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近年、ヴィンテージ古着の価格高騰が著しく、運命の一着に出会える機会が減っています。望んだ年代のモデルを探すだけでも骨が折れますが、着用することを想定し、自分の体にフィットするものとなればなおさらかと。

ですが、岡山県児島発のデニムメーカー「ジョンブル」が20年の時を経て蘇らせた自社ブランド「ソーイングチョップオールズ(以下、SCO)」には、本格的な作りで、なおかつ今のスタイルにハマるかっこいいカーゴパンツがあります。古さだけが価値基準ではなくなった大人たちに届けたい最良の選択肢を、今回の「ビギンファンディング」ではお届けします。

通ウケ要素満載の定番カーゴ
SCO/SC111


ミリタリーパンツの名作M-51を再構築。10年以上のキャリアを持つ縫製職人でも一日に3本しか縫い上げられないほど手間をかけ、忠実にディテールを再現しながら、シルエットはすっきりと履きまわせるようにアップデートしています。

とにかくディテールが多い

止血用に備え付けられたドローコードやウエスト内側のコインポケットなど、M-51のディテールは取りこぼしなし。一方で、フロントファスナーには綿素材のテープを採用。本体に使用した米綿混のブレンド糸とやや太番手のムラ糸で織ったバックサテンと一緒に、自然な経年変化を楽しめます。


“春夏に相応しい白パン”をテーマに制作された本作。元来の骨太な印象をキープしながら、すっきりと見えるシルエットに調整しています。履き心地はとっても軽やかで、穿けば穿くほどふっくらと柔らかくなっていき、ヴィンテージの風合いに育ちます。

その理想は、穿き込んだ後の見栄えにも及ぶ


M-51カーゴパンツの特徴でもある、ボリューミィなカーゴポケット。モデルを象徴するディテールがゆえに見栄えには特にこだわり、“穿き潰してポケットにたくさん物を入れてちょっと伸びちゃったみたいな雰囲気”を、絶妙なふっくら感で表現しています。

そのために、ポケットの生地は型紙よりも少し大きめにカットし、縫製のとき生地をふんわりさせながらボディに縫い合わせていきます。ポケットのタックの向きもランダムに入れられており、アイロンをかけてからミシンの上へ。


さらに、サイドポケットのフラップにも一工夫が。一般的にフラップは接着芯で生地を貼り合わせて強度を高めるのですが、本作の場合は生地と生地の間に“スレキ”と呼ばれる芯材を挟んで、フラップがのっぺりしないようにされています。極め付けに、ステッチはカクカクしないよう小丸縫いでフィニッシュ。これが非常に難しく、感覚に頼って縫うため最高レベルの縫いにくさ!

世界に一つだけのボタン

SC111は通常の2倍の量の糸を使ってボタンが縫い付けられています。かなり丈夫で、穿き込んでも解れにくいです。上糸と下糸の糸の太さを変え、裏糸を表糸より細くして生地への負担も軽減しています。洗濯を繰り返すと糸がふんわりとボリュームを増し経年変化も楽しめます。

ボタンの種類はココナッツが原料のナットボタン。全て色味が異なり唯一無二の特別感を宿します。縫い付け方はボタンの表面に糸の×のできる“クロス付け”で、ボタン付け専用の特殊ミシンを駆使して行います。

復活の現場を司どりし、縫製職人


SC111の縫製については、固定のスタッフ2名を含む5名1チームが週替わりで結成されます。縫製場の守護神、吉田さんは「基本的に一般的なパンツと縫製の仕方は同じ。特に難しいことをしているわけではないですよ」と謙遜されますが、仕様書にはメモ書きがびっしり。


縫製には何種類ものミシンを使い分けます。一本針用、二本針用、巻き縫い用。吉田さんは、まるでピアノを弾くかのように、どのミシンも使いこなします。縫いやすくするため、生地にアイロンをかけたりハンマーで叩いて平らにしたりするのも、傷や痕になってしまう可能性があるため必要最低限に抑えます。その上“ダダダダダダ”と猛スピードで気持ち良くミシンを走らせても縫い代は常に均一。圧巻の集中力と職人技でSC111をまるっと一本仕上げます。

もう一度、自分が惚れ込んだモノづくりを取り戻したい

このこだわりまくりのパンツの企画者は、新卒でパタンナーとして入社してから今年で20年目の辰口さん。今はSCOのディレクターを務めます。学生時代からとにかく古着が好きで、その熱狂ぶりは“観賞用”のヴィンテージ品を何枚も所有するほど。ジョンブルへ入社を決めたのも、ヴィンテージ品をも超える高い技術に惚れ込んだからでした。

一度途切れた技術を伝承

往々にしてモノづくりには、工場ごとに独自のやり方が必ずあるもの。ことSC111の縫製については、ディテールも多いし製作はどの工程も複雑難解です。「モノづくりに対する価値観を共有するのも大変で。効率を取るか、デザイン性を取るか。お互い5mmの差も妥協しない、せめぎ合いの末にSC111は誕生しました」と辰口さん。現場スタッフをオールランダーに育て上げるため、辰口さんも教科書のないジョンブルの服作りを伝えていきました。

「SC111には、なくてもいいけどあったほうがカッコいいディテールが、たくさん詰まっているんです。自ずと生産の難易度は上がりますし、作る側は本当に大変だと思います。でも、製作陣は私のこだわりを理解してくれ、手間がかかっても形にしてくれる人ばかり。キレイに縫って、早く縫うだけじゃない。企画の意図を汲み取ってくれる、ファッション的な鋭い感性があってこそのモノづくり。感謝しかないですし、それが今のジョンブルの強みです」。

SCOが“これぞ永世定番!”と据えた4作

ビギンファンディングで限定販売をするのは、これまで魅力を語ってきたSC111を含めて4作あります。サイズ展開は26〜34まで2インチ刻み。ユニセックスなのでパートナーとペアで、またはシェア使いも◎。

SC112

「SC111」と同じバックサテンで、ヴィンテージ業界でも特に希少性が高いとされるモデル、フランス軍のM-47も再構築。どっしりとしたシルエットを尊重しつつ、ワタリから直線的にテーパードさせてスッキリ穿けるようにモデファイされています。その他、機能性を考慮した不揃いなベルトループや大きめのマチ付きのカーゴポケットなど、当時のディテールはそっくりそのまま。

SC108

40年代に穿かれていた、米国軍のネイビーパンツをムラ糸の生成りデニムで復刻。キレイに落ちるシルエットを生かしつつ、細い腰回りにゆとりを持たせるため、ダーツを入れるなどしてバランスを整えています。さらに、ポケットの位置もオリジナルと比べて上方に配置し利便性をアップ。サイドに縫い目のない上品見えする一本で、ジャケットスタイルにも好相性です。

SC109

春夏コーデの王道、ペインターパンツ。アメリカのヴィンテージデニムを元に作られた、ライトオンスのホワイトデニムで爽やかに仕上げながら、糸の打ち込みを限界まで強めて、ふっくらとした立体感を演出しています。また、1本針ミシンを2度掛けしたダブルステッチもポイント。あえてステッチワークを均一にしないことで、ワークウェアの粗っぽさを表現しています。

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