戸内造船家具は、そうした浅川造船の“思い“からスタートしたブランドであり、地場産業の未来を変えるプロジェクトです。伊予市の真聖建設が運営するセレクトショップ、コンテナと、企画・運営を行うオズマピーアールが足場板の再生を担当します。

造船古材を家具へと再生


本来の役目を終えて、別の価値あるものに再生させる。「瀬戸内造船家具」では、足場板の大きさと表面に残る塗装や溶接の痕跡を活かした大型家具を製作しています。コロナ禍にスタートしたばかりですが、重厚感と足場板だったという歴史が刻まれた家具類は、その魅力から徐々に認知が広がり、地元だけでなく、全国各地から問い合わせがあります。

ラインナップのなかでは、ダイニングテーブルやシェルフが人気。リビングのインテリア一式を「瀬戸内造船家具」で揃えたり、事務所のデスクとして購入されたり。ですが、どれも大型なので気軽に部屋のインテリアとして迎え入れづらい側面も。さらなるファン獲得のためには、小型家具の製作が求められていました。

そこで、ビギンファンディングで実現したのが今回のコラボレーションなのですが、そもそも浅川造船の思いに賛同した、コンテナとオズマピーアールが家具を作ろうと思った理由とは何だったのでしょう。その答えは、第二回「僕らが家具を作る理由編」へ続きます。

“再生”をテーマにした一脚が完成

出来上がったのは、ConTenna、オズマPR、そしてビギンの3社でアイディアを出し合い、ウッドスピーカーの機能を追加したスツール。電子スピーカーのような音響装置とはいきませんが、座面に開けた溝にスマホを差し込んで音楽を鳴らせば、音が優しく広がります。デスクや枕元など耳元の近くに置いて温かみのある音を楽しむというイメージです。

瀬戸内造船家具の重厚感に、ビギンの得意とする洒落を利かせたアイデアが相呼応。足場板の風合いは可能な限り残しているため、座面の趣が一脚一脚全て異なり、世界に一つだけのスツールが完成しました。家族団欒を楽しむダイニングや一人暮らしのワンルームにプラスしやすいヴィンテージ・ライクな佇まいも魅力のひとつです。

座るのはもちろん……

踏み台としても活躍!

どっしりとした重さがあり、安定性が高いので、座るのはもちろん踏み台としても活躍します。そのほか、ソファーの隣でサイドテーブルのように使ってもいいですし、座面の上に観葉植物をおいてディスプレイしてもよさそうです。>>>詳しくはこちら

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