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今こそ欲しいパンツ傑作モノ4選

手前味噌ながら、これまでビギンは傑作モノを発掘しては、どこよりも深く魅力を掘り下げてきた自負があります。では今欲しい傑作モノとは何か? 今回は「今こそ欲しい」パンツをテーマに“傑作モノ”を4選ドドンとご紹介します!

①世界一折り目正しいデニムといえば……【リーバイスのステイ・プレスト】

リーバイスのステイ・プレスト

リーバイスの傑作は今や501だけじゃない!

デニムって、もともと大衆のためのワークウェアでしょ? こだわりのデニムもいいけれど、もっと気楽に穿きた~い……なんて考えたとき、再び輝きを放つのが、U-1万円で買えるステイ・プレスト。通称“スタプレ”です。

ご存じの通り、このパンツは米国のアイビーリーガーたちも愛用した、リーバイスが擁するノンデニムパンツの代表格。このモデルが生まれた1960年代にデニムバージョンは存在しませんが、程よくテーパードしたワイドシルエットといい、クロップト丈といい、いわゆる5ポケットジーンズよりも今っぽいでしょ?

さらに、名物ディテールのセンタークリースは防シワ加工のおかげで、ガシガシ洗濯してもくっきりキープ。スタプレらしい折り目正しさは、デニムになっても健在です!

上写真/アイロン不要でセンタークリースをビシッとキープ! ウールリッチのシャツ2万8600円(ウールリッチ 青山店) コンバースの靴6380円(コンバースインフォメーションセンター)

 

U-1万円の庶民派プライスも現代の傑作たる所以

リーバイスのステイ・プレスト

LEVI’S[リーバイス]
STA PREST ワイドクロップドⅡ

昨年の登場以来、人気爆発中のワイドクロップトシルエット。ポリエステルとコットンを混紡したデニムはリンス加工でソフトな風合いに。取れにくいクリースは健在。9900円(リーバイ・ストラウス ジャパン)

 

1964年に誕生した永世定番パンツ

リーバイスのステイ・プレスト

②“秘伝のタレ”が目印の楽チン山パンツといえば……【グラミチのクライミングパンツ】

グラミチのクライミングパンツ

1980年代生まれの原点回帰シルエットが新鮮

180°開脚できるガゼットクロッチを考案し……、と何度ご紹介してきたことか(笑)。間違いなく、ビギンに最も登場したパンツはグラミチでしょう。とりわけ人気は、細身シルエットのNNパンツ……でしたが、ここにきて異変が。

創立当初のモデル「グラミチパンツ」を選ぶ人が急増しているんです。その理由は、ゆったりした腰回りから裾までストンと落ちるワイドストレート。そう、1980年代に生まれた本気クライマー向けのシルエットが逆に今っぽいんです!

相変わらず素材使いも秀逸で、起毛感のあるウール混素材なんてとてもクライミングパンツには見えない上品さでしょ? さらにウール特有のゴワつき感はなく、自宅で手洗いできるなど使い勝手のよさは健在。街穿きアウトドアパンツの最高傑作です。

上写真/起毛感のあるウール混素材はドレープ感も上品。ユナイテッドアローズのスウェット9900円、ティンバーランド フォー ユナイテッドアローズの靴2万900円(ユナイテッドアローズ 原宿本店) ベンチュロンのジャケット9万3500円(ノウ ショールーム)

 

原点回帰の太シルエット「グラミチパンツ」に再脚光!

