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ザ・シチズン 高精度年差±5秒エコ・ドライブ アイコニック ネイチャー コレクション

伝統工芸の土佐典具帖紙を文字盤に使い、和の自然美を表現

この数年、国産時計の世界では日本の伝統技術を取り入れた、さまざまなスペシャルモデルが展開されていますが、ここに紹介する「ザ・シチズン(The CITIZEN)」の最新作「アイコニック ネイチャー コレクション(Iconic Nature Collection)」でも、土佐和紙(とさわし)の最高峰である土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)を文字盤に採用し、日本の美意識と匠による和の伝統をリスペクトしています。

土佐和紙は越前和紙、美濃和紙と並ぶ3大和紙のひとつで、土佐地方(現・高知県)の伝統ある名産品。原料はコウゾ(楮)の樹皮繊維で、温暖湿潤な同地で育ったコウゾが他の地域のものに比べて繊維が太く、長いことから、繊維同士がしっかりと絡み合い、薄くても大変丈夫な紙に仕上がります。それゆえに古くから幅広い用途で使われ、かつてはタイプライター原紙として欧米へ大量に輸出され、現在でも文化財の修復に多用されているそうです。

去る3月4日に発売された数量限定2モデルの文字盤素材に採用されている土佐典具帖紙は、土佐和紙の中でも最上級と謳われる大変貴重な高級和紙。古くから室内に光を取り込む障子などに用いられてきた和紙ですが、世界で最も薄い和紙とされ、「かげろうの羽」などとも称される土佐典具帖紙が、文字盤を透過した光をエネルギーに変えてムーブメントを動かす光発電技術「エコ・ドライブ」に適した素材であるとし、これらに採用されたのでしょう。

その土佐典具帖紙の文字盤に、繊細な色の諧調が施されているのもポイント。これにより、茶室などに見られる円窓(えんそう)を通してうかがえる季節の借景が表現されているのです。グリーン文字盤モデルの「息吹(いぶき)」では、春に萌え出(いで)る新緑を美しい諧調で表現。ブルー文字盤の「紺碧(こんぺき)」は、澄みわたる夏空と湧き上がる雲、そして茫洋たる海が溶け合うさまを表しております。

ちなみに、ケースには耐傷性にすぐれ、軽く、肌にやさしい「スーパーチタニウム™」を、バンドに皮革産業のサスティナビリティを追求する国際機関LWG(レザーワーキンググループ)の認証を受けたタンナーが製革したワニ革を採用。2モデルともに、文字盤以外にもコダワリが見てとれるスペシャルモデルとなっています。また、三針式のシンプルな時計ではあるものの、シチズン独自の光発電技術「エコ・ドライブ」搭載であるのはもちろん、標準電波受信による自動修正などに頼らない自律型ながら年差±5秒という高精度を備えていることも注目点です。

なお、2022年8月には、土佐典具帖紙に代えて、同じく土佐和紙の一種で、漉きこまれた長い繊維が雲の中を翔ける龍を思わせる雲龍紙を文字盤に採用し、秋をイメージした「綾錦(あやにしき)」、冬の情景を表した「静寂(しじま)」の2モデルが発売予定とのこと。これらの登場も楽しみにしたいところです。

ザ・シチズン 高精度年差±5秒エコ・ドライブ アイコニック ネイチャー コレクション

典具帖紙は、明治時代に美濃(現・岐阜県南部)からその製法が伝わり、独自の改良を経て土佐(現・高知県)の名産として定着した楮紙(こうぞがみ/コウゾの樹皮繊維を原料としてすいた紙のこと)の一種。角度によって表情が繊細に変化する独特の風合いは大変に優雅で、品格を感じさせる。写真左が「息吹」、右が「紺碧」。

シチズンの
「ザ・シチズン 高精度年差±5秒エコ・ドライブ アイコニック ネイチャー コレクション」

品番:AQ4100-06W(息吹)、AQ4100-14L(紺碧)
駆動方式:クォーツ(光発電「エコ・ドライブ」)
防水性能:10気圧
ケース径:38.3mm
ケース素材:「スーパーチタニウム™」 ※「デュラテクトプラチナ」
風防素材:デュアル球面サファイアガラス ※クラリティ・コーティング
バンド素材:ワニ革
価格:各38万5000円
限定数:各250本

問い合わせ先/シチズンお客様時計相談室 ☎ 0120-78-4807
https://citizen.jp/the-citizen/index.html

※表示価格は税込


文/山田純貴

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