特集・連載
小ぶりサイズでこそデザインの妙味を堪能できる。初代グランドセイコーの復刻モデル
一生モノの腕時計は絶対に“小ぶり”がいい 「わかりやすく男らしい径40mmオーバーの時計を着けてインパクトを出す」。こと服装がライトになる夏~晩夏にかけて、そうしたい気持ちはわかります。ただ想像してみてください。体型や雰囲気、腕の太さ、さらには服装までも変わっているだろう20~30年後も着けるとしたら、その大きい時計は似合うと思いますか? それが30mm台の小ぶりであれば、別の話。歳を重ねた男の腕にすっと馴染むし、“今”着ければ、通も唸る「洒落た一手」として大いに活躍してくれることでしょう。小ぶりゆえのトラッドな佇まいは長年愛せる定番服と最高の相性を誇り、着用感も当然ライト。そのクラシックなオーラは流行の影響も受けにくく、価値も失わない。ね、小ぶり時計が絶対いいでしょ? 今回は8本を厳選してお届け! アナタのご愛用時計と比べたりしながら、ぜひご堪能くださいませ。 この記事は特集・連載「一生モノの腕時計は絶対に“小ぶり”がいい」#07です。
何に合わせてもずっと似合うトラッドな趣。無理のない着け心地のよさ、損なわれない価値。投資としても、腕時計は“小ぶり”が正解です。
1.定番ファッションに合うトラッドな佇まい
2.無理のないサイズ感、着け心地のよさ
3.トレンドに流されずその価値を失わない
ジャパントラッドな“GS38mm ”が紺ブレ姿に最高に映える
1960年 初代デザイン復刻 ―径38mm―
海外でも年々評価が高まっていることもあり、いまや多彩なバリエを擁するGS。でもその研ぎ澄まされたデザインの妙味は、径38mm前後の小径でこそ一番堪能できると思う。
こちらは初代GSの貴重な復刻版。仕事のエース時計に相応しいと睨んで思い切って買ったんだけど、文字盤が青ということで洒脱さもあり、休日カジュアルにも重宝。
トラッドなデザインが響き合うのか、とくに紺ブレとの相性は抜群なんだ。GSを“おじいさんの時計”みたいに感じていたとしたら、修業が足りないよ。
クレバーさ際立つ、正真正銘・正統3針
GRAND SEIKO[グランドセイコー]
1960年 初代デザイン復刻
「エレガンスコレクション SBGW259」。1960年に誕生した初代GSの意匠を現代的なサイズ感で再現。シースルーバックから高精度な手巻きムーブメントCal.9S64を鑑賞できる。ケースは軽量で傷に強い「ブリリアントハードチタン」製。径38mm。クロコダイルストラップ。93万5000円(グランドセイコー専用ダイヤル)
J.プレス オリジナルズのジャケット5万8300円、同シャツ1万3200円(J.プレス&サンズ 青山)
①初代のデザインそのままケースは軽量なチタン製に
②文字盤とストラップは艶やかなGSブルー
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。