特集・連載
ターミネーターやエイリアンに登場! “あの人”のスニーカー裏話[~1980s]
スニーカー 新・レトロ主義 コレクターや転バイヤーによる争奪戦が勃発! ネットフリマではショーゲキの高値で落札!? 著名人やハイブランドのコラボなど、スニーカー界のトレンドはプレミアものしか勝たん!状態なようで。もちろん、それが悪いとは言わないけど、前衛的なデザインはちょっと扱いづらいし、投機目的で買うのはロマンがないよなぁ、な〜んて思ったり。そこで、ビギンは誰もが安心して履ける"レトロ"に注目! だってスニーカーって毎日の歩みを支えてくれるものだし、何十年と愛され続ける定番やどこか懐かしい顔のスニーカーが、結局我らベーシック好きのワードローブには一番しっくりくるでしょ? え、レトロって古くさく見えない?的な心配も不要。たとえばレトロな要素をMIXしてモダンな顔つきにアップデートしたり、ソールだけ最新のエアに替えてみたり……。程よく"今っぽい"エッセンスが加えられた「新・レトロ」を選びの基準にすれば、時代も年齢も関係なくず〜っとカッコイイ♪ってわけで、ドドンっといっちゃいましょ! この記事は特集・連載「スニーカー 新・レトロ主義」#20です。

〈名場面登場モデルは今見てもやっぱりカッコイイ!〉
不朽の名機には時代を築いたカリスマとの蜜月エピソードが付き物。あの人は一体どんなスニーカーと寄り添っていたのか……。知られざる逸話を紐解けば、レトロもフレッシュに愛し抜けるはず。本人たちに直撃取材(※史実に基づいた妄想)してみました!
[1968年]トミー・スミス
×プーマ スウェード

メキシコ五輪の200m走で金メダルを獲得するも、黒人への人種差別に対するパフォーマンスを行ったことでメダルを剥奪された、米国の伝説的選手。靴を買うこともままならなかった黒人の貧困について、表彰台の上に靴を脱ぎ置くことで表現した。
A.黒人の貧困を訴えるため
買える!

歴史のひと幕を彩った傑作のDNAを継承
PUMA[プーマ]
スウェード
“ブラックパワー・サリュート”と呼ばれるこの歴史的事件で注目を集めたトレーニングシューズのDNAを継承するのが、こちら。2018年の発売50周年キャンペーンの際は、トミー・スミス氏が広告塔として起用された。 1万1000円(プーマお客様サービス)
[1969年]ジョン・レノン
×スプリングコート G2

音楽界随一のレジェンドは、長らくこのフランスの傑作テニスシューズを愛用。名盤『アビイ・ロード』のジャケ写での着用姿はあまりに有名だけど、なんと愛妻オノ・ヨーコさんとの結婚式でも着用していたという逸話が。フォーマルな場=革靴という既成概念に反した、自由を愛する才人らしいエピソード!
A.アビイロードでも結婚式でも!
いっつも履いてんじゃん!

世界一有名な横断歩道のジャケ写でも着用
買える!

SPRING COURT[スプリングコート]
G2
ジョンに寵愛された60年代当時はまだ本格派テニスシューズだったが、現在では街履きしやすいようにアップデートされている。ただ軽快なキャンバスアッパーや、空気穴を設けたラバーソール等、アイコニックな意匠はジョンが愛した姿のまんま。1万1000円(スプリングコート)
[1984年]『ターミネーター』カイル・リース
×ナイキ ヴァンダル

シュワちゃん扮するアンドロイドから主人公サラ・コナーを守るべく、未来から送り込まれた兵士カイル。映画の冒頭でショッピングセンターから名品ヴァンダルを拝借する際、自分の足裏を合わせてサイズを選んでいたシーンは語り草に。ラストで死ぬまで履き続けた、まさに愛機!
冒頭からラストまで名作バッシュで逃げ通し

A.ヒットしたから許して!

NIKE[ナイキ]
ヴァンダル
『ターミネーター』公開と同じ1984年に、エアフォース 1の普及版として誕生した名作バッシュ。映画での活躍の影響もあってか売れ行き好調、長らくカルト的な人気を誇ったそうな。参考商品。
[1985年]フレディ・マーキュリー
×アディダス ヘラクレス

伝説的チャリティーコンサート“ライブエイド”において、フレディは白タンクトップにスリムジーンズに珍しいアディダスのスニーカーという出で立ちで、圧倒的パフォーマンスを披露。2018年に公開された彼の伝記映画では、アディダスに当時のモデルを再現してもらったんだそう。
A.ヘラクレスっていうボクサーシューズ!
映画『ボヘミアン・ラプソディ』ではアディダスに特注

adidas[アディダス]
ヘラクレス
80年代に製造されていたボクシングシューズ。フレディはライブ中にステージ上を激しく動き回ることから、それに耐えられるようなスポーツ用のシューズを好んで愛用していたんだとか。
[1986年]『エイリアン2』リプリー
×リーボック エイリアンスタンパー

2122年の未来を舞台にした名画で、シガニー・ウィーバー演じる主人公リプリーは、同作のためにリーボックが製作したエイリアンスタンパーを愛用。靴紐ではなくベルクロである理由は、エイリアンの手がツルッと滑り落ちてしまうシーンの説得力を強めるためだったそう。

A.ラスボスがつかみにくいように!
映画をキッカケに実世界で販売されると超絶ヒット

Reebok[リーボック]
エイリアンスタンパー
映画のヒットを受けて翌1987年に同社が劇中のモデルを再現し、数量限定で市販化すると、マニアの争奪戦が勃発。現在は日本のブランドのマウンテンリサーチによって時折復刻されており、今後も予定あり。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
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