雨の日、いつものスタイルに羽織るだけでいい
今どき撥水コートの類はたくさんありますが、実は撥水トラッドコートの歴史は古く、原点的なモデルや生地をチョイスすると通な雰囲気を醸せます。バラクータのオリジンであるG10や、ローデンクロスを用いたシングルラグランがそう。
かたや最近の英国老舗ブランドの進化は著しく、トラッドな見た目のまま最新の防水透湿素材採用のモデルをリリース。アウトドアシェルが如く、防水透湿トラッドが当たり前の時代も遠くない!?
①ウールをギュッと縮絨し雨と風をシャットアウト
ANATOMICA[アナトミカ]
シングルラグラン Ⅷ
生地に撥水性のあるローデンクロスを採用した、東京店10周年記念モデル。定番ラグランコートをベースに、背中に深めのインバーテッドプリーツを施し、センタースリットなしでも動きやすい。20万9000円(アナトミカ 東京)
16世紀に生まれた撥水生地の元祖!?
ローデンクロスは豪・チロル地方で古くから織られる、ウールを縮絨して防水・防風性を高めた元祖機能生地のこと。元は狩猟用の服地で、こういうモスグリーンが最も著名だ。
②独自開発のラミネート加工で高い撥水力を発揮
BARACUTA[バラクータ]
G10
原点のレインコートを蘇らせるべく1966年に誕生したG10。生地裏のラミネート加工により高い撥水性を叶えている。アンブレラヨークなど、G9譲りのディテールも魅力だ。8万5800円(バラクータ カスタマーサービス)
レインコートこそがバラクータの原点!
バラクータといえば傑作ブルゾンG9が有名だが、同社の創業地である英国マンチェスターは雨が多く、最初はレインコートから出発した。そんな原点の魅力がG10には詰まる!
③扱いやすい防水透湿生地にして雰囲気はワックスドさながら
BARBOUR[バブアー]
ウォータープルーフ バーレイSL
古着市場でも人気の高い’80年代の名作乗馬用コート「バーレイ」。その生地をワックスドから耐水・撥水・透湿性を備えたポリ×コットン換装した新作。雰囲気そのまま、ケアは楽チンに♡ 5万8300円(バブアー 渋谷店)
④防水透湿フィルム×止水テープで雨対策バッチリだ!
MACKINTOSH for EDIFICE[マッキントッシュ フォー エディフィス]
別注 SKYE PARKA ショートモッズコート
元々レディスで展開していたモデルを、丸みのあるシルエットはそのままメンズ用にリモデル。マック得意の防水透湿フィルムをウールにラミネートし、大人っぽくラグジュアリーな雰囲気だ。10万7800円(エディフィス 新宿)
※表示価格は税込み
[ビギン2021年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。