グラミチのクライミングパンツ

GRAMICCI[グラミチ]
ウール グラミチパンツ

ウールとポリエステルにナイロン、アクリルなどを混紡した生地は軽くしなやか。ポリエステル100%の裏地付きのため、ウール特有のチクチク感もない。手洗いできるイージーケア性もウリ。1万4300円(インス)
 

180°開脚できるクライミングパンツの先駆け

グラミチのクライミングパンツ

③イタリアが誇る美脚テーパードの極めつけといえば……【インコテックスの35型 スラックス】

インコテックスの35型 スラックス

クラシックとハイテクを兼備したインコ知新!?なスラックス

カジュアル界ではワイドパンツが隆盛なれど、ビジネスで使えるスラックスはワードローブに絶対不可欠。間違いのない一本なら、やっぱりイタリアの名門、インコテックスでしょう。

特に35型は、スリムテーパードの“究極形”と名高いシルエット。ノープリーツと膝から足首にかけてキュッと細くなるテーパードライン、絞られた裾幅が相まって脚を細く長~く見せてくれます。

さらに「テクノサルトリアル コレクション」の本作には、ストレッチ性、防シワ性、透湿性に優れたテクノウールを使用。洗濯機で洗えるほか、センタークリースのキープ力も抜群というイージーケア性も魅力です。

クラシックな美脚シルエットにハイテク機能が加わればまさに鬼に金棒。これほど安心できるスラックスは他にありません!

上写真/美脚シルエットはそのままにストレッチ・透湿・防シワ仕様に! J.プレス オリジナルズのジャケット6万9300円(J.プレス&サンズ 青山) ラコステのポロシャツ1万5400円(ラコステお客様センター) パラブーツの靴8万4700円(パラブーツ 青山店)

 

えっ!? 洗っても消えないなんてびっクリース!

インコテックスの35型 スラックス

INCOTEX[インコテックス]
スローウェア テクノサルトリアル

ネイビーベースに同系色の格子が配された柄は幅広い着こなしに合う。ポリエステルにウールなどが混紡されたテクノウールは高い機能性を備えながらも、風合いは上質ウールそのもの。4万700円(銀座三越)
 

1951年の創業以来イタリアメイドを貫く

インコテックスの35型 スラックス

④ようやく時代が追いついたゴン太軍パンといえば……【ナイジェル・ケーボンのミリタリーカーゴ】

ナイジェル・ケーボンのミリタリーカーゴ

クレイジーなまでにこだわり抜いた結果としての「M-43」クレイジー

ナイジェル・ケーボンの軍パンはこれまで数多くご紹介してきましたが、今回度肝を抜かれたのが4種類の生地をクレージーパターンにしたM-43。なんせ1943~44年当時のM-43に使われた生地の変遷を一本に凝縮してしまったんですから!

使われているヘリンボーン生地は、風合いの異なるZ撚り(左ねじり)を2種、S撚り(右ねじり)を組み合わせたSZ織り1種の計3種。詳しくは長くなるので割愛しますが(汗)、当初は頑丈なSZ織りだったのが、物資不足が深刻化し簡易なZ撚りの生地になったのだとか。

そこに定番のバックサテンを組み合わせた、まさに“博物館級”の一本というわけです。う~む、マニアック。デザイナーの知識と感性が炸裂した、どんな時代も存在感を放つ最強の軍パンと言えましょう。

上写真/よ〜く見るとパーツごとに生地の風合いが違う! ブルックス ブラザーズのカーデ3万5200円(ブルックス ブラザーズ ジャパン) クロケット&ジョーンズ フォー ユナイテッドアローズの靴8万8000円(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

 

傑作ミリタリーカーゴ=M-43をアレンジした博物館級の一本

ナイジェル・ケーボンのミリタリーカーゴ

Nigel Cabourn[ナイジェル・ケーボン]
M-43 モディファイドパンツ

1943年に米国陸軍に採用されたM-43はサイドの大型カーゴポケットが特徴。ワークパンツ由来のハンマーポケットやバックシンチといったディテールのアレンジにも注目だ。3万7400円(アウターリミッツ)
 

ご本人もいつだって太軍パン

ナイジェル・ケーボンのミリタリーカーゴ

 
※表示価格は税込み


[ビギン2022年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2022年11月号の表紙

Begin 2022年11月号

今こそ「欲しい」傑作モノ108

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