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毎日のようにケアが必要な衣類のメンテ=メインは洗濯ってことで、ここでは「洗濯王子」としても名を馳せる中村祐一さんに取材。あまりに身近すぎておざなりになりがちな洗濯&メンテのあれやこれやをお送りします。

 

じつは…シェルは洗うことで撥水性が復活
洗って&熱注入して心機一転、いざ起き上がれ“撥水基”

ゴアテックスなどの防水シェルは洗うことを躊躇するかもですが、じつは定期的な洗濯が欠かせない。というのも「シェルの防水性は半永久的ですが、撥水性は汚れや摩耗で低下します。すると防水には変わりませんが、表生地には水は染み込み、シェル内も蒸れて濡れたように感じるのです」。
な~るほど。カギは表生地にある撥水基という微細の突起。汚れるとこの撥水基が倒れ込んでしまうけれど、適切に洗濯&熱を加えるとふたたび起き上がり、その表面張力により撥水性が回復するのだ。

 

Before

こんなシェルもBefore

表生地に水が染み込んだこんな状態のシェルでも、防水膜が機能するため内側まで水が浸入することはないが、衣服内が蒸れてベタつきを感じる。

 

メンテグッズ

グランジャーズのウォッシュリペル
グランジャーズの2in1ウォッシュ+リペル
洗浄と同時に表生地へ撥水加工を施す2in1剤。洗浄成分を蒸発させるためアイロンか乾燥機がマスト。約3着分。1800円。(問)キャラバン TEL.03-3944-2331

 

【1】洗濯機で洗って

洗濯機で洗って

洗濯ネットがあれば洗濯機で洗ってOK。ジッパーはすべて閉めておくこと。生地自体が防水であるため、脱水にかけないほうが無難。

 

【2】水気を取って

水気を取って

ではどうやって水気を取るかというと、オススメは手押し。洗剤を十分にすすいだうえで、シェルを押し絞りして水気をふき取る。

 

【3】陰干し

陰干し

直射日光の当たらない、風通しのいいところで陰干ししていったん乾燥させる。素材特性上、乾くスピードはすこぶる早い。

 

【4】アイロンを掛けて

アイロンを掛けて

下で説明した通り、撥水性を回復させるため熱を加える。高温すぎると表生地や熱圧着部にダメージが生じるので当て布をすべし。

 

After

こんなシェルもAfter

撥水性が回復して初めて、防水透湿シェルがちゃんと機能しているといえる。アイロンではなく、低温での乾燥機やドライヤーも可。

 

普段は浸け置きで十分

普段は浸け置きで十分

20~30分浸ければOK

撥水性低下時はしっかり汚れをオフする必要があるが、さほど撥水性が落ちてない状態で洗濯機でグルグル回すのは得策ではないため、浸け置きでOK。ちなみに柔軟剤は残留成分が表面張力の邪魔をするので使用しないほうが無難。

 

メンテナンス達人 洗濯家中村祐一さん

[ 洗濯家 ]
中村祐一さん

メンテナンス達人
家業がクリーニング店だったことから洗濯の奥深さに目覚め、日本初の洗濯アドバイザーとして活躍。メディアへの出演も多数。

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 文/山田純貴 間中美希子 礒村真介 黒澤正人 スタイリング/佐々木 誠

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