string(38) "https://www.e-begin.jp/article/363870/"
int(1)
int(1)
  

デジタル音源で誰もが無料で音楽を楽しめる今、それゆえか、逆に“ひと手間かかる”つまり「音楽を楽しむという行為を実感させてくれる」アナログ音源が注目を浴びています。さらに、ここ最近は同じアナログでも“テープ”がジワジワと来ているんだとか。でもテープって、音的にはどうなの? なんか「サーッ」とかノイズが多いイメージがあるんですけど……。

c_mono_1712_ototaiken_01
ワルツ 店長 角田太郎さん

 

音好きに捧げる粋なネクストチョイス

「じつはいいプレーヤーで聴くミュージックテープは、レコードより音がいいと思います。それくらいカセットテープって音がいいんですよ」。

そう語るのは東京・中目黒の『ワルツ』の店長、角田さん。同店は日本では稀なカセットテープの専門店として、日本はもちろん海外からも多くの人が訪れる名店です。なんでも角田さん曰くテープに対して前述のようなイメージがあるのは、そもそも出発点が違うのだとか。

「音が悪いというイメージを持つのは、当時ラジオやレンタル音源をコピーするための録音メディアとしての使い方が主流だったからです。それゆえ、どうしてもオリジナルよりは音が悪くなってしまいます。対して“聴くため”に作られたミュージックテープは音がまったく違います。聴いていただいたら、テープの持つ実力に驚くはずですよ」。

つまり、新譜のカセット音源や当時の音源をミュージックテープで“聴く”のは、当時を知らなかった人はもちろん当時を知っていても、「録音して」聴いていた人にとっても、新しい音楽体験以外の何ものでもないということ。それゆえか、今、国内外であえてカセットテープで新譜をリリースするアーティストも増えているそう。

なんとなく甘酸っぱいけど、じつは今まで体験したことのなかった“音”。カセットテープを侮るなかれ!です。

 

ワルツ
新旧問わずミュージックテープは常時5000本以上並ぶ。その品揃えの豊富さゆえ、海外から訪れる人も多い。

TEL.03-5734-1017
住所.東京都目黒区中目黒4-15-5(月曜定休) 
http://waltz-store.co.jp
waltz_tokyo_japan(インスタグラム)

 

ワルツ角田さんオススメ! 買わなきゃいけない名盤

Kickinit Alone KIEFER

「ワルツで大人気!カリフォルニア発のジャズヒップホップ」

Kickinit Alone KIEFER

キーボード・プレーヤー/ビートメーカー、キーファーの1stアルバム。キーボードのエレガントさとヒップホップが融合したな今作は、ポロシャツのジャケットイメージといい“わかってる男”の確信犯的傑作。1680円。

 

Cold Showers RANDY HOTTHOBO ELLIS

「1万円超えのレアなレコード音源が多数収録されたミックス」

Cold Showers RANDY HOTTHOBO ELLIS

DJ HOTTHOBOが、自らのレーベルから定期的にリリースするミックステープの新作。’70年代後半~’80年代のソウル、ファンク、オールドスクールが中心で、マニアも喜ぶレア音源が多数収録されている。1680円。

 

Nevermind NIRVANA

「大ヒットを記録したニルヴァーナの傑作をテープで聴いてください」

Nevermind NIRVANA

ニルヴァーナを人気バンドへと押し上げたのが、この’91年リリースの2ndアルバム。グランジ/オルタナティヴ・ロックムーブメントの火つけ役となった本作をミュージックテープで聴けば新しい音が体感できる! 2480円。

 

The Bends RADIOHEADS

「UKロックの名盤!! そんな馴染みの音源こそテープで楽しむ」

The Bends RADIOHEADS

シングル「Creep」のヒット以後、見事にプレッシャーを跳ねのけ、新たなオリジナリティを獲得したレディオヘッドの2ndアルバム。昨年にはLPも再発し、アナログ人気に拍車をかけた。もちろんワルツはテープを推薦。2280円。

 

ちなみにプレーヤーは新作も!

ソニー CDラジオカセットレコーダー CFD-S401

ソニー CDラジオカセットレコーダー CFD-S401

手軽にミュージックテープを楽しみたい。そんな要望を叶えるラジカセがソニーから発売中。ベージュをはじめ、ブラック、ホワイトなど全4色を用意。実勢価格1万2000円前後。

(問)ソニー買い物相談窓口
TEL.0120-777-886
http://www.sony.jp/

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2017年12月号の記事を再構成]
写真/上野 敦 船元愛美(プルミエジュアン) 河野敦樹 文/礒村真介 黒澤正人 押条良太(押条事務所) トロピカル松村 宮嶋将良(POW-DER)

Begin Recommend

facebook facebook WEAR_ロゴ