特集・連載
こんな身近なモノにも、超精密な人工衛星の製造技術を応用!!
宇宙からきた凄いモノ ZOZO創業者の前澤氏が宇宙へ行ったり、JAXAが宇宙飛行士を一般募集したり、近頃お空のムコウ側がアツイ! また通信インフラを支えるなど、今や宇宙は我々の生活に欠かせない存在。ってことで、さまざまな宇宙の“凄い”を集めてみました。 この記事は特集・連載「宇宙からきた凄いモノ」#02です。
世界で1万機以上(!!)も打ち上げられている人工衛星。その一部は、天気予報やスマホのGPSに利用されているのはご存じですよね? そんなインフラと化した人工衛星を生み出す超精密な製造技術もまた、グラスやシェーバーといった身近なモノに応用されていたんです!
チタン加工を駆使したアートなグラス
PROGRESS[プログレス]
Rex-Infinite
七色に輝く美しいグラスは、雑味を分解し、味をまろやかにする高純度チタンとガラスを使用。人工衛星の製造でも用いられる0.000001mmまでコントロール可能なチタン加工技術により、虹やオーロラと同じような繊細な光が表現されている。5500円(日翔工業)
肌に優しく深剃り可能な30度の角度に設定
HENSON SHAVING[ヘンソンシェービング]
HENSON AL13
航空宇宙グレードのアルミニウムを、人工衛星の製造に必要な規格を持つ工場で加工。刃の露出が極限に少なく、また刃もブレにくいため、肌に優しいのに深剃りも可能に。1万6400円(ウエルカムコーポレーション)
余分に厚みが出る塗装はせず精密な機械加工で作られる
[宇宙の凄いウラ話]
人工衛星はポテチの袋と同じ色!?
人工衛星の機体は金色に光って見えます。それは紫外線から守るために表面にアルミ状の薄い膜が貼られ、光を反射しているから。ポテチの袋の内側が光って見えるのも同じで、光や湿気による品質低下を防いでいます(中島さん)
人工衛星「いぶき」
「ウラ話」を教えてくれた人
宇宙開発エンジニア ナカシマサイクルファクトリ店主
中島義之さん
宇宙開発関連企業に23年間勤務。19年に退社後、自転車専門店やJAXAの宇宙機器開発実験を支援する会社を経営。サイクルウェアも企画、近々宇宙由来のケブラーを用いた世界初の下着を販売予定だ。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。