バラクータ新生“G3”こそ、オジとは無縁の“シュ”イングトップ最新形だ
[SWING TOP]
蘇った幻の品番が令和の着こなしに効く
春アウターは短丈こそ狙い目というのが今回のビギンの主張ですが、いろんな場面で着るなら、やっぱり一定の品や格があるものを選びたいもの。となると、並み居るダンディに愛されてきたバラクータの「G9」は鉄板でしょう。
クラシックなリブ付き「G9」
ただ元祖スイングトップの完成されたデザインは、ちょいと着こなし難易度が高いのも事実。袖と裾をリブで絞った丸いシルエットは味がある一方、気を抜くとややモッサリした印象に見える危険も……。
そこで最近ビギンが推していたのが、バラクータの“じゃないほう”である「G4」。オジ見えの要因たる袖と裾のリブがないぶんシルエットがシュッとし、着こなしも簡単ですからね。実際その効果に気づいた人も多いようで、ただいま「G4」はバカ売れ中の模様。
G9からリブを割愛「G4」
てなわけで春のファッション完全攻略特集の初っ端も「G4」が飾るつもりだったのですが……、ご覧の通りさらに新鮮な“シュ”イングトップを発見! じつはコチラ、「G4」より丈の短い幻の品番「G3」をベースに、型から新たに作製したモデル。
’60年代のバラクータを参考にしたディテールのアレンジ、そして肩のラグランラインを高めに設定したことで、よりスッキリと着られる一着になっているんですよ。ほんのりくすんだライムカラーも春の街に映えそうですし、男らしさとアカ抜け感を両立する短丈が欲しいなら真っ先に狙うべき逸材です。
BARACUTA×HEUGN×UNITED ARROWS
[バラクータ×ユーゲン×ユナイテッドアローズ]
G3
ドライビング用に開発されたバラクータの「G3」のアーカイブをベースに作製。高めのラグランラインのほか、もともとの3枚袖を2枚袖に変更するなどスッキリと見せる工夫が随所に光る。色は他にネイビーもあり。6万3800円(ユナイテッドアローズ 原宿本店)
黒のワントーンでストイックに。足元は抜かりなくマットガードで、令和のマックイーン完成だ。サイベーシックスのスウェット2万4200円(マスターピースショールーム)リーバイスのデニム1万3200円(リーバイ・ストラウス ジャパン)サンダースの靴4万7300円(グラストンベリーショールーム)
「G9」「G4」もいいけど
「G3」が最新“シュ”イングトップな3大ポイント
point1.スタンドカラーがシュッ!としてる
バラクータといえば立てても寝かせてもサマになるドッグイヤーカラーが特徴だが、’60年代の古着を参考に、現行G9やG4よりも低く設定。立てた状態がよりさりげなくキマる!
point2.ポケットの形までシュッ!としてる
フラップポケットも’60年代の古着バラクータを参考にアレンジ。フラップの幅がかなり狭く、かつシュッとカーブを強めたことでクラシックなニュアンスが一層高まっている。
point3.丈感もやや短め
肩まわり&アームはゆったり
オリジナルのG3はG4と比べてかなり丈が短めだったようだが、今作は「現行G4よりやや短いくらい」の絶妙な丈感に。ゆったりした身幅やアームとのバランスも良好だ。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年5月号の記事を再構成]スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦 イラスト/TOMOYA その他のスタッフクレジットは本誌をご覧ください。