string(38) "https://www.e-begin.jp/article/363870/"
int(1)
int(1)
  

ナナミカの会社設立は2003年。今からちょうど20年前のことです。日常生活に利く“機能”を“ベーシック”なアイテムに落とし込み、今やすっかりファッションの一大ジャンルとして定着している“アーバンアウトドア”という概念を創出。以来ナナミカは絶えず新たなテクノロジーを模索し続け、現在は3つの天然ハイテク素材を柱とするに至りました。

表地にコットンを使用することによる経年変化と、防水透湿性を兼ね備えた「ゴアテックス」。着用者自身の体温を利用して“保温”と“吸湿速乾”を促す「光電子+アルファドライ」。そして今回フィーチャーする“カバーリングコアヤーン”。実はこの素材は、(23年春夏シーズンにおける)同社製品の約40%を占める、まさにナナミカのコアとも言えるキーファブリック。アーバンアウトドアの旗手の核を成す素材は、一体どれほどのポテンシャルを秘めているのか? その核心に迫ります。

【スペックのコア】
2019年から継続展開し続ける
ベストセラー素材の真価とは?

ナナミカのパーカ2万5300円、同デニム2万4200円、同Tシャツ1万2100円、同パンツ2万6400円。

カバーリングコアヤーンとは一体何なのか。端的に言うとコレは“ポリエステル糸を芯にして、その周りをコットン糸でグルグルと覆うように巻き上げた多層構造の糸”のこと。ポリエステルの芯=“コア”をコットンで“カバーリング”してる糸=“ヤーン”だから、「カバーリングコアヤーン」ってわけ。その効能は上の通り。表面はコットンだから、風合いはごくごくナチュラルなのに、着心地も軽やか〜♪だし、洗濯してもすぐに乾いてくれるし、着込むとバッチリエイジングまでしてくれちゃう……。なんてまさに才色兼備な素材なんです。かのナナミカのコアファブリックとして継続展開されてるのも納得ですよね。

【プロダクトのコア】
全製品の約40%を占めるなかから
厳選4アイテムを徹底研究

機能服揃いのナナミカにあって、実に同社製品の約40%近くに使われているカバーリングコアヤーン。良品は山ほど揃ってますが、ここではその中でも特にワードローブの核を担ってくれる可能性に満ちている、4つのアイテムにスポットを当てます。

ナナミカのパーカ2万5300円、同Tシャツ1万2100円、同パンツ2万8600円、同ジャケット5万9400円。

カバーリングコアヤーンを表糸に使用した、オリジナルの裏毛生地で編み立てたスウェットパンツ。ディス・イズ・アメリカ!なヘビーウエイトな生地感のおかげで、ユルく美しいシルエットも際立ちソフトでラクちん。それでいて、部屋着感はゼロだし洗ってもすぐ乾く。新しいスウェットパンツ像を確立する名品としてぜひ。写真のダークネイビーのほか、ナチュラルとトープの3色展開。『スウェットパンツ』2万8600円。

ナナミカのシャツ2万5300円、同パンツ2万6400円、同バッグ3万8500円。

50〜70年代のヴィンテージシャツがべース。フロントの6つボタンや裾のラウンドシェイプなど、古式ゆかしい意匠を踏襲しながら、カバーリングコアヤーンやドットボタンを使うことで、利便性を格段にアップさせている。ボタンの周囲に飾りボタンホールを入れるなど、細部までベーシックと機能を綱引きする姿勢は、まさにディス・イズ・ナナミカ。ボリューム感のあるシルエットのおかげでアウター力も文句なし。ちなみに前立て裏にはナナミカのフィロソフィーである、“ONE OCEAN, ALL LANDS”=海は1つで世界はつながっている、というメッセージが。全4色展開。『レギュラーカラー ウインド シャツ』2万5300円。

ナナミカのスウェット2万2000円、同シャツ2万4200円、同デニム2万4200円、同コート7万7000円。オールデンのシューズ15万8840円。問ラコタtel03-3545-3322

パッと見はベーシックなストレートシルエットの5ポケットデニムパンツ。ですがそこはナナミカ。とんでもない“快”が潜んでいる。リサイクルポリエステルの外側をコットンで覆った太番手のムラ糸を開発し、ヴィンテージライクな色落ちが期待できるロープ染色で染め上げた、オリジナルのデニム生地を使用。おかげでこれだけオーセンティックな佇まいでも、軽くて丈夫で乾きやすい♪ ジーンズに育てる楽しみプラスαを求める服道楽に。全3色展開。5ポケット ストレート デニムパンツ』2万4200円。

ナナミカのジャケット3万7400円、同パーカ2万5300円、同Tシャツ1万2100円、同パンツ2万6400円、同キャップ 1万1000円。

インディゴ染めしたカバーリングコアヤーンを経糸に、ヘンプとポリエステルの混紡糸を緯糸に使用したシャンブレー素材。コットン製のメッシュ裏地を配し、製品洗いを施すことで、裾には縮率の違いによる絶妙なたまりが。1920年代のカバーオールをベースにしたクラシカルなデザインと、ヘンプの粗野な雰囲気も好相性でしょ? 『シャンブレー バンドカラー ジャケット』3万7400円。

上の4名品以外にも、カバーリングコアヤーンを用いた機能派ベーシックは豊富にラインナップ。右/ヘビーウェイトな裏毛生地を用いて、個性的なヨークスリーブを採用した『Hooded Pullover Sweat2万5300円。中右/同じくベーシックに見えて特徴的なヨークスリーブに仕立てた『Crew Neck Sweat2万2000円。中左/1940年代にUSアーミーが採用していたチノトラウザーズをベースにした『Wide Chino Pants』は、ヴィンテージ然とした佇まいながら股下にガゼットを設けるなど、現代的な機能を確保。26400円。左/珍しいモックネック仕様の『H/S Mock Neck Tee』は、カバーリングコアヤーンを使用したオリジナルの天竺素材を採用。11000円。

【フィロソフィーのコア】
なぜカバーリングコアヤーンを
ナナミカの核とし続けるのか?

この素材をブランドのコアに据えている理由は何なのか。日常で機能するリアルスペックなベーシック服を創出し続ける、ゼネラルマネージャーの野村剛司さんにお聞きしました。

問い合わせ先/ナナミカ 代官山☎03-5728-6550 ナナミカ公式ホームページ Instagram
写真/竹内一将(Ye) スタイリング/近藤有倫 文/黒澤正人 ヘアメイク/鈴木竜也 モデル/BEN(THE MANAGEMENT) イラスト/TOMOYA 編集/増井友則(Begin NEWS)

特集・連載「nanamica」の最新記事

【ナナミカのコア】カバーリングコアヤーンはやっぱり最強!って話

Begin Recommend

facebook facebook WEAR_ロゴ