wook vol.11

バックパック界の神、デイナ・グリーソン氏率いるミステリーランチのさまざまな“?”を、短期集中連載で解き明かしていく本特集。第4回目は代名詞であるバックパックのDNAを継いだ、異色のスーツケースにフォーカスします。過酷な環境下で任務にあたるプロユーザーのために磨き抜かれた技術が、惜しげも無く注ぎ込まれた意欲作は、トラベルシーンのバッグ事情を一新させる可能性大。既存の旅カバンに不満を感じていた方必見です!

【MISSION①】
ミステリーランチの隠れ名作!
バックパック型スーツケース知ってた?

“背負う”ことに対して比肩する者がないほど深〜いこだわりを持つミステリーランチ。プロユースのバックパック作りで蓄積したノウハウは、なんとスーツケースにまで注入されています。“バックパック型スーツケース”と呼称されるこの“ミッションローバー”が誕生したのは2018年。ガラガラと牽引するのが常識だったスーツケースに新たな選択肢を加えた異色のギアは、すでに旅好き&モノ好きの間では隠れ名作として知られる存在に。この春、アップデートを遂げた本作の魅力を掘り下げます!

ここでは、機内持ち込みOKなミッション ローバー 45をベースに解説。まず特筆すべきは、やはり荷物をギュンギュンに詰め込んで重た〜くなりがちな旅鞄を“背負える”ように設計している点でしょう。どれだけ重くてもストレスを感じないように、スタビライザー付きのハイスペックなショルダーハーネスを備えるあたりは、まさにミステリーランチ魂。クイックに移動したい旅の道中、両手がフリーになるってのは、何より嬉しい恩恵ですよね。ただ背負うだけではなく、ショルダーバッグとして肩掛けしてもよし、ブリーフ風に手持ちしてもよしの3way仕様ってのも、使い道が広くて◎。旅オンリーだけじゃない懐の深さもまた人気の要因になってるんです。

また部材選びにうるさい同社だけあって、当然生地使いにも一家言あり。メイン素材にはしなやかで毛羽感のあるスパンナイロンに、ドライワックス加工を施すことで、さながらオイルドコットンのような風合いに仕立てた生地を採用。“いかにも化繊”じゃないウォーム感のある生地のおかげで、旅行のみならずビズにもアウトドアにも週末カジュアルにも合わせやすい万能力を獲得してるんです。他にも鍵を取り付け可能なジッパーを採用していたり、ハーネスをスッポリ収納できるようにしていたり、他のスーツケースとドッキングできるようにスリットを設けていたり、利便性の高い機能がテンコ盛り。隙のないパックメイキングは、ホント敬礼もんです。

【Mission②】
使い勝手良すぎません!?
バッグのナカミ総点検!!!

スーツケースとして使える!と銘打つ最大の要因はご覧の通り。まるで本のように180度ガバッ!と開くから、荷物の出し入れがすこぶるラクチン♪ また各コンパートメントの中仕切りには、目が細かい分、荷物が引っかかりにくくて破れにくいモノメッシュを採用。ハリがあるうえ、荷物が滑りやすいこの生地もまた、利便性を高めるのに貢献しています。さらにメイン室内のすべてのモノメッシュポケットも、すべてガバッと三方に開くよう設計されているので、パッキング時に生じがちな煩わしさも皆無です。

フロントにはこれまたガバッと開口する大型コンパートメントが完備。15インチまでのノートPCが入るパッド入りスリーブは、上げ底仕様(10㎝くらい)だから地面にドンッと置いても衝撃が伝わりにくい仕様になってるのもニクイ! 独立したPCスリーブゆえ、空港なんかでのセキュリティチェック時やあらゆる場所でのミーティング時も超クイックです。その他、細々したオフィス用品も適材適所に仕分けられる収納が充実。出張や旅だけじゃもったいないからビズにも使いたい!と目論むユーザーにもうってつけでしょう。

すでに十分すぎる収納力を誇ってますが、なんと下部には靴用の収納スペースまで完備。履き替える靴を持っていくかどうかは、旅につきものの悩み。汚したくないメイン室と分けられるのも、地味に嬉しい効能なはず。もちろん旅だけじゃなく、ジム用鞄として転用してもよし。いやはや、ミステリーランチ恐るべし。

サイズは全部で3種類。“背負うスーツケース”という基本理念は同じだが、より用途に合わせたセレクトが可能に。ミッション ローバー 30/W33×H48×D25cm。2万5300円。ミッション ローバー 45/W33×H53×D30cm。2万8600円。ミッション ローバー 60 プラス/W36×H58×D37cm。3万6300円。

【MISSION③】
仕分けから旅先まで重宝する
ナカミのナカミも要CHECK

上ではミッションローバーのナカミを総点検しましたが、実はその際にナカミのナカミとして詰めていたギアたちも、これがまた旅に利く利く♪ 誰でもオートマで旅のパッキング名人になれるように考え抜かれた良品たちは、仕分けベタさんの救世主に成り得ますよ〜。

旅慣れたギア好きからも評価の高い、ゾイドキューブシリーズ。軽くて強い210デニールのハイトラロービックナイロンを使いつつ、モノメッシュの蓋を備えることで、この手のパッキングツールにおいてもっとも重要な視認性と通気性を両得しています。サイドにハンドルを設けてキューブ自体を出し入れしやすくするなど、細かな部分まで気配りされてるところもミステリーランチらしいとこ。ゾイドキューブ ラージ/W33×H18×D27cm。3520円。ゾイドキューブ ミディアム/W33×H15×D18cm。2970円。ゾイドキューブ スモール/W19×H15×D15cm。2420円。

名は体を表すってのは、まさにこのバッグの通り。パッカブル仕様だからメイン鞄に“イン”しやすいし、“アウト”=デイパとして単体使いするのにも秀でた優れものです。この手の薄軽なサミットパックは、えてしてペラッペラなハーネスが付いてるもの。ですが本作はチェストストラップ付きのフィット感のよいショルダーストラップを備えつつ、耐摩耗&耐引裂性に優れる100Dコーデュラ®ミニリップストップナイロンを使用するなど、作りはいたって質実剛健。でいてパッカブルだからスーツケースにも詰め込みやすいだなんて、こりゃ旅先で使うバッグとしては最適解かも。イン&アウト19/W24×H41×D21cm。1万450円。

スリムでパッキングしやすいうえに、パッド入りで安全性も高めたミッションコントロールシリーズ。スマホや充電器等の電子機器や、アイウェアなんかの小物まで、衝撃に弱い道具類を収納しておくにはパーフェクト。ジップを閉めたままコードを外に通せるように設計していたり、内部にモノメッシュポケットを完備したりと、使い勝手は文句なし。ミッションコントロール ラージ/W29×H22×D8cm。5830円。

問い合わせ先/ミステリーランチ公式ホームページ
文/黒澤正人 イラスト/TOMOYA 編集/増井友則(e-Begin)

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